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直話§薬が効いてくれない? [健康]

効いているのかいないのか、わからないで飲んでいる薬が少なくないと感じている。たまたまなのかどうか、それすらもわからないが、特に市販薬の中には飲んでいて効き目の感じられないものはある。

その一番は風邪薬の類で“くしゃみ三回、LL三錠”あたりを、指示どおり服用しても、一向に風邪が好転してくれない……時間が経つうちに風邪のほうが力を弱めて退散するように感じるのだ。

それでも最近は、鎮痛剤で顕著な効果が認められる製品があって助かっている。数年ほど前から見かけるようになった“L”がそれで、それまで幅をきかせていた“B”に取って代わったのである。

確かに“B”だって効いていたような気はするが“L”の効き目は、倍以上あるかのように思ってしまう。

そりゃあ、飲まずに済むならそれに越したことがないというのが薬なわけで個人的にはむやみに薬を飲むほうではないと思ってはいるのだが、それでも効いてくれて何ぼというのが薬ではないのだろうか。

それで思い出したのは、20年ちょっと前にベルリンで風邪を引いた時のことで、薬屋で買った“C”が、日本で売られている600ではなく800となっていたのだが、それを日本と同じ感覚で服用したその晩に赤い発疹が出て驚いたことがあった。

とすると、結局のところ市販薬は“弱い”ものだという結論が導き出されるようなのだ。

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連話§ワタシの酒肴[145]コンビーフポテト [酒肴]

[承前]

N社で作っている定番コンビーフの缶の開け方が変わるというニュースを読んだ。通称“枕缶”と呼ばれていて、ゼンマイを巻くように開ける方法から缶の底を手ではがす体裁になるようだ。

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ということでコンビーフだが、偏食だった子どもの頃でも食べられた加工肉製品で、大人になっても好きであることに変わりはない。そして、いい酒の肴になるのである。

コンビーフとじゃがいもを薄めの銀杏切りにして炒め合わせ、塩胡椒するだけだが、これがビールにばっちり……残ったらご飯のおかずにしてもよろしい。

実は、コンビーフの仲間に“ニューコンビーフ”なるものがあって、値段はコンビーフより安い。牛肉以外の肉を混ぜ物として加工しているからだが、進学するのに上京した下宿先で自炊するのに、乏しい仕送りではコンビーフを買うことなどとんでもなく、ニューコンビーフでごまかすしかなかった。今は何とかコンビーフをいただいているのだが。

それにしても、あの巻き取り式はなかなかに厄介な開け方だった。今時の若い世代だったら、どう開けようかと見当もつかないのではないだろうか……そういえば、缶入り飲料がプルタブ(ステイオンタブ)になる以前は、添付のオープナーで穴を開けていたが、飲むための穴と空気抜きの穴と2か所開ける必要があったなどと知っているのは、まさに昭和世代くらいなものだ。
                               [続く]

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吟話§一日一句~遅れずに来てくれて~ [俳句]

季語は・・・大寒

大寒の朝 坦々とバス定時

【去年の今日】週話§日曜諸相~寒さも底の時季~

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変話§款冬華~七十二候~大寒 [七十二候]

大寒の初候“款冬華(ふきのはなさく)”である。

二十四節気も最後の大寒となった。暦が巡って2月はじめには立春となり、太陽暦とは異なる新しい年が始まるのだ。

大寒の初候が“ふきのはなさく”と名づけられているのもまた、春への兆しがきっぱりしているという思いからであろう。

そして寒さが厳しくなるのは大寒からその先、立春以降が本格的な寒さだと我々は思っていて、それゆえに“春は名のみの”なる表現があるのである。

そして東京のこの日の日の出は6時48分、日没は16時58分で、夕方に明るさが戻ってきたようだ。

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珈話§1杯のコーヒーから [コーヒー]

コーヒーは朝1杯というのが我が家の習慣のようなものである。もう20年以上同じコーヒー豆を商う店で炒りたての深煎り豆を買ってきて、それを毎朝同居人が挽いてくれたものをペーパードリップで落としてやるのだ。が……

……これが毎日同じ風味になってくれない。挽いた粉の粗さも似たようなもので、淹れ方も変わるわけではないのに、毎日味が変わる不思議。これでは喫茶店など開けないではないか。

とはいえ味らしきものはあるようなので、これをもってモーニングコーヒーの愉しみとなる。

そして我がコーヒー歴は大学3年の時に始まった。池袋東口のデパート上階の書店の奥に小洒落たフランス風があって、そこで“ギャルソン”のアルバイトをしていたのだ。

いかにもそれらしく、蝶タイに黒ベスト、そして白くて長い前掛けで働いていたのである。その店で出すコーヒーは当時でも珍しいエスプレッソマシーンで淹れたエスプレッソで、すっかりそれにはまってしまった。

時間が空いている時、アルバイトは自由にエスプレッソを飲むことができたので、味をしめてしまったのである。

おまけに、馬蹄型のバーカウンターの中でドリンク類を作って出していたのだが、それほど難しいこともなかったので開店前の生クリームのホイップとかレモンをスライスするとか簡単な仕込みに始まってドリンクの作り方まで覚えてしまったので、おもしろく仕事をさせてもらっていた。

今でも我がコーヒーの原点は、ギャルソン時代のエスプレッソなのである。

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吟話§一日一句~厳冬の鶴居村~ [俳句]

季語は・・・

湿原は蒸気霧 鶴一声す

【去年の今日】週話§土曜諸相~今年も淡々と~
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週話§日曜恬淡~町の中華屋~ [B級グルメ]

どうってことのない“町の中華屋”が好きだ。神保町であれば餃子の三幸園のような店である。

そうして、定年退職して神保町三幸園から遠ざかってしまっていたところ、3年ほど前、歩いて5分足らずの場所に“町の中華屋”が開店してくれた。しばらく模様眺めしていたが、最近はありがたく利用させてもらっている。

気取った本格中華ではないところがよろしい。そして、ランチタイムに利用したことはほとんどなく、もっぱら仕事の後の酒込みでの訪問なのだ。

1杯目はもちろん生ビール……瓶ビールでも可で、来るもの拒まず。アテは言うまでもなく焼き餃子で、それでしばし楽しむ。若い頃はそれに野菜炒めあたりも注文して胃の腑に収めたが、枯れ切った今は焼き餃子で十分。

生を2杯やっつけたところで紹興酒を常温でもらう。これも調子がよければ二合ほど呑んで――若い頃だったら――半チャンラーメンで締めていたわけだが、最近はといえば、餃子&ビール+紹興酒の後の締めは、半チャーハンだけで済ませる情けなさである。

まあ、いつまでもがっつり食べているようだったら内臓にも影響してくるだろうから“身の程”ということだとは思う。

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週話§土曜恬淡~新年会~ [日常]

地域に在住あるいは通勤している大学卒業生の集まりの世話人の一人として活動している。今日の夜は、その幹事団を中心にした新年会が行われる。

会員は数百名ほどいるのだが、幹事を含めて新年会に集まるのは20人足らずか。

年齢は異なっても、同じキャンパスを歩いていたという共通体験のみで話が繋がるというのは不思議なものだ。

誰もが似たような道をたどると思われるのは、卒業して10年から20年……つまり、四十代くらいまでは、仕事の忙しさにかまけて母校を顧みることなどついぞなかったりするのだが、五十代に差しかかかる頃からは、余裕が生まれてくるからかどうか、そうした集まりを懐かしむようになる。

同窓会のようなものが常に高齢化を云々されるということは、結局のところそのような状況があるからで、多くの同窓会でもそうした状況をなかなか打開できずにいるのだ。

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吟話§一日一句~どんど焼き~ [俳句]

季語は・・・左義長

左義長や 爆ぜる炎に 歳の神

【去年の今日】辞話§横綱稀勢の里引退表明
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顧話§今日の歴史~あれから四半世紀~ [歴史]

1995年1月17日、 阪神・淡路大震災発生。

阪神・淡路大震災から四半世紀25年が経った。

朝起きてテレビを点けたら、ヘリコプターのカメラが、炎上する神戸の街の様子を映していたのだ。それは言葉では表現できない惨状で、横倒しになった高速道路の高架を見て呆然としたのである。

1995年といえば、インターネットは一般化の初期で、ユーザー数も少なく、我が家でもインターネットではなく“パソコン通信”を使っていた時代だった。

それでも、パソコン通信に安否確認の掲示板が設定されて、我々も一組の夫婦の安否を知ろうと思って書き込みをした。掲示板で安否を知ることはできなかったが、夫婦から無事を知らせる手紙が届いて安心したのである。

