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吟話§一日一句~切なる願望は三の酉まで~ [俳句]

季語は・・・酉の市

コロナ禍を 福と転じよ 酉の市

【去年の今日】半話§顔見世十一月大歌舞伎~髪結新三~
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顧話§今日の歴史~大は小を兼ねず~ [歴史]

2006年11月19日、エアバスA380がテスト飛行で日本に初飛来。

2005年に就航を始めたエアバスA380が風前の灯火である。このコロナ過禍の中で、大量輸送の意義が失われているようだ。2021年には、あえなく製造が終了となる。

そんなA380が日本に初めて飛んできたのが2006年のこと。だが、日本の航空会社はなかなか手を出すことはなかった。初めてエアバスの姿を拝んだのは2008年8月の成田空港。シンガポール航空で、第1号機を購入した航空会社である。

↓A380と初対面
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さすがに巨大な機体だと思ったのは、乗客が搭乗するためのフィンガーが、上階と下階へと伸びていたことだ。ジャンボ旅客機よりもはるかに多い座席数のゆえだが、そんなA380に初めて乗ったのは2011年のことだった。

↓とにかく馬鹿でかい
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搭乗前に間近で眺めてみれば、フィンガーは上階に1基、下階には2基設備されていて、まざまざと大きさを思い知り、搭乗して客室空間を見回せば、その広大なことよ。

こんなでかい飛行機が飛べるものか、離陸はいかにと身構えて動き出せば、最初はもっさりもっさり動き始め、少しずつスピードは増していっても、なかなか陸地から浮き上がらず、延々と滑走路を走ってようやく離陸したが、そのまま走り続けるのではと思うくらいだったのである。

A380に乗ったのは、2011年から2013年までの3回、フランクフルトから成田への帰国便で、その後はルフトハンザは羽田からの運行に変わり、A380に乗ることはなくなったが、さして惜しいとは思わずだった。それよりも、成田まで行かなくて済むほうがありがたかったのだ。

《歴史のトピックス一覧》
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仏話§フランス―マイカテゴリー―行きたしと [フランス]

フランスには一度も足を踏み入れてはいない。この先も行くことはなさそうで、どうやら時間切れのようだ。

そりゃあ、行ければなあと思わないでもなく、まだまだ体力があったと思しき頃には自転車ロードレースの“ツール・ド・フランス”を4、5日くらいレンタカーで追いかけてみようかと思ったこともあったが、ヨーロッパのこのところの猛暑に怖気づいて企画倒れになってしまった。

同居人がバレエ好きなので、一度は本拠地のオペラ・ガルニエでオペラ座バレエの公演を観ることができればとも思っていたのだが、これも実現しそうにない。

元よりグルメの“グ”の字もない夫婦なので、あれやこれやの食事に興味はないが、少なくともドイツ飯よりは旨い物を食べさせてくれるだろうけれど夢のままに終わることだろう。

フランス語などほとんどまったく解することはできないのに、なぜか昔からシャンソンが好きで、女性ではコラ・ヴォケール、ジュリエット・グレコ、男性はシャルル・アズナヴールやイヴ・モンタンのリサイタルに出かけては彼らの歌を堪能してきた……言葉がわかれば、もっとシャンソンが持つエスプリを楽しめたのに。

我がフランスなるものは、まあこんなところである。

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吟話§一日一句~来年の予定入り始め~ [俳句]

季語は・・・時雨忌

時雨忌や 日めくりを今日 買うと決め

【去年の今日】饗話§馬鹿にされていることに気がつけ
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技話§仕事の段取り [日常]

勤め人だったら誰でも同じことをしていると思うが、家を出て仕事場に向かう間に、その日やるべきことを頭の中で列挙して反芻しているはずである。

定年退職した後、会社OB会のパソコン仕事を受け持つようになって、同様の頭の作業をしていることに気がついた。

パソコン仕事の内容は主に3つくらい。名簿の管理と会員から届くメイルをそれぞれの担当に振り分けること、それに今年になって郵便貯金の“ゆうちょダイレクト”を始めたので、入金データを会計担当に渡すという作業が加わって、仕事量が増えつつある。

現役時代であれば、その程度のToDoなどさっさと片づけられるような類なのだが、六十も半ばを過ぎた今は、何度も何度も頭の中で反芻していかないとふとしたはずみに頭の中からやるべきあれこれが抜け落ちてしまいそうになるのだ。

