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暇話§一日一句~青空高く~ [俳句]

季語は・・・葉月尽

紙飛行機 風を捉えて 葉月尽

【去年の今日】厄話§葉月八月さようなら
タグ:葉月尽 俳句
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波話§天然パーマ・・・・・・でした? [老化]

天然パーマである、というか“あった”というほうが正しいかどうかだが。

寄る年波で、髪の毛がすっかりパワーダウン……細く、腰もなくなった。おかげで、天然パーマのくせがかなり緩和されてきている。記憶が定かではないが、おそらく五十代に入った頃からパーマっ気が弱まってきたのである。

十代から二十代、三十代にかけては、自分の髪の毛が鬱陶しくて鬱陶しくてたまらなかった。朝起きて整髪しようとしても、髪の毛が思うようにまとまらず、毎日もどかしい思いをしていた、

だから、憧れていたのはサラサラした直毛で、一度でいいから首を振って髪の毛をサラサラしたかったのだ。

だから今、目に立つようなくせはすっかり姿を消してしまったのはいいが、前述したように、髪の毛はすっかりパワーダウンして、伸びるスピードも激しく落ち、これもまた前述したように、定年退職前は2か月に一度の床屋通いが、ここ数年は3か月に一度のペースになってしまった。

《私事のトピックス一覧》
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涼話§立秋の候の尾瀬 [尾瀬]

尾瀬の山小屋でアルバイトしていたのは大学時代の4年間である。夏休みが始まる7月中旬から9月はじめあたりまで、およそ2か月を尾瀬ヶ原や尾瀬沼でせっせと山小屋仕事をしていた。

今は温暖化の影響があるからか、尾瀬ヶ原でも最高気温が30度に達することは珍しくもないらしいが、アルバイトしていた当時は25度より上がることはほとんどなく、天然エアコンで快適に過ごしていたのである。

そんな尾瀬だが、まるで計ったように秋がやって来る。しかもそれがぴたりと立秋の日のあたりにやって来るのだ。

DSC03307.JPG

湿原を見れば、夏の花も徐々に姿を消していきつつあり、目にするのは白いウメバチソウであったり、ワレモコウが主役となっていく。お盆休みを過ぎると歩く人も少なくなり、山小屋の宿泊客も徐々に少なくなっていくから、9月はじめが短期アルバイト下山のタイミングなのだ。

当時、アルバイトの日給は2000円で、毎年50日くらいは働いていた。しかも三食賄い付きで、山の中ゆえ金の使い途などはない。おかげで尾瀬から東京に戻る時には給料を手つかずのまま丸々受け取って帰ることができた。

そうして親からの仕送りにプラスして、半年くらいはちょっとだけだが裕福な生活を送れたのだ。

そんな8月も本日終了なのである。

《日常のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~谷間の秘湯~ [俳句]

季語は・・・ひぐらし

ひぐらしや 夕餉を前に 露天の湯

【去年の今日】仮話§実は預かり物であった
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麥話§エーデルピルスが呑みたい・・・・・・なあ [ビール]

2話続けて酒……次はビール話である。

サッポロビールの料飲店向け樽生に“エーデルピルス”があって、個人的には日本の大手メーカーが造るビールの中の“ベスト”なビールだと、これはもう長いことかわってはいない。

家で呑んでいるビールはもう、30年以上サッポロのヱビスビールを愛飲しているが、エーデルピルスのガツンと来る苦みはヱビスの比でなく、嫌みのない苦みは“エーデル(高貴な)ピルス”と呼ばれるに足る十分な資格がある。

だが残念ながら、エーデルピルスを口にする機会は、極めて限られていて、ライオンビアホールのような、サッポロ系のビアホールや、気の利いた居酒屋で稀にお眼にかかることがあるくらいなのだ。

こうしたあたり、サッポロビールの商売は下手糞で、旨いビールであるにもかかわらず、店頭販売しないのは何とも残念でしかない。おそらく、丁寧な造りをしていて生産量が限られているがゆえの料飲店のみということなのであろう。

ちなみにエーデルピルス(Edelpils)なる名称は、バイエルン州フライジングにある世界最古(1040年)創設のヴァイエンシュテファン醸造所――現在は、ミュンヘン工科大学ビール醸造学部――が所有しているが、そこに留学していたサッポロビールの社員が、名称の使用許可を求めた。醸造学科教授十数名による試飲などの審査を経て使用許可を得たとのことである。

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過話§備忘録的な何か~2022年8月30日付~ [備忘録]

8月25日……18時過ぎに風呂に入っていたら、窓の外からコオロギが一匹鳴いていた。それまでも、蝉時雨に紛れて鳴いていたのかもしれないが、おそらく今年の初鳴きと思われる。

この日、風呂の中で気がつけば、蝉の鳴き声は一つとして聞こえず、一匹のコオロギがのびのびと鳴き出していたのだ。

去年はいつだっただろうとエントリーをひっくり返してみたら、8月17日とあったので、一週間ほど遅かったということか。

8月29日……最高気温が30度に達しなかったようで、曇りがちだったが、涼しく過ごすことができた。たまにはこうした日があっても罰は当たるまい。

だが、こんな日が長続きするような時期でないことくらいは誰でもわかるわけで、ゆめゆめ安心していてはいけないのだ。

そんな気温なのだが、エアコンが不要かというとそんなことはなく、真夏の太陽で熱せられたコンクリート壁の部屋の中は気温が高く、せめては除湿でも動かしてやらないと。快適には過ごせないのである。

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贖話§海外旅行中のウィンドウショッピング [海外旅行]

観光や買い物が海外旅行の目的ではなく“ほんのついで”に、買い物をする程度でしかなく、気まぐれに買う物も、いわゆる有名ブランドの類はスルーして、日用品のようなものであったり、食料品あれこれだったりするのだ。

町をぶらぶら散策している時、たまに、ちょっと気を惹くような品ぞろえの店があったりすると、ひょいと店に入って品定めをすることがある。

もちろん、その時は買うかどうかはわからないので、店に入る時に、店員に向かって「ちょっと見させてもらってもいいですか?」と断ることにしていて、店員も慣れたもので、即座に「どうぞどうぞ」と応じてくれる。それでありがたく、店内を見て回るのだが、入るには、それなりの心づもりらしきものもあるので、けっこう熱心に見て回るのだ。

というわけで、双方の思惑が一致すれば「これくださーい!」という運びになるのだが、旅行中の買い物は日本国内のそれからは、何がしかひと味違うように感じられるのは、言葉の問題もあったりするのだろう。

もう3年も海外旅行に出かけられてないが、このところ買いに行くのを楽しみにしているのは、アルプスの端っこで山チーズを買いに行くことである。

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刻話§正確な時計 [時計]

我が家には合わせて4つの電波時計がある。腕時計が一つ。残りはデスク上などの置き時計と目覚まし時計である。

時計は正確であるべしというのが、昔からのまさに“持論”と言えるもので秒まで合っていてこその時計ではないかと考えているのだ。

電波腕時計を購入したのは、もう16年も前のことで、こういうのがあればいいのになあと考えていた、まさにそれが発売されたのだ。しばらくは様子見をしていたけれど、思い切って買ってしまった。

ソーラー電池も内蔵しているから、年に一度とかの電池交換も必要ないし、無精者にはうってつけの時計だと言ってもいい。

おまけに海外旅行仕様にもなっていて、アメリカやヨーロッパの電波を拾うことができるのもありがたく、ボタン一つで現地時間に修正できるのもありがたい優れモノである。

機能重視でないデザイン性の高い時計も時にはいいのだろうが、今さら腕時計として使ってみようとは思わない……やはり、正確な時計が一番なのだ。

眺めていると、時間に無頓着なのか、まさに不正確な時計を持っているからかどうかわからないが、ほぼ定時にやって来るバスにあわてて走っている人がいて、懲りないなあと思いつつ、正確な時計を買えばいいのにと思ってしまう。