その当時、震源となったあたりは完全にノーマークだったと記憶しているが日本という国において、このあたりは安心だなどと胸を張って請け合ってくれるような地域などは存在しないと思い知るべきなのだ。

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独話§旅先はドイツ~酒・歌・女~ [ドイツ]

ドイツとオーストリアばかりを旅行している。同じ所ばかり訪れているから観光旅行などとはとても呼べるものではない。目的は最早、オペラやコンサートを楽しむことと、おいしいビールを呑むことくらいである。

だから……特にミュンヘンは酒(ビール)、歌(オペラ)、女(同居人)と三拍子揃っていて、おまけに羽田から直行便が飛んでいるから“約束の地”と言えるだろう。

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というわけで、ミュンヘンの写真は、バイエルン国立歌劇場と、中央駅からほど近いビアガルテン“アウグスティナーケラー”にテイクアウトの寿司を持ち込んでのもの。

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去年の6月は久しぶりにベルリンに滞在したが、とうとうブランデンブルク門には行かずじまい。写真は2003年の冬に撮影した寒々しい一枚だ。

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そうして、ザクセンの古都ドレスデンも記憶に残る街である。2005年に再建なったフラウエン教会と再会できたのは2008年のこと。観光地なるものへの興味は薄いが、ドレスデンのこの風景は別格である。そして写真右端に見えるゼンパーオパー(ドレスデン国立歌劇場)のオーケストラの上質なビロードを思わせる音色も楽しみにしている。

最後の一枚はドナウ河である。ドイツ西部を源に、17か国3000km近くを滔々と流れる大河のほんの初め……200km足らずのウルムのドナウ河の写真だ。

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もちろん、ドイツ全土をあまねく旅しているわけではないが、こうした旅を楽しんでいる……ただし、ドイツの料理がうまいと思ってはいない。

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吟話§一日一句~夕焼け空の中にくっきり~ [俳句]

季語は・・・日脚伸ぶ

日脚伸ぶ 金星西に 傾きて

【去年の今日】顧話§今日の歴史~酒は呑め呑め~
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変話§雉始雊~七十二候~小寒 [七十二候]

小寒の末候“雉始雊(きじはじめてなく)”である。

次の節気は大寒である。何度も書いているが、雪が少ない。スキー場によってもバラつきはあるが、上越エリアのスキー場はどこも積雪が1mに達してはおらず、駅前スキー場の越後中里に至っては、先週の時点で30cmしかなく一部滑走可という表示になっていた。

確か40年ちょっと前の年末仕事納めの後、上越線は清水トンネルをくぐって新潟県に入った時も、ほとんどまったく雪がなかったことに驚かされたが、それに比べれば、この冬はまだまだ雪があるほうだとは思うが。

いずれにしても温暖化の影響で年々雪の量が少なくなっているとは感じる。1998年の冬季オリンピックの会場にもなった飯綱高原スキー場が今シーズンで閉鎖というニュースを見たが、少雪とスキー客の減少のダブルパンチに見舞われたようだ。

スキー人口は最盛期の三分の一までとなってしまい、よほど立地などの条件に恵まれない限り、スキー場の苦戦は続くことになるだろう。

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折話§時計がいっぱい [日常]

大と小、そしてアナログとデジタル取りまぜて、我が家に時計が何個あるものか……ざっと数えてみた。

長針と短針が時を刻むアナログが8つ……腕時計3、掛け時計2、置き時計3だろうか。そしてデジタルはというと、これは9つ……パソコン3、携帯電話2、置き時計1、iPod touch、iPad、そしてガス給湯器のリモコン2つというもの。そういえば、一つ前のトイレのリモコンにもデジタル時刻表示があって、あれば何となく見てしまっていたことを思い出す。

これが多いか少ないかはわからない。昨今は腕時計をせず、スマホや携帯で時間を確かめる人が多くなったようだが、個人的には腕時計が手離せないでいる世代であろうか。

やはりというか、寝室にはお約束のように目覚まし時計が置かれているし、パソコン画面の右下に小さくデジタル時刻表示はあれども、我がデスクにはデジタル置き時計がしっかり存在している。

いちいち時計を気にしなくても問題なく生活できる境遇になってはみたが、そうはいっても状況的に時間を守る必要が生じることはあるから、時計の存在が必須なのは言うまでもないことだ。