それでも、何とか形になるのは“昔取った杵柄”とやらで、最後は形にしてしまえるからだが、このような年齢になった今は、これくらいやらなければ“ボケ防止”にはなってくれないのである。

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貧話§都道府県魅力度ランキング? [日本]

何とも、まったくポジティブとは思えないランキングが行われている。都道府県魅力度ランキングというやつだ。

これのどこがおもしろいのかシャレならともかく、まったく意味がわからないでいる。

ベスト3が北海道、京都、沖縄で、下位3県が佐賀、徳島、栃木と、今回は栃木県が最下位となった。

それじゃあ、下位3県に魅力がないかと問われれば、とんでもないと答えたい。佐賀と徳島には、一度も足を踏み入れたことはないが、佐賀であれば、伊万里焼や有田焼だし、徳島だったら阿波踊り、渦潮……最近だったら米津玄師の出身地でもあるし。

栃木に至っては、日光東照宮、中禅寺湖、華厳の滝、そして那須などなど、観光資源は潤沢にあるではないか。

いったい、何をもって魅力をはかっているものか、さっぱり理解できないし意味不明なランキング調査であるとしか思えない。これが、どれだけそれぞれの都道府県が魅力を知らしめるべく努力しているのか、広報力ランキングをというのだったら理解はできる。

とにかく47都道府県には、それぞれ魅力を持っていて、その多様性を楽しんでいけばよく、この県は魅力がないなどと大きなお世話ではありませんか。

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吟話§一日一句~淡々と時間は流れ~ [俳句]

季語は・・・落ち葉

落ち葉掃く 初老夫婦の 日暮れ時

【去年の今日】週話§日曜諸相~今日は歌舞伎座顔見世~
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転話§金盞香~七十二候~立冬 [七十二候]

立冬の末候“金盞香(きんせんかさく)”である。

立冬も末候となり、季節は晩秋から初冬へと移りつつあるようだ。今年は、早々と気温が低下傾向なので、既に羽毛布団が登場して、快適な睡眠を約束してくれている。

これも既に書いたことだが、外気温の最低が10度を切っているので、台所の換気扇を最弱で回して結露防止を始めているが、よほどの湿気とか気温差でない限り、窓に結露が生じることはない。

10年以上前、換気扇を取り換える以前は冬になると、毎朝の結露拭きが日課のようなもので、特に寝室の窓の結露は多めだった。

性能のいい換気扇のおかげで、結露拭きから解放され、ひと手間減ってくれたのはありがたいが、築40年近い古マンションにつき、サッシの密封性能が落ちていて、少々隙間風が入り込んでしまうのが難点で、そのあたりが改善できないかと……隙間テープで塞いでいたりはするのだが。

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快話§スニーカーのお年頃 [私事]

日常履いているのは、革製のスニーカー……ウォーキングシューズである。もう10年来、同じメーカーの同じやつを愛用しているが、履きやすく歩きやすくてありがたい。

今のスニーカーに落ち着くまでも、ウォーキングタイプの靴ばかりを履いていた。ある時はメーカーのショップで足のサイズを計測してもらい、それに合った靴を買い求めたりしたが、結局は今の靴が足にも合っているようで、一番長く履き続けていることになる。

そうして、もう長いこと“普通の革靴”を履いていないことに気がついた。クラシックの演奏会にも歌舞伎観劇にもスニーカーばかり。革であることと黒であることで、躊躇することなく履いて出かけているのだ。

普通の革靴を最後に履いたのはいつのことかと記憶をたどってみるけれど、ひょっとして2年以上前のことではないかと思われる。靴に足を合わせるという表現が正しければ、楽ちんなウォーキングシューズに足が合ってしまい普通の革靴の硬さが辛いものと感じられてしまう。

この先、そんな革靴を履く機会はといえば、喪服を着ての葬式のような場であるのだろうか。色が黒いからといって、さすがにウォーキングシューズで参列するわけにはいかないに決まっている。

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吟話§一日一句~どこかよそよそしく~ [俳句]

季語は・・・芋煮会

社会的 距離世知辛く 芋煮会

【去年の今日】週話§土曜諸相~冬少しずつ~
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呟話§一言つぶやき~交差点を右折する時~ [つぶやき]

