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吟話§一日一句~陽射し傾いて~ [俳句]

季語は・・・冬日

赤錆の 老いし鉄橋 冬日哉

【去年の今日】松話§壽初春大歌舞伎夜の部~武智光秀~
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荘話§渋谷残像 [東京]

下の写真は、ちょうど2年前にヒカリエの上階にある劇場から見下ろした渋谷駅と正面にスクランブル交差点、左端に東京メトロ銀座線の様子である。

IMG_1892.JPG

東京で、いや間違いなく日本で一番街の変貌の激しい一帯と言えるだろう。銀座線渋谷駅はまだ旧ホームで、今年初めには手前に新しいホームが誕生した。

そして間もなく、写真左上の東急東横店が閉店して新しい建物に生まれ変わるのだ。

東京に出てきたのは1973年のこと。もちろんスクランブル交差点などはまだなく、繁華街ではあったけれど、新宿ほどに賑わってはいなかったのではという記憶である。スクランブル交差点の奥のファッションビルのあたりは、百軒店と呼ばれる、戦後生まれたごちゃごちゃした店が脈絡なく建っていて怪しい雰囲気を醸し出していた。

そうして同じ年、公園通りにはパルコがオープンし、坂の上にはNHKホールが開館したのである。

写真を撮ったヒカリエは、東急文化会館というビルで、最上階にはプラネタリウムがあり、地下の劇場では日曜日お昼に放送されていた人気お笑い番組『大正テレビ寄席』の収録も行われていたのだった。

そんな渋谷から、もう間もなく半世紀が経とうとしている。

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古話§クラシックを聴く世代の推移 [クラシック]

前世紀、東京に出てきた1970年代前半からクラシックの演奏会に通うようになった。その頃読んだクラシック専門誌に海外レポートが掲載されていた。

その中で、ウィーンフィルの定期演奏会の会員は、二代、三代と引き継がれているという記載があり、続いて“当地では、オペラや演奏会に足を運ぶ人間が高齢化の一途である”と書かれていたのである。

当時の東京の様子を思い起こしてみるならば、自分と同世代以上ではあるが明らかに高齢者と呼べる人たちを見かけることはなく、何となくだが同世代意識を感じつつ音楽を聴いていたように思う。そして、その状態のまま時が経ってしまった。

コンサート会場に集まるのは、我々と同世代プラスマイナス20歳くらいというあたりではなかろうか……平均年齢は明らかに高い。40年ちょっとの間に彼の国に追いついてしまったようだ。若い世代だっていないわけではないが明らかに分は悪い。

そうしてテレビの演奏会中継を眺めていると、特にサントリーホールのような会場では、舞台側から客席を映すアングルがあって、そんな時にしっかり居眠りをしている姿が画面にはっきり出てしまう……お疲れであるのかもしれないが、テレビカメラがあるということを自覚して、何とか踏ん張っていただきたいと思うのである……居眠りに年齢は関係ないけれど。

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