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行話§土脉潤起~七十二候~雨水 [七十二候]

雨水の初候“土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)”である。

雨水の初候……そして季節は進む。

とはいえ、立春過ぎた頃は雪の時季でもある。2月から3月半ばくらいまで南岸低気圧が到来しようものなら、条件反射的に“雪!”一文字が頭の中を駆け巡る。

それほど関東に降る雪はこのタイミングに集中するのだ。それはまた、春の先触れとも言えるわけだが、そうはいっても厄介な降雪とも言えるけれど。

およそ、数センチも積もれば道路が機能しなくなる首都圏のことゆえ、外出しないほうが圧倒的に吉なのだが、我々のような年金生活者ばかりではないゆえに、電車も止まってしまったターミナル駅から、ポツリポツリとしか来てくれないタクシー待ちの長い行列の映像がニュースのネタとして流れる。

さらに、凍結した道路で滑って転ぶ人たちの様子も合わせて“雪に弱い”とか見出しがついて紹介されるのもまたこの季節ならではなのだ。

定年退職してから今年で9年。年に一回、二回は必ず雪が降り、雪除けを必要とするような10cmを超えるような積雪も一年おきくらいには見舞われる。

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過話§備忘録的な何か~2024年2月19日付~ [備忘録]

2月5日……昼頃から本格的な雪模様になった。雪粒も小さくなって、積もるぞと思ってたら、そのとおり、ほんの4時間ほどで真っ白になっていた。

雪除けをしようと思っていたが、気がついた時は数人の有志が進めてくれていて、あらかた除けてくれたのである。

水分多めだったようで溶けるのも早く、車道や歩道にはほとんど雪が残ることはなかったが日陰の雪は10日ほども融けずに残っていたのだ。

2月15日……前年の確定申告書の作成が完了、即プリントアウトして郵送で送った。

特に去年は、医療費の支払いが多かったので、しっかり戻してもらうべく、記入作業を迅速に進めたのだ。例年どおり、国税庁ホームページにある申告書作成ページを開いて、数字を入れ込んでいけば、まあまあ簡単に申告書ができあがる。

最初に、同居人の申告書を作成した。同居人は源泉徴収票が3枚ほど程度なので、ものの一時間もかからずに申告書ができてしまった。

そして自分の申告書については、源泉徴収票に加えて、領収書の類も少なくはなく、何か所かつまずき、行ったり来たりしながら、それでも一時間半くらいで完成。今年の申告書受付は2月16日からだが、その前日には投函することができたのだ。

それにしても、我々国民は忠実に納税申告を行っているというのに、税金を預かる政治家が、自分たちに都合よく裏金を貯め込むなどとは、許しがたいことである。

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謔話§一日一句~音楽はデリケートに~ [俳句]

季語は・・・薄氷(うすごおり)

ドビュッシーの ピアノタッチや 薄氷

【去年の今日】週話§土曜枯寂~2階の職員室~
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週話§日曜流転~ビデオ判定~ [相撲]

スポーツの、特に球技でビデオ判定が積極的に採用されるようになったのは世紀が明けて以降のことではなかろうか。

日本におけるビデオ判定の先鞭をつけたのは、とかく伝統的で因習に縛られていると見られている大相撲であるとは、若い人は思いもよらないかもしれない。

1969年の三月場所で、横綱大鵬が45連勝を記録したが、連勝がストップした一番は誤審だったのである。これが問題となって、翌五月場所から物言いの時にビデオを導入することになったのだ。

日本のプロ球技における導入の状況はというと、プロ野球は2010年から段階的に、ラグビーのトップリーグがTMO判定を2014年からスタートし、サッカーJリーグは2020年(ルヴァン・カップは2019年)から始めている。

早かったのはテニスの自動判定で、2006年の全米オープンから導入が始まった。だが、いずれにしても大相撲のビデオ導入の早さは圧倒的で、いかに判定が難しいかがわかるようだ。

そんな大相撲の判定のやり方も、導入時からほとんど変わらず、ビデオルームとインカムでやり取りをしてという、土俵上の勝負審判は映像を見ることなく、ビデオルームの情報で判断することが今だに続いている。それならばiPadのようなタブレット端末でも用意すればいいのにと思うのだけれど。

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謔話§一日一句~ほぼボランティア~ [俳句]