車を運転していたある日、時差信号のある交差点を右折しようとしつつ……

……ふと、右折してくる対向車が自分の車の左側を一瞬通り過ぎていくことに気がついたが、この時点で我々は右側通行をしているではないかと、つまらないことだが、そのことに気がついて以来、何がなしな違和感を覚えるようになってしまったのである。

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過話§備忘録的な何か~2020年11月16日付~ [備忘録]

10月28日……この秋初めて、暖房用灯油を商う巡回車がやって来た。いくつかの店が車を出しているようで、車がやってくる時に流れてくるエンドレステープの曲目がそれぞれ違っている。

この日やって来た車から聞こえてきたのは“垣根の垣根の曲がり角”に始まる『たき火』で、その他“かあさんが夜なべをして”の『かあさんの歌』や“雪の降る夜は”の『ペチカ』と、それぞれ冬にまつわるメロディーを流しているのだ。

10月31日……5時半少し前に起きて外気温を見たら8.5度を記録していた。

府中のアメダスを見れば、6時ちょっと過ぎが5度を切る最低気温だったが10度を切ればできるはずの窓に結露はなく、だがこの先油断はできず、11月の声と同時に台所の換気扇を最弱で回し始めることにしたのである。

《日常のトピックス一覧》

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告話§ビッグイシュー395号発売中! [ビッグイシュー]

ビッグイシュー395号は11月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。アリシア・キーズが表紙。

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表紙&スペシャルインタビュー アリシア・キーズ

リレーインタビュー 朝吹真理子(小説家)

特集 感染症と共生する未来

「感染症の教科書を閉じる時がきた」と、ヒトが宣言をした時もあった。ペニシリンの開発、ポリオワクチンの成功、天然痘根絶の達成を目前にした1969年のことだ。しかし新型コロナ感染症が世界を揺るがす今、私たちは感染症との切っても切れない関係に直面し苦悩している。

世界の50か国以上で感染症対策に取り組んできた、山本太郎さん(長崎大学熱帯医学研究所教授)は、人類と感染症の歴史を振り返り「文明は感染症の『ゆりかご』だった」と言う。

文明がなければ、ヒトが直面する多くの感染症は定着しなかったと。歴史家の磯田道史さん(国際日本文化研究センター准教授)は「古来、感染症のパンデミックは数十年に一度という高い頻度で日本を襲ってきた」と、日本史における感染症流行を追っている。

歴史の中でヒトは感染症とどう折り合いをつけようとしてきたのか。その歴史に学びながら、感染症との未来をどのようにつくればよいのかを考えたい。

[国際記事]
本の世界 文学が描いた“人間と感染症”

人気コンピューターゲームの中に「検閲のない図書館」

[国内記事]
ワンダフルライフ “無名の緑”を愛す「路上園芸」 村田あやこ

「夜のパン屋さん」オープン 小商いと、フードロス削減と

[連載記事]
浜矩子の新ストリート・エコノミクス
            中銀デジタル通貨の性急導入には危険がいっぱい
               
コミック 『マムアンちゃん』 ウィスット・ポンニミット

ホームレス人生相談×枝元なほみの悩みに効く料理
   夫を避ける娘にどう寄り添えば☆ブドウのシロップ&豆苗のナムル☆

宇宙・地球・人間――池内了の市民科学メガネ 野菜の鮮度を測る

販売者に会いにゆく 『ビッグイシュー台湾版』クエン・フア

                              [その他]
《ビッグイシューのトピックス一覧》
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週話§日曜恬淡~権力を持つと~ [日本]

愚者が権力を持つと、人は自分の耳に痛いあれこれは聞きたくなくなるようで、自分にとって都合のいいことしか耳に入れなくなるようだ。

日本学術会議任命の件もまた、本来は学者が時の政府に対してきちんと物を発する場なわけで、いくらお追従を言い立てても、それがくにを間違った方向に導くようなものであったら、本来の存在意義がないではないか。

能力のある学者が経験を積み上げての結論であるならば、謙虚に尊重するべきで、あのトランプが、科学者の言葉を無視し続けた結果、アメリカのコロナウイルス感染状況が悪化を続けたという一事をもって、政治家に何が必要とされているのかがわかるだろう。

何が危険といって、権力を持った人間が非科学的存在だったり、阿るような言葉しか耳にしようとしなかったら、まさにそれは亡国的行為なのである。人はそんなにも“裸の王様”になりたいものなのか。

