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謔話§一日一句~もう一日ある~ [俳句]

季語は・・・如月

如月を 惜しむ人あり 終電車

【去年の今日】限話§繰り返される炎上~ネットの黄昏~
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活話§高度経済成長の頃 [昭和]

この世に生を受けたのは1954年。第二次世界大戦の敗戦から10年も経っていなかった。まだまだあちこちに戦争の爪痕が残っていたはずである。

既に戦後復興から、いわゆる高度経済成長へと舵を切っていて、そんな中を成長していったのだ。つまり、いい意味でも悪い意味でも経済成長の恩恵を受けた世代であることは間違いない。

まだまだ世間の様子は貧しいものだったが、それでも前を向いて進んでいくそんな姿勢ははっきりしていた。そうしたことの大きな象徴が、東海道新幹線の営業開始であり、東京オリンピックだった。1964年のことである。

そうした中で、小学校から中学、高校と進み、1974年には一浪の後に大学へ入学。就職活動に邁進した頃、景気が少し落ち込んでいたからかどうか、就職難であるように感じつつ、そこをすり抜けて何とか職にありつけたのだ。

バブルが起きたのは、それから数年後のことだったが、個人的にはバブルの恩恵を受けたとは感じられず、そうこうしているうちに膨らみきったバブルが弾けたのは1989年のこと……昭和の終わりとともに。

以来、日本が浮上しないままなのは否定できない事実で、ひたすら昭和の遺産を食い潰していくような30年ではなかったか。

おそらく、政治と経済を司る人間たちの貧困な発想と対応が、これすべての要因ではと思い返すのである。そしてその状況はなおも続いている。

《昭和のトピックス一覧》
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圧話§LPレコードのミスプレス [クラシック]

LPレコードを聴いていたので、1970年代半ば過ぎのことである。無謀にもアルバイトでもらった給料をはたきまくって、アルヒーフ・レーベルが売り出した百枚組のバッハ大全集を買ってしまった。

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その当時、バッハの作品はというと、ブランデンブルク協奏曲あたりとかフルートソナタ、有名なオルガン曲くらいしか知らず、いい機会だと張り込んでしまったのである。

下宿の部屋に並んだ全11巻百枚組は壮観で、さてそれでは何から聴こうかと最初に目をつけたのがマタイ受難曲……バッハといえばマタイ受難曲ではないかと、厳かにプレイヤーの針を下ろした。

1枚目A面……何やら延々かつ淡々ととオルガンの音楽が鳴り続けるばかりで、人間の声が一向に聴こえてこない。業を煮やしてB面を聴いてみると、妙なるソプラノのアリアが聴こえてきたのだが、それではA面の音楽は何であろうか。どうやらマタイ受難曲とは別物なのではないか。

購入して一か月も経たないある日、アルヒーフから一通の手紙。内容は……

「マタイ受難曲1枚目A面に、誤ってフーガの技法をプレスしてしまいました。申し訳ありません。プレスし直したレコードをお渡しします。なお、ミスプレスのレコードはそのままお持ちください」



……というもので、何とまあ間違って別の音楽をプレスしてしまったのだ。そして待つことしばし、正しくプレスされた1枚目が到着し、仕切り直し。改めてしっかり“まじめに”何度も繰り返し聴いたのだった。

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