季語は・・・山焼き

山焼きや 消防団の 下支え

【去年の今日】甘話§祖母の実家は和菓子屋
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週話§土曜流転~文化への敬意~ [日本]

昔も今も、政治家であれ、経済人であれ、敬意を抱いて文化事業に力を入れるような人は少ないと思っている。多くは“自分にとって得かどうか”という物差しでしか考えようとしていないように見えてしまう。

当然ながら文化に対する知識も乏しく、最悪なのは蔑ろにしようとさえする低レベルな人間もいる……いつぞや、大阪市長が文楽に対する助成金減額を打ち出したことを思い出す。

自国の文化に対しての知識も持ち合わせず、そのくせ“日本スゴイ!”みたいなことを言いたがるという品性の貧しさよ。

などと嘆いていたところで、中には文化にきちんとした態度で接している人もいらっしゃったことを思い出す。某金融機関の要職にあって、我々のような人間とも気軽に文化についての話題を話すことができたのだ。

ニューヨークに駐在していた時には、メトロポリタンオペラに通い詰めて、帰国後はそうした文化事業を裏から支えていたのだ。惜しいことに20年前、まだまだ現役の年齢で亡くなってしまったが、そうした人が早くに亡くなることは本当に残念なことである。

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謔話§一日一句~ちょっと殺伐~ [俳句]

季語は・・・風花

風花が 吹き抜けていく 曲がり角

【去年の今日】拝話§お地蔵様の縁日~毎月二十四日~
タグ: 風花 俳句
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吃話§今日の一枚~びよらー~ [写真]

正しくは“ヴィオラ”であるが、ヴィオラという楽器には色々と微妙な……

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……性格を持っている節があって、時にヴィオラ弾きの自嘲のようなものも漏れ伝わって来て、それはそれで皮肉なユーモアを感じなくもないのだ。

そんなヴィオラを“びよらー”と称したトートバッグを作ってしまったのはわがSNS繋がりの知り合いである。

ヴィオラ・ジョークを最後に一つ……一人のヴィオラ奏者は、演奏する前に一枚の紙片をポケットから出して読んで、それをポケットに戻していた。それが気になっていたオケの同僚が、椅子の背にジャケットを掛けているのを見つけてポケットからそっと紙片を取り出すと、そこに書かれていたのは、

ヴィオラは左手、弓は右手

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害話§劇場にスマホの着信音が鳴り響く時 [携帯電話]

ここ何年かの間に、ガラケーからスマホへの入れ替えが進んだようで、街中でも高齢者のスマホ持ちが顕著に増えたことを感じる。

そして今般、劇場の客席内で着信音が鳴り響く事態が頻繁に発生するようになったのだ。

先月、新春浅草歌舞伎が行われた浅草公会堂は、携帯の電波遮断装置の設備がないことで、あらかじめ携帯の電源を切るようにと、くどいくらいに案内していても、鳴らぬ日はないくらいである。

歌舞伎座ではこんなこともあった。歌舞伎座は電波遮断装置が設備されているが、5Gになったからかどうか、客席内に電波が届いているとしか考えられず、時折鳴ることも珍しくなどはなく、先月にいたっては、一階の客席で延々となり続けた挙句、電話に出て会話を始めたという有様なのだった。

とにかく、客席内での携帯電話着信音についての対策が遅れているのは、普通に観劇している客、そして舞台にいる役者が被害者であることを肝に銘じるべきである。

20年位前だったか、海外旅行中に出かけた歌曲のコンサートで、これもまた延々と着信音が鳴り続け、とうとう歌手の集中が切れてしまって引っ込んだことがあった。

最初に書いたように、高齢者のスマホ率が上がって着信音が鳴るようになった原因は“電源の切り方がわからない”という、信じられない事実があることを知って驚いてしまったのだ。

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謔話§一日一句~熱戦ヘボ将棋~ [俳句]

季語は・・・春障子

持ち駒は 飛車角香車 春障子

【去年の今日】愉話§俯瞰する~音楽もスポーツも~
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告話§ビッグイシュー473号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー473号は2月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。ボーイジーニアスが表紙。

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表紙&スペシャルインタビュー ボーイジーニアス

リレーインタビュー 上村愛子(フリースタイルスキー・モーグル)