そして、そのうちの4つが電波時計で、正確に時を刻んでくれる。遅れたり進んだりと正しい時刻が表示されないアバウトな時計を持ち歩こうとは思わない。

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吟話§一日一句~燦然と輝く-1.46等級~ [俳句]

季語は・・・冴ゆ

シリウスに 影富士映えて 夜冴ゆる

【去年の今日】冠話§ラグビー・トップリーグカップ1回戦
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告話§ビッグイシュー375号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー375号は1月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部350円。180円が販売員の収入に。ボブという名の猫が表紙。

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表紙&スペシャルインタビュー 2020年 ボブからのメッセージ

リレーインタビュー 阿部裕介(写真家)

新春エッセイ 植物の“冬を生きる戦略” 稲垣栄洋

特集 乗ってみる? 小さい交通

長距離を歩けない、妊婦、高齢者、障害のある人。そして、高齢で運転免許証を手放した人、経済的に車を持つ余裕がない人が増えている。

しかし、私たちが利用できる移動手段は、バス、電車、自動車など、思ったより限られている。

従来の“大きい交通”と“徒歩”だけでは移動に困る人が増えた今、身近に利用できる「少量・ゆっくり・近く」の“小さい交通”が登場してきた。

そんな新しい動きを大野秀敏さん(建築家・都市計画家)に聞いた。また、宇賀神一弘さん(「宇賀神溶接工業所」代表)に手漕ぎ自転車「ハンドバイク」、清水宏康さん(「桐生再生」代表)に電動ミニバス「eCOM-8」、鈴木堅之さん(「TESS」代表)に足漕ぎ車いす「COGY」の素晴らしさを案内いただいた。

あなたも一度“小さい交通”に乗ってみませんか?

[国際記事]
英国「ヘイ・ガールズ」“生理貧困”の根絶と自尊心の回復をめざす

監督インタビュー 『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督

[国内記事]
ワンダフルライフ アリが棲めるよう体内に空洞を作るアリ植物
            造形美に魅せられて、約100種類を収集―伊藤彰洋

被災地から 汚染農地の原状回復、逆転敗訴で農家控訴

浜矩子の新ストリート・エコノミクス 二つの如水
               
コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

枝元なほみの悩みに効く料理 無理にニコニコできません☆つくねサンド☆

宇宙・地球・人間――池内了の市民科学メガネ
                 「女子大生の日」と3人の女性科学者

今月の人 カナダ・バンクーバー『メガフォン』販売者スー
                              [その他]

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睦話§一月既に半ば [日常]

今日が一月のど真ん中である。東京の日の出は明日までが一番遅い6時50分で、明後日からは徐々に早まっていく。夏至に向かって太陽はどんどん角度が高くなっていくのだ。

まだ陽が上がらないうちに起き出し、パソコンの画面を眺めつつの外の様子はといえば、まだまだ世間は暗く、ヘッドライトを点けた車が時折行き来するだけ。6時を過ぎた頃に始発バスが通り過ぎて、緩やかに一日が始まる。6時半には東の空が明らんで、日の出も間近。

始発バスに乗る人はほとんど見かけないが、6時半を過ぎての2番バスだと時刻どおりやって来たバスに慌てて走り出す人もいて、一気に賑やかになっていく。

気温の底はまだまだこれからだったりするが、春に向かって明るさが増していってくれるのは、気分的にも“上げ”状況なのだ。日没も月末には17時を過ぎるし。

それにしても正月気分など、第二週に入ったとたんに消えて失せてしまったとは、年々正月の存在が希薄になっていくということだろうか。そういえば今年の正月は、車のフロントグリルの“正月飾り”をまったく見かけることがなかった……時代はすっかり変わってしまった。

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吟話§一日一句~何やらそんな気分~ [俳句]

季語は・・・冬日

吐く息の ほたほたと白 冬日かな

【去年の今日】溜話§ブログのエントリーは先行作成
タグ:冬日 俳句 日常
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顧話§今日の歴史~歌に生き、恋に生き~ [歴史]

1900年1月14日、プッチーニのオペラ『トスカ』がローマで初演。

あれもこれもと欲張っても、結局は中途半端どっちつかずになってしまうと心を決めて、イタリアオペラから手を引いたのは前世紀の終わり頃だったかなと思う。それ以降はドイツ・オペラにシフトしてしまった。

