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愉話§一日一句~風に吹かれて尾瀬ヶ原~ [俳句]

季語は・・・立秋

秋立つや 歩荷仕事の 帰り道

【去年の今日】延話§野球は長い~ラグビーやサッカーは~
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異話§涼風至~七十二候~立秋 [七十二候]

立秋の初候“涼風至(すずかぜいたる)”である。

秋……なんだね? いや……まさかね。

というわけで秋が立ったが、秋じゃ……ないなあ、これは。相変わらず真夏日の気温が続き、時に猛暑日となることもあるわけで、秋が来たと素直に喜ぶことなどできるはずもない。

尾瀬の山小屋でアルバイトしていた時、1400~1600mの標高にある尾瀬は、二十四節気の暦どおりに季節が動いていた。だから8月はじめの立秋が来ると、先刻承知とばかり秋の風が吹き出すのだった。

これはもう見事なもので、アルバイトしていた4年間というもの、自然の不可思議さを身をもって体験していたのだ。

そりゃあ「立秋前日の風と立秋当日の風に違いなんかあるかよ」なる突っ込みをする人間がいるのはわかっているけれど、それもまた“風情を感じる”一つのありようではないだろうか。

《七十二候のトピックス一覧》
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緑話§道刈りに半日かけて行き帰り [尾瀬]

夏休みにせっせと働いていた山小屋アルバイトの3年目と4年目のちょうど今頃、小屋の人たち数人と連れ立って、登山道に伸びた笹や草などの刈り払いをしたことがある。

尾瀬ヶ原にいた2年間は機会がなかったが、尾瀬沼では「刈ってきなさい」と言われたので、ほいほいと行かせてもらった。

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尾瀬沼東畔から小淵沢田代へ直登、その先の送電線が横切っているあたりから刈り始めて、赤安山頂上北側を巻いている道あたりまで。手にした道具は長柄の草刈り鎌一丁。

東の鬼怒沼湿原から黒岩山を経て、尾瀬沼へという縦走路だが、シーズン中でも登山客は多くない。夏休みであっても刈り払いの間に出会うパーティーはせいぜい2、3組。尾瀬沼から奥鬼怒温泉郷どちらからでも歩程約10時間という長丁場なので、奥鬼怒温泉から鬼怒沼湿原を往復する人はいても、尾瀬沼まで歩き通す人は少ない。

それくらいの利用度の道だが、何もしなければ荒れてしまうのは必定なのでこうして道刈りをして道を維持するのである。

朝飯を食べたら、弁当をザックに詰めてスタート。3時間くらい作業したところで弁当を遣うが、これがうまい! 本当は黒岩山近くまで刈り払えればいいのだが、赤安山で時間切れ。作業を終えて小屋に戻るのだが、おおよそ15時過ぎには小屋に着いていた。

そして昨今の道刈り事情はと問われれば、エンジンで動く草刈り機を持って行って作業しているのを目にしたことがある。作業効率はいいだろう。

《尾瀬のトピックス一覧》
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