珈話§1杯のコーヒーから [コーヒー]
コーヒーは朝1杯というのが我が家の習慣のようなものである。もう20年以上同じコーヒー豆を商う店で炒りたての深煎り豆を買ってきて、それを毎朝同居人が挽いてくれたものをペーパードリップで落としてやるのだ。が……
……これが毎日同じ風味になってくれない。挽いた粉の粗さも似たようなもので、淹れ方も変わるわけではないのに、毎日味が変わる不思議。これでは喫茶店など開けないではないか。
とはいえ味らしきものはあるようなので、これをもってモーニングコーヒーの愉しみとなる。
そして我がコーヒー歴は大学3年の時に始まった。池袋東口のデパート上階の書店の奥に小洒落たフランス風があって、そこで“ギャルソン”のアルバイトをしていたのだ。
いかにもそれらしく、蝶タイに黒ベスト、そして白くて長い前掛けで働いていたのである。その店で出すコーヒーは当時でも珍しいエスプレッソマシーンで淹れたエスプレッソで、すっかりそれにはまってしまった。
時間が空いている時、アルバイトは自由にエスプレッソを飲むことができたので、味をしめてしまったのである。
おまけに、馬蹄型のバーカウンターの中でドリンク類を作って出していたのだが、それほど難しいこともなかったので開店前の生クリームのホイップとかレモンをスライスするとか簡単な仕込みに始まってドリンクの作り方まで覚えてしまったので、おもしろく仕事をさせてもらっていた。
今でも我がコーヒーの原点は、ギャルソン時代のエスプレッソなのである。
《コーヒーのトピックス一覧》
……これが毎日同じ風味になってくれない。挽いた粉の粗さも似たようなもので、淹れ方も変わるわけではないのに、毎日味が変わる不思議。これでは喫茶店など開けないではないか。
とはいえ味らしきものはあるようなので、これをもってモーニングコーヒーの愉しみとなる。
そして我がコーヒー歴は大学3年の時に始まった。池袋東口のデパート上階の書店の奥に小洒落たフランス風があって、そこで“ギャルソン”のアルバイトをしていたのだ。
いかにもそれらしく、蝶タイに黒ベスト、そして白くて長い前掛けで働いていたのである。その店で出すコーヒーは当時でも珍しいエスプレッソマシーンで淹れたエスプレッソで、すっかりそれにはまってしまった。
時間が空いている時、アルバイトは自由にエスプレッソを飲むことができたので、味をしめてしまったのである。
おまけに、馬蹄型のバーカウンターの中でドリンク類を作って出していたのだが、それほど難しいこともなかったので開店前の生クリームのホイップとかレモンをスライスするとか簡単な仕込みに始まってドリンクの作り方まで覚えてしまったので、おもしろく仕事をさせてもらっていた。
今でも我がコーヒーの原点は、ギャルソン時代のエスプレッソなのである。
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