特集 生きもの道、生きものの巣

生き物を観るには郊外や野山に出かけなくてもいいと話すのは“生き物の通り道”を熟知する、佐々木洋さん(プロ・ナチュラリスト[レジスタードトレードマーク])です。「スマートフォンから目を離して空を眺めてみたり、通勤の途中でも緑地や歩道で立ち止まり意識してまわりを眺めてみると、ここにもあそこにも生き物の通り道がある」と言います。

一方で、そんな生き物たちの多くは、新しい生命を生み育てるための基地として巣、ホームをつくっています。哺乳類、鳥、昆虫などの生き物が多様な地球環境の中でつくる巣を描いてきた、鈴木まもるさん(画家・絵本作家、鳥の巣研究所)は言います。「巣をつくることは、その生命を知ることでもあるし、それらが生きている環境を知ることにもつながる。『つくる』とはなにか、『生きる』とはなにかを教えてくれる」

地球も街も人間だけのものではありません。見ようとしないと見えない“生きもの道”の存在を感じ、見ているだけでは気づけない“生きものの巣”を知りたいと思います。

[国際記事]
英国。刑務所に収監される「現代奴隷」被害者たち

[世界短信]
滝田明日香のケニア便り 肉食獣、ライオンとチーターの治療(前編)

[国内記事]
映画インタビュー 『風よ あらしよ 劇場版』柳川強

表現する人 事件を追体験し、自画像で描くリトグラフ 松元悠

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス インボイスはノンボイス

コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
         趣味の時間の作り方を教えてください☆たっぷり豚汁☆

池内了の市民科学メガネ 魚に多く含まれる、EPAとDHAの効能

販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー台湾版』ダイ・ジアリー
                              [その他]

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偲話§猿若祭二月大歌舞伎~勘九郎~夜の部 [歌舞伎]

今月は三連休が2回あって、最初の三連休最終日に夜の部を観てきた。猿若祭と銘打った十八世中村勘三郎十三回忌追善興行である。

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勘九郎長男勘太郎の猿若で猿若江戸の初櫓から、芝翫の『義経千本桜~すし屋』と続き、最後が勘九郎が親獅子、次男長三郎の子獅子で『連獅子』である。

↓今月は中村座の定式幕が使われる
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『猿若江戸の初櫓』は勘九郎が務めていた猿若を勘太郎が踊ってみせたが、さすがに荷が勝ち過ぎていたと感じた。七之助が出雲の阿国で好サポートしてはいたが、そこはやはり“子ども”と感じてしまう……指先まで神経を行き届かせて丁寧に踊ってはいたけれど。

さて、芝翫がいがみの権太を務めた『義経千本桜~すし屋』であるが、芝翫に花がない。脇はよく締まっていた……歌六の弥左衛門、時蔵の弥助(維盛)に息子の梅枝がお里、新悟の若葉の内侍、又五郎の平三景時、梅花の弥左衛門女房お米と揃っていたのに、どことなく主役がその中に埋もれてしまったと見えて、何とももったいない舞台。

最後の『連獅子』は、10歳9か月の長三郎の子獅子。兄の勘太郎が子獅子を踊ったのは9歳11か月だったが、勘太郎のほうが性格的に丁寧な踊り方をしていた記憶。長三郎はいささか大雑把……いつもは子獅子に視線を集中するのだが、この日は勘九郎の親獅子を見ていた時間が長かったようだ。

何とも研ぎ澄まされて切れっ切れの親獅子を堪能することになった。いずれ三人連獅子が踊られることになるのは間違いないが、それはもう少し先か。

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行話§魚上氷~七十二候~立春 [七十二候]

立春の末候“魚上氷(うおこおりをいずる)”である。

春めいては……まだまだである。

東京の日の出は6時29分、6時頃には東の空が薄っすらと明るくなる。日没は17時半に近づいて、18時近くまで明るさが残るようになってきた。

寒さの底もピークを過ぎつつあるが、雪が降るのもまたこの時期が多いので油断はできない。いつ何時“豪雪”に見舞われないとも限らない。積もったら積もったで、雪除けが待っている。

スノースコップを手にして、30分くらいはせっせと我が家近くの歩道の雪をどかして歩きやすくしておく。そうして雪除けに出てくるのは数人もいるかどうかだが、黙々とやれる範囲を片付けて家に戻っていく。

