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節話§一日一句~義経千本桜~ [俳句]

季語は・・・立ち雛

立ち雛が 忠信のごと 侍りけり

【去年の今日】顧話§今日の歴史~そしてビゼーは・・・・・・~
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街話§神保巷塵[82]幻のタカオカのカレー [カレー]

[承前]

“カレーの街”としてすっかり定着した感のある神田神保町だが、すっかり歴史の中に埋もれてしまった一軒のカレー屋を紹介しておきたい。

店の名前は“タカオカ”で、前名を“VANカレー”と称していたのだが、トラッド・ファッション・ブランドの名前と同じだったからか、ある日改名していたのだ。

場所は、神保町1丁目南側、靖国通りとすずらん通り間の細い路地、一誠堂書店の真裏にあった。

ランチタイムのみで、カレーは3種類――ポーク、チキン、ビーフ――で、400円だったか500円。昼時は常に満員なのは、言うまでもなくうまかったからである。

おそらく大量の玉葱をじっくり炒めて、それに肉を合わせただけのシンプルなものだったが、一度食べたら二度三度と食べたくなるようなカレーだったのだ。

そんなカレーのうまさを引き立てていたのが、テーブルにどんと置かれた、いくらでも食べ放題のキャベツの酢油和えで、この組み合わせが1コインで食べられたのは奇跡といってもいい。

そんなタカオカがひっそりと閉店したのは1990年代前半のことだったと記憶しているが詳細は定かではない。ある日、気がついたら閉店していたのだ。

インド風でもなく、欧風でもなく、どちらかといえば日本的なカレーだったと思うが、返す返すも、もっと食べておくべきだったと後悔するのである。

今でも時折、何かないかとネットを検索するのだが、タカオカについて書く人は何人かいるものの、写真の一枚すら残っていないのは、まだまだそんな時代だったということか。
                               [続く]

《神保町のトピックス一覧》
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愉話§呑藝春秋[79]焼きそばと日本酒 [B級グルメ]

[承前]

……個人の感想です……

ごくごく当たり前のソース焼きそばが好物である。家で作ってもらう時は、豚コマとキャベツのみ、もやしは水気が出るようで使わないが、それで十分である。

それで、焼きそばと日本酒の話だが、二十代前半だったか、新宿の思い出横丁の街中華の店で、ビールを呑み呑み餃子をつまんだ後、締めにソース焼きそばを注文。ふと思い立って日本酒を追加した。

そのソース焼きそばをつまみながら日本酒を口にしたら、これが合うのだ。当然ながらの先入観で、ソースと日本酒など合うはずがないと思い込んでいたのが、ソース焼きそばのソース味と油っぽさを、辛口の日本酒がうまいこと緩和してくれたのである。

なるほど、しめしめと思ったが、そうそうしょっちゅう焼きそば日本酒を楽しむ機会はなかった。

定年が近くになったところで、神保町に一軒の値段手頃な居酒屋を見つけて入ったら、超が付くくらいカジュアル度が高くて、その極めつけが一時間に1回ソース焼きそばタイムがあり、その時はもちろん頼んで日本酒一合ほどでやっつけるのだ。
                               [続く]

《酒のトピックス一覧》
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