それまでの20年ほどで、プッチーニのオペラの実演に接したのは『マノン・レスコー』『ラ・ボエーム』『西部の娘』『トゥーランドット』の4作で、『トスカ』は一度も観ていない。観るチャンスがなかったわけではないが、何となく観そびれてしまったのである。

でまあ、時折だがプッチーニのオペラを耳にすることがあって、そんな時は例えば『ラ・ボエーム』の痛切に美しい音楽に心奪われてしまい、20年前に手を引いたことを時として後悔しそうになるのだ。

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滓話§天かすを語れ! [B級グルメ]

かつて、天かすについて何回かエントリーにまとめた記憶がある。移転して間もないSSブログでも、改めて天かすについて言及しておきたいと思った。

天かすの正式名称は何だろう……一般的な認識も個人的な認識も、どちらも似たようなもので“天かす”は、天麩羅を揚げた後にすくい取られた、正に天麩羅の残り滓であるのに対して“揚げ玉”は、天かすのように不揃いではなく、揚げ玉として作られる比較的形の揃った“製品”である。

味があるのは言うまでもなく天かすのほうで、様々な天種の味が天かすにも伝わっての味わいは圧倒的である。揚げ玉は二本も三本も抜けているものがあるようだ。それにしても“滓”という名称のほうがうまいものだとは。

天かすの真価は、まずもって“たぬき蕎麦”で発揮される。かけ蕎麦だけであったらシンプルな味しかしないのに、天かすを入れた瞬間、汁自体の味が多層化し、恐るべき旨味であることに驚くはずである。それは海老天蕎麦の類では味わえないと断言してもいい。様々な天種のエキスが天かすに紛れ込んでいるがゆえのことなのである。

酒の肴としての天かすだが“天かすおろし”をおすすめしたい。大根おろしの上に天かすをまぶしかけ、醤油と唐辛子でいただくのだが、これを揚げ玉でやろうとは思わない。絶対に天かすでなくてはならないのだ。

そして締めには“たぬき丼”がいいだろう。熱いご飯に海苔を敷いて天かすをまぶしのせ、卵の黄身を落としてもいい。そこに適当に醤油をかけ回す。留めは、味噌汁にちょっとだけ天かすを落としてやれば、最強と言えよう!

追記:いかんいかん、もう一つ忘れていた……キムチ鍋とか豆乳鍋をお椀に取り分けた上に天かすをちょっとかけるのは、実に危険な行為なのである。

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吟話§一日一句~綿帽子暖かく~ [俳句]

季語は・・・冬芽

待ち兼ねて 伸ぶ冬の芽の わたわたと

【去年の今日】週話§日曜諸相~早くも中旬となり~
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安話§眠ること大切~酒と睡眠は~ [健康]

若い頃は眠りにつくのが下手だった。ある時、人から「息を詰めて寝ていないか」と指摘され、それで呼吸を楽にと心がけて、少しだけだが改善したけれど、劇的に状況が好転したわけではなかった。

宮仕えの仕事は午前様か朝帰りみたいのもので、そこで寝る前に1杯の酒があると、よく眠ることができるようになって、それで酒呑みになった要素も大きい。

それが五十代を過ぎた頃から“お休肝日”について考えるようになったが、酒と睡眠の関係から躊躇していた。それでも五十代半ば頃から週一の休肝日を励行するようになって、酒と睡眠にそれほどの関係はないことが身をもってわかった。

それで今のような休肝日週三日が成立したのである。六十代が近づく頃から夜更かしができなくなって、22時頃には布団が恋しくなる……そんな日常になってしまったのだ。その代わり朝が早くなった。早ければ5時台には眼が覚め、遅くても6時過ぎには起き出してパソコンに向かう生活となったのである。

かつては8時間しっかり睡眠を取っていたけれど、六十代以降は7時間睡眠で十分満足できるようになったし、場合によっては6時間そこそこでも問題なく活動できるのだ。

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日話§作文のお稽古~平易に平易に~ [ブログ]

ブログを綴り始めて、この4月で15年となる。特に何も考えずに店開きしたのだった。例えば、犬猫の話だったり、グルメの話だったりと、とりたてて特徴のあるブログを綴れるわけではなかった。

それではと、モチベーションとして考えたのは“作文力の向上”とでもいった目的である。

以来、作文力が向上したか……そのあたりを客観的に判断できるわけではなく、まあそれほど文章が上手になったかどうかはわからない。

一点だけ心がけていることは“一話四百字程度”にまとめるということで、これについては、昔々に何かで読んだ、新入社員が上司から原稿用紙数枚の文章を書けと言われて提出したら「はい、最初の数百字は全部要らない」とあっさりアドバイスをされたというエピソードに基づくものである。

