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偲話§猿若祭二月大歌舞伎~勘九郎~夜の部 [歌舞伎]

今月は三連休が2回あって、最初の三連休最終日に夜の部を観てきた。猿若祭と銘打った十八世中村勘三郎十三回忌追善興行である。

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勘九郎長男勘太郎の猿若で猿若江戸の初櫓から、芝翫の『義経千本桜~すし屋』と続き、最後が勘九郎が親獅子、次男長三郎の子獅子で『連獅子』である。

↓今月は中村座の定式幕が使われる
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『猿若江戸の初櫓』は勘九郎が務めていた猿若を勘太郎が踊ってみせたが、さすがに荷が勝ち過ぎていたと感じた。七之助が出雲の阿国で好サポートしてはいたが、そこはやはり“子ども”と感じてしまう……指先まで神経を行き届かせて丁寧に踊ってはいたけれど。

さて、芝翫がいがみの権太を務めた『義経千本桜~すし屋』であるが、芝翫に花がない。脇はよく締まっていた……歌六の弥左衛門、時蔵の弥助(維盛)に息子の梅枝がお里、新悟の若葉の内侍、又五郎の平三景時、梅花の弥左衛門女房お米と揃っていたのに、どことなく主役がその中に埋もれてしまったと見えて、何とももったいない舞台。

最後の『連獅子』は、10歳9か月の長三郎の子獅子。兄の勘太郎が子獅子を踊ったのは9歳11か月だったが、勘太郎のほうが性格的に丁寧な踊り方をしていた記憶。長三郎はいささか大雑把……いつもは子獅子に視線を集中するのだが、この日は勘九郎の親獅子を見ていた時間が長かったようだ。

何とも研ぎ澄まされて切れっ切れの親獅子を堪能することになった。いずれ三人連獅子が踊られることになるのは間違いないが、それはもう少し先か。

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