先週の月曜日、我が家のあたりは10cmほどの積雪があって、雪除けをどうしようかと思いながらタイミングが合わず出動せずだったが、何人かがせっせと除けてくれたのはありがたかった。

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連話§ワタシの酒肴[180]鶏唐揚げ [酒肴]

[承前]

偏食だった子どもの頃は、肉の類を受け付けなかった。どうにか少しずつが食べられるようになったのは中学以降のことだが、それでも鶏肉を食べることはなかった。

東京に出ていく前後だったか、高校生の頃だったか、同級生たちと入った店で同級生が注文したのがフライドチキン。不承不承で口にしたら、まあまあ食べられないことはなく、とりあえず克服できたと思ったが、そのような洒落た食べ物を出す実家ではなく、しばらく鶏のから揚げを口にすることはないままに時は過ぎ……。

昨今の鶏唐揚げブームである。それではと唐揚げの店で買い求めることもあるのだが、不味くはないけれども、鶏肉がしっかり締まり過ぎているからかワタシ的には食べるのに苦労する。

そこで愛用しているのが、日常使いのスーパーマーケットの総菜売り場で売られている鶏唐揚げで、これは値段も安いが、肉もほどほどに柔らかくて、年寄りにはありがたい。考えるに、唐揚げ専門店の鶏肉のほうがいいものを使っているが固い。安い肉のほうが柔らかくて食べやすいということだ。

ちなみに唐揚げは、ご飯のおかずにはなってくれないほうである。
                               [続く]

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謔話§一日一句~とはいえ寒い~ [俳句]

季語は・・・寒明

寒明や 猫は日向の 昼日中

【去年の今日】節話§二月大歌舞伎~松緑の和尚吉三~
タグ:俳句 寒明
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顧話§今日の歴史~また来たぜ!~ [日本]

1854年2月13日、ペリー米東インド艦隊司令長官が再来航。

昨今“「江戸時代=鎖国」ではなかった”なる論調が主流になりつつあるが、確かに受け入れ口はオランダや中国に限られていて、完全に門戸を開いていたわけではなかった。だから、アメリカがやって来て貿易しましょうと、半ば“強圧的”な態度を取った時、時の幕府の対応は実に神経質なものだと感じたのだった。

そんな対応が弱腰と見られたからかどうか、徳川幕府瓦解の大きなきっかけとなったことは否定できないだろう。

そして、別の意味で今の日本が“内向き”であることも否定できない現実であると考えている。様々な意味でマイナス要因満載な現状を見て見ぬふりで逃避行為に走る様の典型は……日本スゴイ!みたいな論調のオンパレードから見て取ることができる。

多様性の否定に始まって“外”を拒否する動きは、もはや明治維新以前の日本以上に症状が進んでいるのではなかろうか。

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交話§スピアーズ対チーフス[秩父宮] [ラグビー]

先週に引き続き“クロスボーダーラグビー2024”第4戦はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ対ギャラガーチーフスを秩父宮ラグビー場で観た。気持ちよく晴れて、観客は9,439人……1万人は入ってほしかった。

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結果は30対35でギャラガーチーフスが辛くも逃げ切り。クラブ対抗戦という位置付けがラグビー好きの中にも浸透しているとは言えないようで、入りは渋め……宣伝不足もあるだろうが。

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1トライの得点差だったが、勝負は前半の貯金を活かしたチーフスの逃げ切り。前週の、パス回しが素早く洗練していると感じたブルーズに比べると、やや泥臭く突っ込んでくるというイメージか。だからゴールライン近くでのプレイの強さのゆえに、たびたびトライを献上することになってしまった。



そのまま大差でやられると思っていたら、後半になってリザーブ選手が交代していくにつれて、ディフェンスの穴が開きだしてスピアーズが3トライ。あと一歩及ばずの結果は、もったいなかったと思われる。

なお、ゲーム後半から帝京大学主将の江良が出場、アーリーエントリー選手一番乗りを果たした。

[おまけ]試合途中から羽田空港の南風運用が始まって、すぐ上空を羽田に向かって着陸する飛行機が低空で続々と過ぎていったのだ。

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謔話§一日一句~尾瀬一帯は雪深し~ [俳句]