このことが頭に残っていたがゆえに、ぐだぐだと前振りは書かないようにして、すぐに本題に進むようにしていったのだ。

まあせいぜい、これが我がブログのわかりやすい部分ではないかと思っていて、付け加えるならが、とにかく平易な文章と文字遣いを、そしてむやみに横文字は使わないという、そのことを意識して15年継続してきたのである。

性格的なこともあるが、昔から“もったいぶる”のが好きでなかったことがブログの文章にも反映されているように思うのだ。

《ブログのトピックス一覧》
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吟話§一日一句~まだまだ正月気分~ [俳句]

季語は・・・注連飾り

注連飾り 仕舞い忘るる 家二軒

【去年の今日】週話§土曜諸相~保育園の頃の夢~
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週話§日曜恬淡~冷え込み強く~ [日常]

この一週間は、ずいぶんと冷え込むようになった。それまでは、最高気温が2けた台を記録していたけれど、さすがに冬らしく、最高気温が一けた台の日々が続いた。

老化現象の一環なのかどうか、六十代前後から夜明け前のトイレが欠かせなくなって久しい。ベッドに入る直前には必ずトイレを済ませ、出すべきものはしっかり排泄して寝るのだが、数時間ほどでトイレのお呼びがかかってしまう。

その時、敢えて時計を見ようとはしない。二度寝のやる気を殺がれるような気がしてならないのだ。まあ、外の暗さを考えるなら4時前くらいではと、大雑把にあたりをつけて、それで寝床に戻って二度寝に挑戦するのだ。

ただし、一週間に一度くらいの割合で二度寝に失敗することがある。理由はわからないが、結局諦めて起き出してしまう……それでも7時間くらい寝ているのだけれど。

二度寝は何となくぐずぐずしている間に、寝つけたかどうかわからないタイミングでもって、なし崩しで寝入ってしまうようなのだ。それで、どうやら寝ていたということがわかるのは、起きるまでに夢を見ていたことを辛うじて覚えているということなのである。

《日常のトピックス一覧》
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吟話§一日一句~下社の女神のもとへ~ [俳句]

季語は・・・御神渡

ぶっかきて 諏訪の男神や 御神渡

【去年の今日】愉話§呑藝春秋[55]お休肝日週三日の件
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週話§土曜恬淡~一月も第二週~ [日常]

詳細を書くことはできないが、諸事情あっての何とも憂鬱な数日がようやく過ぎてくれた。忍従のストレスからも解放されたのだ。

というわけで一月もあっという間の第二週である。ちょっとだけぐずついた日もあったが、おおむね晴れ模様の新年ということである。

上越のスキー場はといえば、年末までは雪が少なくて、中にはオープン延期をアナウンスしているところもあったりしたが、ここに来てそこそこ降り出してオープンに漕ぎ着けたようだ。

尾瀬沼のライブカメラを見ると、屋根の雪は30cmちょっとという感じだが、この先に除雪が必要なほど降り積もってくれるかどうか。いずれにしても、冬の間の積雪が新しいシーズンの花の様子を決めるのである。

《天気のトピックス一覧》

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吟話§一日一句~足元滑らぬよう注意~ [俳句]

季語は・・・初雪

初雪の朝 通勤の白き息

【去年の今日】愁話§ふるさと納税の落とし穴

タグ:俳句 初雪
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変話§水泉動~七十二候~小寒 [七十二候]

小寒の次候“水泉動(しみずあたたかをふくむ)”である。

ずいぶん前のエントリーでも書いた気はするが、単に12月31日から1月1日と変わっただけで、何がなし解放感を感じるというのは現金なものである。

最近はそれほど感じなくなったが、宮仕えをしていた37年半というもの、年末が近づけば近づくほど、後ろから背中を押されるような感じがして、それが大晦日まで続いたのだ。

そうしてそれが、1月1日になったとたんに背後の存在が消え失せてしまうのである。

七十二候の名称もまた、年が明けると明るくて晴れ晴れとした印象のものが増えてきて、そのおかげで好天の日々が多い新年の肩の軽いことよなのだ。

《七十二候のトピックス一覧》
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