《日常のトピックス一覧》
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吟話§一日一句~横断一瞬~ [俳句]

季語は・・・昼の月

真西へと 機影一飛び 昼の月

【去年の今日】営話§日々の雑用あれこれ~銀行編~
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週話§土曜恬淡~発酵バター~ [バター]

食べる量が減った……当然の帰結として食費も減りつつある。それならばとささやかながら、ちょっと贅沢な食材を買い求めるようになった。

その一つが“発酵バター”である。日本で作られているほとんどは非発酵バターだが、少しばかり発酵バターも作られている。

殺菌したクリームに乳酸菌を混ぜて発酵させるというひと手間かけて作られる発酵バターは、コクもあるがすっきりした味わいもあって、もっぱらトーストでいただいているが、普通のバター――甘性バターと呼ばれる――のような塩気はないので、最初は“あれっ?”と感じたりもしたが、今はもう慣れてしまった。

↓フルーツの左横にバターがどーん!
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そういえば、ヨーロッパでは発酵バターのほうが一般的なので、ホテルで食べるビュッフェ朝食で見かけるバターがそうだということに遅ればせながら気づいたのだ。

《日常のトピックス一覧》
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吟話§一日一句~小窓を開け放して~ [俳句]

季語は・・・今朝の冬

換気しばし 首をすくめて 今朝の冬

【去年の今日】樹話§年金を受け取る件
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呟話§一言つぶやき~トランプの終焉~ [つぶやき]

“トランプ”の名前を見るのも嫌だし、顔も見たくないし、あの下品な……

……声の英語も聞きたくはなく、テレビ画面に姿を現そうものなら、即座にチャンネルを変えてしまう存在なわけで、そんなトランプが根拠の欠片すら示すことなく延々とフェイクを垂れ流したり、人種差別や性差別を平然と続けてきたことで、アメリカという国がズタズタにされたばかりでなく、地球規模の混乱を引き起こしたことは、身勝手な自己利益のみという、まさに!悪質な犯罪行為であると、いずれしかるべく“トランプの犯罪”として断罪されて当然の存在なのである。

《つぶやきのトピックス一覧》
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永話§今さらながら我が人生③ [私事]

[承前]

1978年……4月、就職した会社は神保町にあった。入社式から3日後、すぐ近くの後楽園球場でキャンディーズの解散コンサートが行われたのだが、ほぼ同い年の彼女らは解散、自分は仕事を始めたばかりという。道はそれぞれにしても、気分は複雑だったという記憶である。

1980年……生まれて初めてオペラの実演を観た。カール・ベームが指揮したウィーン国立歌劇場日本公演『フィガロの結婚』で、それに刺激されて、年末年始にウィーンへ初の海外旅行をした。当初はツアーに参加する予定だったが、催行人数に達していて、航空券とホテルを手配してもらっての個人旅行となり、これに味を占めてすべて個人旅行で出かけているのだ。

1982年……結婚した。今の同居人とである。考え方や趣味が近いと感じてのことだが、おかげで今だに楽しく過ごさせてもらっているのはありがたく、これはもう“感謝”しかない。

2015年……一気に30年以上飛んでしまうが、この年の9月に定年退職した。37年半を同じ会社に在籍して仕事をできたのは、何と幸運だったことか。もちろん楽ばかりではなく、最初の20年ほどは“ブラック”そのもので、午前様&朝帰りが常態の日常なのだったが何とか乗り切って、その後は定年まで比較的穏やかな職場環境だったと思う。

2020年……淡々と過ごしていた我が人生も終わりに近づいたところで、コロナウイルスの流行という、想像を超える出来事が降りかかってきた。これがどのような道をたどっていくものか、引き続き油断はできないのである。

そしてこの先、永らえたとしても20年くらいで後はないだろう。自分の最期がどう完了するものか、そんなことを考える頃になったのだ。
                                [了]

《私事のトピックス一覧》
https://hi-damari.at.webry.info/201509/article_52.html
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転話§地始凍~七十二候~立冬 [七十二候]

立冬の次候“地始凍(ちはじめてこおる)”である。

地始凍……凍りつくような候の名称である。時期的にそこまで寒い頃合いではないので、まあ“用心するが吉”と注意喚起しているということか。

そういえばコロナウイルス対策で、2月から3月このかた。ほとんどの日本人がマスクで過ごしているからなのかどうか、インフルエンザの罹患率が、10月時点で一けたにとどまっているようだ。