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暇話§一日一句~真っ直ぐな田舎道~ [俳句]

季語は・・・秋暑し

樹の影を 拾い道々 秋暑し

【去年の今日】週話§土曜粛々~八月終了のお知らせ~
タグ:秋暑し 俳句
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過話§天地始粛~七十二候~処暑 [七十二候]

処暑の次候“天地始粛(てんちはじめてさむし)”である。

“てんちはじめてさむし”……そんなこと、あるはずなどないではないか。

戸外では、少なくなってきたとはいえ相変わらず蝉が賑やかに鳴いている。そこに秋らしさを添えているのが、コオロギの仲間たちの夕方の部である。

季節が移行する境い目になりつつあるけれど、どっこい夏がしっかり居座っているということだ。

日の出は5時台に入ったし、日没は18時に近づいている。9月が近づくと、暑さはともかく、雰囲気に関しては、秋であることを否応なく感じさせるのである。

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週話§日曜有閑~1950年代生まれは既に~ [昭和]

気がつけば1950年代生まれの人間たちが、社会の表舞台から消えつつあるようだ。

もちろん、出世して役員だとか経営者に登り詰めた人たちは別だが、大多数の宮仕えの人間は、定年退職で会社から退いていっていると思われる。

ということは、社会の主流既に1960年代から70年代生まれに移行しているということか。自分たちがそういう位置にあったのは、もう20年も前のことになってしまった。

さらに、昭和生まれ最後の頃に大学を出て社会人となった人間も、定年という区切りが視野に入っているということに気がつく。

時は流れ……と書いてみると、アポリネールの『ミラボー橋』という詩を思い出す。堀口大學の訳で。

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

うーん“私は残る”ことはないなあ。間違いなく、時とともに流れていく。

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暇話§一日一句~あとは漬物少々~ [俳句]

季語は・・・とろろ

とろろ汁 腹一杯に 喰らう飯

【去年の今日】名話§残暑なおも厳しき折
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週話§土曜有閑~八月終わります~ [私事]

既に一年の三分の二が終わろうとしている。木曜日からは長月9月である。

9月は誕生月で、その日が来ると68歳……かくも遠くまで来つるものかな。幼時の記憶など耳かきの先っぽほども残っているわけではなく、切り刻まれた断片が無秩序に記憶の隅に埋もれているばかり。

人生の中で、最も大きな比率を占めていた37年半の宮仕え生活も、終わってしまって振り返ってみると、何とも巨大で長いシェルターが伸びているだけのように感じられなくもないことに気がついた。

もちろん山あり谷ありの37年半であったのは言うまでもないけれど、終わってみれば巨大な空虚とでもいった存在が横たわっているように感じてしまうのは、僻目であろうか。もう一度断っておくが、無為な時を過ごしていたわけでないのは、そのとおりである。

終わってしまえば、過去は無になっていくということか。

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タグ:日常 私事 過去
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顧話§今日の歴史~ナポレオンの石~ [歴史]

1813年8月26日、ナポリタン戦争“ドレスデンの戦い”始まる。

ナポレオンの石(Napoleonstein)なるものがドレスデン旧市街に存在する。

↓左がエルベ河、背後に宮廷教会
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アウグスト橋を渡って旧市街に入るとすぐに宮廷協会が建っていて、そこから少し左に行った宮殿広場の中に、ナポレオンの頭文字“N”を彫った石が埋め込まれているのだ。

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その場所は、ナポレオンの司令部となっていて、そこから軍を動かしていたのだった。戦いは26日、27日の2日間というもので、ナポレオン率いるフランス軍に対峙したのは、プロイセン、ハプスブルク帝国、ロシア帝国の連合軍で、双方合わせて5万人近い死傷者が出た。

