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暇話§一日一句~急ぎ足で山小屋へ~ [俳句]

季語は・・・半夏雨(はんげあめ)

緑なお 拠水林には 半夏雨

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掛話§執拗な勧誘 [私事]

生命保険については20年くらい前に、一度見直しをして、個人年金保険は残し、不相応と思われる生命保険は解約し、入院保険だけにした。それでかなりの節約となり、ずいぶんとすっきり整理できたと思っている。

個人年金保険を残していたのは、見直しのアドバイスをしてくれた人が「利率のいい時期に加入しているので、これは手放さないほうがいいですよ」と太鼓判を押したからだった。

というわけで、30年以上加入を続け、営々と丹精してしてきた果実が実り、ほんの雀の涙ほどの配当金が入ってきて、やれやれとひと息ついたところで当の保険会社からの営業攻撃が始まったのだ。

元より、今ある以上の新規契約をするつもりなどはないので、放置を続けるしかないのだが、電話ばかりでなく、時には直接訪問に来たりすることには閉口した。

それにしても、老い先短い年寄り夫婦に、かくまで新規契約を取ろうなどとするのか……まあ、徹底して無視を決め込んでいるので、ここのところは、音沙汰がなく、おかげで平穏でいられるのだが。

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旅話§オペラハウスの引っ越し公演の黄昏 [オペラ]

最後に観た海外オペラハウスの引っ越し公演は、2013年9月のミラノ・スカラ座『ファルスタッフ』だったので、おおよそ10年近く引っ越し公演を観ていないことになるようだ。

1980年のカール・ベーム&ウィーン国立歌劇場来日公演以来。ざっと数えてみたら、延べ50団体にもなっていた。ヨーロッパの主要歌劇場……ミラノ、ミュンヘン、ベルリン、ハンブルク、ウィーン、コヴェントガーデン、アメリカのメトロポリタンなどなどである。

1980年から1990年代にかけて、そうした大歌劇場が、一度の来日でオペラ4演目を持ってきていた。まさに壮観そのもので、それらを可能な限り観て観て観まくったのだった。中には初めて観る作品もあったりしたが“誰でも、最初は初めて”とばかりに、果敢に挑戦しては討ち死にしていたのだった。

そのように各歌劇場が覇を競い合ったオペラの引っ越し公演は、バブル崩壊から緩やかに退潮基調となって、3公演から2公演へと規模は縮小し、それまで一か月以上も滞在していたのが、20日ほどで帰っていくようになったのだ。

そんな引っ越し公演を観続けた我々夫婦にとっての白眉は、言うまでもなく1994年、カルロス・クライバーがウィーン国立歌劇場を指揮しての『ばらの騎士』だったのである。

しかも7回も公演を重ねたのだ。我々も必死に資金を調達して、そのうちの3公演を観に行った。その3回が3回とも、違って聴こえたが、そのどれも心に深く刻み込まれたのだった。

その後、バレンボイム率いるベルリン国立歌劇場が『ニーベルングの指環』四夜通し上演という巨大なプロジェクトを実現させたが、その先は、徐々に黄昏ていくばかりと感じ、少しずつオペラ熱も冷めていったのだ。

ただ言えることは、およそ30年ほどの引っ越し公演を鑑賞していた間は、まさに居ながらにして贅沢を享受できた30年だったのである。そして今の日本にはそんな体力が失われていることに気がつく。

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