思わぬ効果があるものだと感心したが、もちろん油断はできない。欧米におけるコロナウイルス第二波は、締め付けた後が緩過ぎて、あのような結果となったわけで、とりわけ人との集まりが好きな人たちだから、濃厚接触度が高まってしまったがゆえのことである。

ワクチンの開発も急ピッチだが、まだまだ“これ!”というまでの流れのようなものは見えてきてはいない。日本的には桜が咲く頃に目処が立っていてくれればと期待しているのだけれど、どうだろうか。

《七十二候のトピックス一覧》

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鍵話§ピアノ―マイカテゴリー―[下] [ピアノ]

[承前]

そんな程度のピアノ音楽鑑賞の来し方だが、好んで聴くピアノ曲をいくつか挙げて、ピアノのマイカテゴリーを閉じたい。

まずはバッハから。基本の“き”の字のような2声のインヴェンションを聴くのは楽しい……もしピアノを習っていたら恨みがましい思いで聴きそうな気はするが。そしてゴールドベルク変奏曲だが、鉄板のグレン・グールドの新盤をもっぱら。

もちろんモーツァルトも気分が軽やかになってくれるので、ソナタ全集を脈絡なく聴いている。

ベートーヴェンは28番のソナタが好きで、それから30~32番の最後のソナタ3曲を、いつも不思議な思いで聴いている。29番のハンマークラヴィーアは巨大過ぎて全容を掴みきれず持て余したままが長い。

そしてシューベルト。よく聴くのは13番と19番から21番の3曲のソナタで、シューベルトについては、ここ10年ほどでようやく耳に入るようになった。間に合ってよかったとはしみじみな本音である。

ショパンを忘れてはいけない。一番によく聴くのは24の前奏曲で、それに続いて夜想曲集や練習曲集だが、ベートーヴェンやシューベルトよりはるかに気楽に聴けるようだ。

最後の最後はドビュッシー。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが弾く映像Ⅰ・Ⅱと子供の領分の録音は愛聴盤で、前奏曲集は1番ばかり聴いている。そしていくつかの小品などなど。

ああ……残念ながらリストの音楽に親しむことはなかった。どうしても耳に入ってくれないまま、この歳まで来てしまったのだった。
                                [了]

《クラシックのトピックス一覧》
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吟話§一日一句~午後のお茶を淹れましょう~ [俳句]

季語は・・・冬に入る

見てる湯の 沸いてはくれず 冬に入る

【去年の今日】決話§歴史は繰り返す~生徒会長選挙~
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永話§今さらながら我が人生② [私事]

[承前]

1970年……北関東の県立高校は別学がデフォルトである。50人×7クラスが全員男という、個人的には不本意かつ残念な学園生活だが、他に選択肢などなかったのでしかたがない。

この頃、既に東京の大学に進み、東京で活計(たつき)の道を模索しようと決めていた。そのためには受験勉強に邁進する必要があったのだが、いきなり挫折した。数学がわからなくなり“対数”で絶望的に落ちこぼれた。最初は簡単な計算式でわかっていたのが、何やら込み入ってきた時点で放り出してしまったのだ。このあたり、堪え性ゼロである。

実家の経済を考えれば国立大学に進まなくてはならなかったが、高校1年で進路変更を考えなければならなかった。

1973年……高校を卒業したものの、学業は低空飛行が続いた結果、志望大学は全滅となり、予備校に入るため上京し、三畳間の下宿で独り暮らしを始めた。念願の東京!

1974年……一浪して辛うじて引っ掛かったのは、中の上あたりに位置していると思しき某私立大学文学部。もちろん仕送りだけでは足りるはずもなく、アルバイトにも力を入れることになって、その最初が尾瀬の山小屋で働くことだったが、夏休み中働いて手にした丸々10万円がどれほどの助けになってくれたことか。

1977年……この年も10月の三連休まで尾瀬でのアルバイトを続けつつ、就活にも精を出したが、10月に始まった会社訪問、就職試験は連戦連敗で、卒業後の進路がなかなか決まらずにいたが、最後の最後、ダメ元でとやけっぱちで受けた会社から内定の通知をもらった。それが12月27日のことで、いわば逆転満塁ホームラン。そうして人生の中盤戦が始まることになるのである。
                               [続く]