ナポレオンの石を見つけたのは9年前、2013年に旅行した時のことで、わざわざ、敷石に中にある“N”の石を探そうとする人などがいるはずもなく、最初はちょっと、在り場所を見つけられなかったが、難儀するほどのこともなく見つかった後は、さり気なく何枚かの写真を撮影したのである。

ちなみに、この年の5月にライプツィヒで生まれたのが、あのリヒャルト・ワーグナーである。何とも世情騒然とした時に生まれたものだ。

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溌話§活動範囲狭まる [日常]

気がつけば、来月で定年退職から丸7年を迎える。何とも早いものである。

まだ車が手元にあるので、鉄道利用の混雑を避けて都心に出向く時には重宝していて、手放すのはもう少し先になりそうだ。

だが、やはり活動の範囲が狭まってきたのは、しかたがないということか。宮仕えをしていた間は、月曜から金曜までは自宅と会社を電車で往復するので、その移動距離はけっこうなものになってくれていた。

だがもう、何か出かける名目でもひねり出さないと、どんどん活動の範囲は狭まっていってしまう。

今のところはコロナを名目に出不精を決め込んでも十分な言い訳になってくれるけれど、コロナが落ち着いた時にはそんな言い訳も通用しない。

ともあれ、狭くなった活動範囲の中で、どれだけ積極的に動くことができるか……今後の課題としておく。

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暇話§一日一句~檜枝岐村標高1000m~ [俳句]

季語は・・・蕎麦の花

蕎麦の花白く 出作り小屋は霧

【去年の今日】捌話§いろいろと不調法になりけるか
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故話§要らぬものは要らぬ [日常]

実家に“里帰り”といっても車での日帰りでの往復だが、そうすると親は、帰りにあれこれ手土産を持って帰らせようとした……20年以上前の話だ。

見れば、うーんと首をひねりまくるような菓子の詰め合わせであったり、何やらな缶詰であったり……いずれにしても、食べようという気が起きない、そんなものばかりである。

でまあ、遠慮するというか「要りません」と断るのだが、そうしたらそうしたで、親は「いつも要らないと言うのだな」とくる。だが、要らないものは要らないのだ。不承不承もらって持ち帰っても、口にすることもなくゴミ箱行きとなるのは必定で、そんな物をもらってもしようがないのは理屈ではなかろうか。

日本における“贈答”の理屈なる一文を読んだ記憶があるが、それはかつて通用はしたけれど、現代社会でも同じように有効なものなのだろうかと考えるのだ。

そうして人たちは要らぬもののやり取りをしてはゴミを増やしているような気がする。

《日常のトピックス一覧》
タグ:日常 私事 贈答
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貧話§JR東日本の赤字線 [鉄道]

先月、JR東日本が自社路線で赤字を出している路線を発表した。合わせて35路線66区間が赤字とのことである。

この先、どの路線も劇的に黒字に転換する可能性は薄いと思わざるを得ず、現状のまま推移するようであれば、廃線からバス運行転換を図るしかない状況にあるようだ。

そもそも利用者の絶対数が少ない中で利用者増など望めるはずもなく、公共交通機関としては、どこまでを許容範囲として営業を続けられるかの瀬戸際といえるだろう。

kururiline24.jpg

上は、久留里線の時刻表を拝借してきたものだが、これでもギリギリの運行本数を確保しているということだろうが、もはや交通機関としての態を為していないのではと思うしかない。

しかも、こんな運行状況でも赤字が積み重なっていくのだ。運行を継続するために赤字補填を続けていくのか……打ち出の小槌はいつまでも御利益があるわけではなく、かつて国鉄からJRに業態転換がはかられた時は第三セクターで存続させた路線もあったが、ここに至って第三セクターへの移行も難しいということか。

……こういうところからも日本の縮小は進んでいるのである。

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暇話§一日一句~オーシンツクツク~ [俳句]

