SSブログ

愉話§一日一句~終演は22時半過ぎ~ [俳句]

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

街話§神保巷塵[97]神保人 [神保町]

[承前]

こんなしがない身の上でも、37年半を神保町で過ごしたのだから“神保人”の端っことか頭数に入れても罰は当たらないだろう。改めて、神保町というエリアで過ごすことのできた我が身のを、謙虚に“よくやった”とほめてやりたいと思う。

何度か書いているように、同じ区の中にあって、永田町、霞が関、日比谷、大手町とは無縁だった。就職を考えた時もまったく眼中にはなく、それこそ自分の柄ではないと考えていた。あるいは、法学部とか経済学部で学んでいたりしたら、そのあたりでと考えたりしたかもしれないが、しがない文学部専攻にはお呼びでない場所で、むしろ神保町のほうが似つかわしかったのである。

今でこそ高層ビルみたいなものが少しはあるが、神保人成りたてだった頃の神保町は、首都高速を挟んだ南側一帯とは、一線を画す如きの佇まいだったのだ。

それは古書店街を中心に、下世話な商店や食べ物を商う店、そして出版を生業とする会社などから構成された、独特の空気感を醸し出しているエリアなのだった。

その空気感は、霞が関や大手町とはまったく違う、より自由かつ気ままな、らしき雰囲気の町だったのである。
                               [続く]

《神保町のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

購話§スーパーマーケットのレジ~東と西~ [海外旅行]

ドイツやオーストリアを旅行している時でも、頻繁にスーパーマーケットを利用している。もっぱらドリンク類が中心だが、レストランで食事するのが億劫な時には、適当に食料品を買ったりもする。最近はちょっとした田舎町の店でも寿司が売られていたりするのはありがたい。

そんなスーパーに初めて入った時に“おおっ!”と驚いたのは、レジ打ちのスタッフが椅子に座って仕事をしていたことである。

買い物客は、買った品物を籠から出して、レジの前のベルトコンベアに全部をのせなくてはならない。そうしてレジ係はベルトコンベアを動かしながら商品のバーコードをスキャンしていくのだ。

そうした商品は、ベルトコンベアの終点に溜まっていき、精算を終えた客が改めてバッグに納めなくてはならない。

基本的なシステムは日本のそれとさほど変わっているわけではないが、商品を籠から出すとか、レジ係が椅子に座っているとかを目にした時は驚いた。

まあ、考えるまでもなく、長時間立ちっぱなしでレジ打ちの作業を続けるよりは、はるかに人間的であろうと納得したのだが、日本の“下にも置かぬ”と感じられるレジ打ちからは、何がなし人間味が薄いと感じたのである。

もちろん、慣れてしまえばどうということはないほどのことだが、初めて並んだ時は“取り付く島がない”ような気がしたのだ。

《海外旅行のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog