清話§食器洗い乾燥機~ブラックボックス~ [日常]
2009年にキッチンのリフォームをした。その時に食器洗い乾燥機(食洗機)も設置、流し下のビルトインである。使い始めて13年が経過したが、まだ動いてくれてはいる。
手洗いだと水の使用量が多く、それに比べると水の使用量が格段に節約できるという。
それは佳きことだとは思うのだが、何しろ洗浄するのに時間がかかってしまう。標準の設定に乾燥30分を加えると、およそ2時間。同居人は夕食後にまとめて洗うので、20時頃に仕掛けて洗い上がるのが22時近くになってしまうのだ。それはそれでけっこうな所要時間ではないか。
どの食洗機もそうだと思うが、窓があって中を見ることはできず、ひたすら洗い上がりを待つのみ……後付けで据置型の機種だったら、前扉が透明ガラスで、内部を見ることはできるのだが。
というわけで、我が食洗機が稼働中にどのような動きをしているものか、わかりようはない。洗い終わるのを待ち続けるしかなく、洗い上がったなら、もちろんきれいに仕上がってはいるのだ。
《日常のトピックス一覧》
手洗いだと水の使用量が多く、それに比べると水の使用量が格段に節約できるという。
それは佳きことだとは思うのだが、何しろ洗浄するのに時間がかかってしまう。標準の設定に乾燥30分を加えると、およそ2時間。同居人は夕食後にまとめて洗うので、20時頃に仕掛けて洗い上がるのが22時近くになってしまうのだ。それはそれでけっこうな所要時間ではないか。
どの食洗機もそうだと思うが、窓があって中を見ることはできず、ひたすら洗い上がりを待つのみ……後付けで据置型の機種だったら、前扉が透明ガラスで、内部を見ることはできるのだが。
というわけで、我が食洗機が稼働中にどのような動きをしているものか、わかりようはない。洗い終わるのを待ち続けるしかなく、洗い上がったなら、もちろんきれいに仕上がってはいるのだ。
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天話§七月大歌舞伎~巳之助の矢橋の橋蔵~ [歌舞伎]
梅雨が戻ってきたかのようなぐずつき天気の先週木曜日、七月大歌舞伎第一部を観てきた。
猿之助の『當世流(とうりゅう)小栗判官』通しである。一度、30年近く前の1993年に、三代目猿之助の舞台を観ているが。ほとんど記憶の外で、どんな筋だったのかをまったく覚えてはいない……強烈な記憶として残っているのは、小栗が暴れ馬の鬼鹿毛を手なづけ、後ろ足で碁盤の上に乗りというところを失敗、落馬した猿之助が後ろを向いて「幕!幕!」と指示をしたことだけである。
そんな印象ばかりが記憶に残っていて、肝腎の芝居は何も覚えてはいないのだ。
というわけで、初めて観るも同然の小栗判官である。さて、序幕から荒馬の曲乗りがある。見ものは碁盤乗りで、安全のためと失敗しないようにと、かつては使われなかった、吊り紐が用意されていて、危なげなく行われた。
二幕……照手姫が匿われている浪七(猿之助二役)宅での、巳之助の矢橋の橋蔵が秀逸。主筋とは関係なく、自由に工夫してもいい役ということか、登場してきた出で立ちと物腰は志村けんを彷彿とさせるボケっぷり。猿之助いじりに始まり、猿之助から「いい役をつけるからと言われて……それがこれ、先月は梅王丸だったし、五月は南郷力丸だった」というぐちり、そして「詫びろ詫びろ!詫びろ!!」などなど、最後は黒御簾に向かって花道の引っ込みの下座音楽への注文まで、客席を沸かせたのだ。
どうも、小栗判官は“添え物”で、脇の話がおもしろかったということになりそうな気がしないでもないが、ともあれ、全編通じて十分に楽しむことができたのは言わずもがなである。
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猿之助の『當世流(とうりゅう)小栗判官』通しである。一度、30年近く前の1993年に、三代目猿之助の舞台を観ているが。ほとんど記憶の外で、どんな筋だったのかをまったく覚えてはいない……強烈な記憶として残っているのは、小栗が暴れ馬の鬼鹿毛を手なづけ、後ろ足で碁盤の上に乗りというところを失敗、落馬した猿之助が後ろを向いて「幕!幕!」と指示をしたことだけである。
そんな印象ばかりが記憶に残っていて、肝腎の芝居は何も覚えてはいないのだ。
というわけで、初めて観るも同然の小栗判官である。さて、序幕から荒馬の曲乗りがある。見ものは碁盤乗りで、安全のためと失敗しないようにと、かつては使われなかった、吊り紐が用意されていて、危なげなく行われた。
二幕……照手姫が匿われている浪七(猿之助二役)宅での、巳之助の矢橋の橋蔵が秀逸。主筋とは関係なく、自由に工夫してもいい役ということか、登場してきた出で立ちと物腰は志村けんを彷彿とさせるボケっぷり。猿之助いじりに始まり、猿之助から「いい役をつけるからと言われて……それがこれ、先月は梅王丸だったし、五月は南郷力丸だった」というぐちり、そして「詫びろ詫びろ!詫びろ!!」などなど、最後は黒御簾に向かって花道の引っ込みの下座音楽への注文まで、客席を沸かせたのだ。
どうも、小栗判官は“添え物”で、脇の話がおもしろかったということになりそうな気がしないでもないが、ともあれ、全編通じて十分に楽しむことができたのは言わずもがなである。
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