季語は・・・春雪

春雪や 尾瀬山小屋の 雪下ろし

【去年の今日】週話§日曜枯寂~推敲自由自在~
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悼話§小澤征爾さん(指揮者) [クラシック]

小澤征爾が亡くなった。確かもう10年くらい演奏会で指揮をしていないのではないか……それくらいの不在の後の死去となった。

過去に小澤が振った演奏会を確か5回聴いている。1975年、新日フィルの第九。1982年に二期会の『ファルスタッフ』を、1991年にはカザルスホールで行われた新日フィルハイドン交響曲全曲シリーズ最終回に、1992年ヘネシーオペラ『さまよえるオランダ人』を、最後が1997年にサイトウキネンで『マタイ受難曲』である。

最も感銘を受けたのは、ハイドン全曲最終回の小澤の指揮だった。この日は体調不良で、前半の交響曲第103番と協奏交響曲を沼尻竜典が、後半の104番『ロンドン』一曲を小澤が振ったのだった。おそらく急遽指揮をすることになった沼尻の音楽は、まあ平板というか無難に振りおおせのたが、休憩後の小澤の『ロンドン』の豊かな表情付けに、最初の2曲は何だったのだろうと思ったのだ。

なお、小沢の死に先立つ1月23日には、1962年に結婚して1966年に離婚した最初の妻江戸京子が86歳で逝去している。享年八十八

合掌

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趣話§花愛でるのもまた [私事]

“花より団子”ではないが、個人的には花を愛でる風情を楽しむまでには、かなりの年月を必要としたのだ。

小学生の頃、花見に行っても桜を見ていたのかいなかったのかわからない。桜に興味を示していたとはとても思えなかったのである。

それは、年齢を経ても似たようなもので、二十代になっても桜を愛でるには至らず、大学を出て宮仕えを始めても、桜を見て感慨を覚えるようなことはなかった。

今思い出しても、何とまあもったいない時間を過ごしていたことかと思う。

……早ければ、十代でそうした感性が芽生えてくれるだろうが、残念ながら桜を愛でるようになったと感じたのは三十代に入って以降のことだったのである。

もっとも、性格的にはウエットというよりはドライに振れていると思っているから“もののあはれ”がどうであるとか、およそ考えてなどいない野暮天に近いのではないか。

晩年が近づいて、毎年毎年桜の季節が待ち遠しく、桜以外の自然の移ろいも少しは云々しているつもりである。そうして気がつけば、桜の季節まであと一か月ちょっとである。

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タグ:私事 日常
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謔話§一日一句~平日の午後~ [俳句]

季語は・・・うかれ猫

人嫌ひ 仲見世裏へ うかれ猫

【去年の今日】週話§土曜枯寂~週感覚~

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週話§日曜流転~聴かないCD~ [クラシック]

万単位のCDを持っている人など珍しくないのが、クラシック聴きの世界であるが、我が所有枚数はといえば、おおよそ1000枚程度でしかない。まあ、ライトなクラシック好きレベルと言ったところだろう。

そんなCDコレクションの中にあって、とんとプレイヤーで再生したことのないCDがどれほどあるものか……これが、意外と多そうな気がしている。

ワーグナーの楽劇など、半分も聴いていないのではないか。それは単純に、再生時間が長過ぎるからという理由が大きいからで、30分程度の音楽であればいそいそと聴くのだが『ラインの黄金』のように2時間半に及ぶような、しかも全曲で2枚組を聴き通すなど、よほど時間と“聴く気”がなかったら面倒で煩わしいことなのだ。

だから時折、実演が行われるにあたって、それじゃあ予習を……と言ってもおいそれと重い腰は上がってくれない。

ちなみに来月は『トリスタンとイゾルデ』の実演に2回“も!”行くことになっていて、今から憂鬱を抱えているのである。

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謔話§一日一句~栞は秋の季語~ [俳句]

季語は・・・春の雪

指栞(しおり)して 始発電車は 春の雪

【去年の今日】謀話§尾瀬一気日帰りの総距離25km
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週話§土曜流転~同年代との会話~ [健康]

