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経話§歌舞伎鑑賞歴二十年超ですが [歌舞伎]

歌舞伎を“まじめ”に観るようになったきっかけは、2001年秋の平成中村座公演で当時の勘九郎(十八代目中村勘三郎)の義経千本桜『忠信編』と『権太編』からである。とくに『すし屋』の権太の印象が強烈すぎて、はまり込むことになってしまったのである。

そして翌年から本格的に歌舞伎座本興行に突入することになった。そして、思わず張り込んでしまったのが、四代目尾上松緑襲名披露五月大歌舞伎での『寿曽我対面』だった。何と不遜にも、花道すぐ近くの桟敷席を取ったのだが、その時、花道を歩く役者の衣装の衣擦れの音にやられてしまったのだ。

……こうした“合わせ技”のおかげで、遅まきながら歌舞伎観劇の道を歩むことになったのだが、それまで観なかったことを本当にもったいないと悔やむのは、まあ当然のことだろう。ゆえに、世代的には二つ前の、六代目歌右衛門、十七代目勘三郎、二代目松緑の舞台は観ていない。

↓実舞台を観たのは中村又五郎以降
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つまり観始めたのは、七代目芝翫、四代目雀右衛門、四代目藤十郎以降で、亡き十八代目勘三郎、十二代目團十郎、十代目三津五郎、二代目吉右衛門、そして今も現役で奮闘している七代目菊五郎、十五代目仁左衛門が全盛期にあって、充実した舞台を見せてくれた……それが観始めてから10年ほどの間に享受したことだった。

今、我々が観ている歌舞伎は、そうした前世代から新しい世代への移行期にあって、幸四郎や勘九郎、菊之助、松緑といった四十代バリバリ組が一層の活躍を見せてくれれば、ここ何年か続く谷間の時期を抜け出せるのだが。

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