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吟話§一日一句~夏は緑の葉に隠されて~ [俳句]

季語は・・・冬深し

枯れ枝を 透け見えしビル 冬深し

【去年の今日】湿話§東京に雨が降らなくて
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顧話§今日の歴史~ボーイング747~ [歴史]

1970年1月22日、ジャンボジェット機初就航。

初就航からちょうど半世紀50年、いまだに現役で世界の空を飛び続けているジャンボジェット機である。

↓羽田空港に到着したルフトハンザのジャンボを撮影
DSC04119.JPG

大量輸送の先駆けとなったが就航当初は市場規模に見合わず、客席をすべて埋めてというフライトなどはなかった。それで“空気を運ぶよりはまし”という発想で、様々なディスカウント運賃を設定していったことが格安航空券の時代の始まりなのだった。

だから、ジャンボジェット機が開発、就航していなかったら、我々が気軽に飛行機で旅行するなど……とても叶わなかったかもしれない。

そんなジャンボジェット機だが、現状では日本航空も全日空も旅客機として一機も所有していないという……これもまた時代の趨勢ということなのか。

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生話§壽初春大歌舞伎夜の部~鰯賣戀曳網~ [歌舞伎]

すっかり正月気分も抜けたところで、今年の初芝居である……以下、個人の感想。

kabukiza2001.jpg

いかにも正月らしい演目が三本並んで座りもいいと感じた。一本目『義経腰越状―五斗三番叟―』は白鸚の五斗兵衛盛次、芝翫の義経、歌六の泉三郎、猿之助の亀井六郎で、観るのは初めて。前半の芝居と後半の三番叟という、観ていて何が何やらわからないままに終わってしまった。遊興にうつつを抜かす義経を諫めるという話だったはずなのだが……。

二本目、猿之助の親獅子と團子の子獅子で沢瀉十種の内『連獅子』である。2012年に歌舞伎役者として初舞台を踏んで8年で連獅子を踊るのだ。16歳という年齢を考えても、ずいぶんとしっかりした舞台姿で、運動神経もいいのだろう、身体の芯がぶれることないので安心して観ていられた。正直、ここまで踊れるとは期待していなかったので大満足である。

猿之助によれば「親獅子よりも子獅子のほうが大変」だそうで、弾ける團子を猿之助が親獅子のごとく見守るの図だった。

打ち出しは、三島由紀夫が十七代目勘三郎と六代目歌右衛門にあてて書いた『鰯賣戀曳網』で、大河ドラマで歌舞伎の舞台不在が長かった勘九郎久々の登場である。

これはもう充実して何とも楽しい一時間ちょっとのお芝居。当代勘九郎は、祖父十七代目、父十八代目勘三郎のような“喜劇役者”ではない。だが、そこは勘のいい役者ゆえ、祖父とも父とも違う猿源氏を描いて見せた。まさに新鮮な鰯賣なのだ。

七之助の蛍火もまた、舞台姿のいい立女形として、兄弟ならではの息のよさである。東蔵の海老名なあみだぶつ。男女蔵の博労六郎左衛門、門之助の亭主、そして禿は日替わりで勘九郎の息子兄弟が務めていて、この日の禿は、兄の勘太郎。

客席も大満足しての幕となったが、考えてみたら夜の部では誰一人死なない歌舞伎としてはなかなか珍しいものだった。

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