東京近辺在住の高校同期が集まって酒を呑むことがある。おおよそ四十代の頃からだと記憶しているので、もう四半世紀以上が経つということか。

その頃に集まった時の話題と、五十代半ばを過ぎたあたりの話題がまったく違っていることに気がついた。

それまでは普通に身の回りとか、それぞれの自分語りをしていたりしたのが五十代半ばを過ぎると、会話の話題の中心がお互いの体調であるとか、どんな薬、サプリメントを服用しているか、さらに健康法の開陳であるとか……気がつくと、ずいぶん年寄りじみた話をしていたのだ。

これもまあ、年齢のゆえの宿命なのかどうか、いつの間にか“腰が痛い”とか“物忘れがさあ……”とか、出てくる出てくる老化現象である。

そうして、呑み会も終わって解散。電車で帰途に就くのだが、はてさて何が話題だったのかと思い返して苦笑することになるのだった。

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謔話§一日一句~シロツメクサとも~ [俳句]

季語は・・・苜蓿(うまごやし)

そういへば 記憶の隅の 苜蓿

【去年の今日】窮話§貧乏暮らしのこと
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行話§黄鶯睍睆~七十二候~立春 [七十二候]

立春の次候“黄鶯睍睆(うぐいすなく)”である。

去年のこと。我が家あたりで春頃から鳴き出したウグイスが、夏になっても鳴き続けてくれて、賑やかと思ったり、いささか五月蠅いと感じたりした。

鳴いていたのはたぶん一羽だけだと思われるが、あちらこちらと場所を変えて鳴くものだから、何羽もいるように感じたのである。

ウグイスの平均寿命は8年くらいとのことなので、今年も同じ個体が賑やかに囀ってくれるかもしれないが、まだまだその鳴き声を聞く時季ではない。

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連話§ワタシの酒肴[179]海老マヨ [酒肴]

[承前]

小海老にまつわる酒の肴は何度も書いている。今回は海老マヨである。

気の利いた町中華だったら必ずメニューの中にあって、小海老好きとしては悩ましい選択肢を迫られてしまう。五十代くらいまでだったら、ビールのアテとして餃子に海老マヨをプラスして注文していたが、今の我が身は二品を平らげる食欲などないので、実に不本意ながら海老マヨは3回に一回程度で注文するしかないのだ……焼き餃子の魅力には抗えない。

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でまあ、神保町白山通りの餃子三幸園の海老マヨだが、和えるマヨネーズがいささか甘い。もう少し甘みを抑えめでもいいのではなかろうかと思うが、それはしかたがないので“マヨネーズ少なめ”でお願いしている。そこに、少しばかり醤油と胡椒を足してやる。そうすると、ビールのアテとしてご機嫌な一品となってくれるのだ。

B級感覚の中にも、ちょっとばかり洒落た姿であると見立てるのは身贔屓に過ぎるだろうか。
                               [続く]

《酒肴のトピックス一覧》
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謔話§一日一句~ニワカ健康法~ [俳句]

季語は・・・待春

待春や かかと落としの バスの列

【去年の今日】費話§年金生活者の日々
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懐話§昭和三十年代~学校給食~ [昭和]

[承前]

実家のあった自治体だが、その当時けっこう財政的には潤っていたようで、小学校に入った時には既に学校給食が日常化していた。

当初は、それぞれの学校内に給食室の設備があって、それぞれで調理が行われていたが、数年後には個別調理ではなくなり、給食センターで集中調理が行われるようになったのである。

小学校6年間では、牛乳ではなく、お湯に溶かした脱脂粉乳を飲んでいたがこれが不味い……多くの生徒は残していたが、それでも何とか飲んでいた。

その代わりおかずが食べられない。中華風と思われる“八宝菜”らしき料理が出てくるが、何だか野菜のごった煮にトロミをつけた得体のしれない代物で、生徒の評判は最悪だったのだ。

そして米飯食ではなく、食パンとコッペパンが一日おき交互に供されれていた。バターではなくマーガリンだったし、食パンはまだしも、コッペパンはぼそぼそしていて半分くらいは残したのである。

中学校では、瓶入りの牛乳が出てきて「おお!」っと喜んだが、脱脂粉乳と生乳のハーフ&ハーフだと知ったのは後になってのこと。

この牛乳が苦手な女子生徒も少なくなく、男子が毎日3本くらいを引き受けてぐびぐび飲んだおかげかどうか、身長も伸びてけっこう丈夫になったような気がしたのだが。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
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