《私事のトピックス一覧》
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鍵話§ピアノ―マイカテゴリー―[中] [ピアノ]

[承前]

長いこと、ただ漠然と聴いていたピアノだが、それまでの自分の不徳を一蹴するようなことがあった。

1992年10月、ウィーンのムジークフェラインザールで聴いたアルフレート・ブレンデルのベートーヴェン・ピアノソナタ・チクルスの第一回がそれである。作品番号31の1-3(16番~18番)と作品番号101(28番)と、聴いたことのない曲ばかり並べられていたが、これが“眼から鱗”の演奏で、ブレンデルの音楽性のゆえかどうか、見事に納得させられたのだ。

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以来、ブレンデルが自分自身にとってのピアノ音楽の規範になったのだ。たぶん一番に聴いた回数の多いピアニストではないだろうか。おそらく7回くらいは聴いていて、ブレンデルなかりせば、我がクラシックの中の、ピアノ体験は間違いなく寂しいものになっていたことだろう。まさに恩人である。

ブレンデル以外に複数回聴いたピアニストを挙げておく……マウリツィオ・ポリーニ、内田光子、アンドラーシュ・シフといった面々だが、個人的にはブレンデルから大きな恩を受けたと思っているのだ。

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                               [続く]

《クラシックのトピックス一覧》
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吟話§一日一句~線香たなびく~ [俳句]

季語は・・・小春日

小春日や ふと気まぐれな 墓もうで

【去年の今日】週話§日曜諸相~ベルリンの壁崩壊三十年~
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永話§今さらながら我が人生① [私事]

還暦もあっという間に軽々とクリアし、今や古希が視野に入ってしまった。人生三分の二が過ぎ、残り時間は刻々と少なくなりつつある。というわけでタイトル通り“今さらながら”の人生回顧など。

1954年……午年、関東平野は北端の小都市に生まれた。長男であるがゆえという、それだけでちやほやされた時代でもあった。

1959年……プロテスタント系の保育園に入る。2年保育の間に、讃美歌やらお祈りの言葉をすっかり覚えてしまったので、キリスト教の影響をいくぶんか受けたことは否定できない。

1961年……小学校入学。保育園の“讃美歌とお祈り”の日常から変わってしまった状況に釈然としない思いを抱いたが、いつの間にか消え去っていた。学校の成績はいいほうだったとは感じていたが、手ごたえがあったと思えずだったのは、自信らしきものを持っていなかったがゆえだったのか。

1967年……小学校を卒業、引き続き地元の公立中学校に進む。1年に始まる英語の授業で、何かを掴んだのかどうか、中間テストや期末テストの結果が想像以上の成績で“ひょっとして出来るほう?”と思うようになった。

1970年……中学を卒業。40人×5クラスという構成での成績は、常に1けたの上位を維持して、選択肢のないままに地元の県立伝統高校へと進んだが、そこで待ち構えていたのは?
                               [続く]

《私事のトピックス一覧》
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鍵話§ピアノ―マイカテゴリー―[上] [ピアノ]

アップライトピアノを置こうものなら床が抜けかねないオンボロの借家に住んでいた身にしてみれば、ピアノを弾くなど絵空事の世界でしかなかった。

フォークギターを少しばかりかき鳴らしていたから、コードの類は理解していたので、頭の中でCとかAmとか唱えながら、和音を押さえるようなことはできたけれど、右手と左手がバラバラに演奏しているとしか考えられない、バッハのインヴェンション1番のような単純な曲すら演奏することができないのである。いかにきちんとしたレッスンが必要なのかを思い知らされる。

というわけで、もうずうっと聴く側の人間だが、ピアノの音色とかペダルの技巧といったことには相変わらず疎いまま。

何年か前、シュタインウェイが常駐で演奏されているコンサートホールに、ベーゼンドルファーが持ち込まれて演奏会が行われたが、その時はさすがに音色の歴然とした違いに愕然としたことはあったけれど。

かくして、今だもってお粗末な耳しか持ちえないままに漠然とピアノを耳にしているばかりである……だがまあ、そんな耳にも影響を及ぼした経験など少しばかり。
                               [続く]

《クラシックのトピックス一覧》
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吟話§一日一句~ダイヤモンド富士も近く~ [俳句]

季語は・・・立冬

立冬や 丹沢夕焼(ゆや)け 富士赫く

【去年の今日】週話§土曜諸相~ちょっと一息~
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