連話§ワタシの酒肴[145]コンビーフポテト [酒肴]
[承前]
N社で作っている定番コンビーフの缶の開け方が変わるというニュースを読んだ。通称“枕缶”と呼ばれていて、ゼンマイを巻くように開ける方法から缶の底を手ではがす体裁になるようだ。

ということでコンビーフだが、偏食だった子どもの頃でも食べられた加工肉製品で、大人になっても好きであることに変わりはない。そして、いい酒の肴になるのである。
コンビーフとじゃがいもを薄めの銀杏切りにして炒め合わせ、塩胡椒するだけだが、これがビールにばっちり……残ったらご飯のおかずにしてもよろしい。
実は、コンビーフの仲間に“ニューコンビーフ”なるものがあって、値段はコンビーフより安い。牛肉以外の肉を混ぜ物として加工しているからだが、進学するのに上京した下宿先で自炊するのに、乏しい仕送りではコンビーフを買うことなどとんでもなく、ニューコンビーフでごまかすしかなかった。今は何とかコンビーフをいただいているのだが。
それにしても、あの巻き取り式はなかなかに厄介な開け方だった。今時の若い世代だったら、どう開けようかと見当もつかないのではないだろうか……そういえば、缶入り飲料がプルタブ(ステイオンタブ)になる以前は、添付のオープナーで穴を開けていたが、飲むための穴と空気抜きの穴と2か所開ける必要があったなどと知っているのは、まさに昭和世代くらいなものだ。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
N社で作っている定番コンビーフの缶の開け方が変わるというニュースを読んだ。通称“枕缶”と呼ばれていて、ゼンマイを巻くように開ける方法から缶の底を手ではがす体裁になるようだ。

ということでコンビーフだが、偏食だった子どもの頃でも食べられた加工肉製品で、大人になっても好きであることに変わりはない。そして、いい酒の肴になるのである。
コンビーフとじゃがいもを薄めの銀杏切りにして炒め合わせ、塩胡椒するだけだが、これがビールにばっちり……残ったらご飯のおかずにしてもよろしい。
実は、コンビーフの仲間に“ニューコンビーフ”なるものがあって、値段はコンビーフより安い。牛肉以外の肉を混ぜ物として加工しているからだが、進学するのに上京した下宿先で自炊するのに、乏しい仕送りではコンビーフを買うことなどとんでもなく、ニューコンビーフでごまかすしかなかった。今は何とかコンビーフをいただいているのだが。
それにしても、あの巻き取り式はなかなかに厄介な開け方だった。今時の若い世代だったら、どう開けようかと見当もつかないのではないだろうか……そういえば、缶入り飲料がプルタブ(ステイオンタブ)になる以前は、添付のオープナーで穴を開けていたが、飲むための穴と空気抜きの穴と2か所開ける必要があったなどと知っているのは、まさに昭和世代くらいなものだ。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
コメント 0