季語は・・・法師蝉

我が田舎 オーシンと鳴く 法師蝉

【去年の今日】油話§ガソリンエンジン終了・・・・・・
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流話§次世代へという縁(えにし) [歌舞伎]

異なる世代が一つの社会となって機能していくべきであるのは言うまでもないことだが、それこそが簡単な話ではなく次世代へと繋げていくような努力も必要だと常々思っている。

だが、できるだけ“現場”にいたいからなのかどうか、次に引き継いでもらうのを快しとしない、あるいは躊躇する人たちが少なからずいるのもまた、事実で、それは様々な意味で妨げとなるのではないかと考えるのだ。

そういう行為こそが世代間の断絶を招くのではないかと危惧を抱くのだが、そうして自分たちの持つ価値観を後生大事にしたいというのは大きな弊害であろう。

歌舞伎という舞台芸術は、役者一人一人が伝承者となって、次の世代へそれぞれの“型”を次世代に遺していく役目を背負っていて、一人一人がメソードという存在でもある。

先達の世代がいなくなる前に、後継者へ後継者へと引き継いでいってもらわなくては、興行が成り立たなくなってしまうから、遺す世代も引き継ぐ世代も必死で、そうした同方向のベクトルを持つ集団こそが持ち得る利害一致の共通認識ということだろうか。

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品話§オーセンティックなバー [クラシック]

ちょっと財布に余裕があった時、夕食の後にもう1杯くらいでもと、シックなバーまでハシゴする……回数はそれほど多いわけではない。

店に入ると、小さな音量でクァルテットとかトリオのジャズの録音がかかっていて、個人的には“オーセンティック”なバーなどと呼んでいたりした。

もっとちゃんとしたオーセンティックなバーだったら、あるいは音楽などは流れていなかったかもしれない。

そんな、オーセンティックなバーという思いを根底から覆すような出来事があったのは、もう10年近く前のことである。ふと手に取った小説をペラペラ斜め読みしていたところ、首を傾げるような表現があって、何というか……

とあるオーセンティックなバーに入ると、ラフマニノフのピアノ協奏曲が流れていた。



……といった記述がなされていたのだ。ラフマニノフのピアノ協奏曲といえば、ピアノもオーケストラもどしゃめしゃの大音量で、これでもかこれでもかと攻めてくる、はっきり言えばやかましい音楽である。そんな音楽を落ち着いた雰囲気のバーで流すことなどあるだろうか。

まずもって、そんなことあり得ない話だし、仮にラフマニノフが流れてくるのが漏れ聴こえてきたら、扉を開ける前でUターンするかもしれない。

《クラシックのトピックス一覧》
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暇話§一日一句~寝坊の常習犯~ [俳句]

季語は・・・朝顔

朝顔や 始発のバスに 走る人

【去年の今日】淡話§異国で生きる人たち
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過話§綿柎開~七十二候~処暑 [七十二候]

処暑の初候“綿柎開(わたのはなしべひらく)”である。

涼しい秋風が吹き始めるというのが“処暑”だが、夕方にほんの気持ちばかり涼風が吹いたりすることもあるが、その先はなしのつぶての残暑である。

年ごとに状況は異なるが、10月に入っても30度超えの真夏日は珍しくなく、もうそろそろ半袖の夏物と長袖の入れ替えをしようかと考えている人たちを悩ませることになるのだ。

というわけで、我が家のワードローブはまだまだ一か月半以上は、変わることなくTシャツ&ハーパンで過ごせるはずで、それはまた洗濯物の少なさを表してもいる。

夏の太陽光線のおかげで、朝干した洗濯物は昼過ぎには完全に乾いてくれていて、気持よく取り込むことができる……同居人は「冬もこれだったら、洗濯が楽ちんなのに」と常に嘆くことになるのだが。

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戯話§八月納涼歌舞伎第二部~猿之助代役!~ [歌舞伎]

SHOW Must Go On!

松本幸四郎&市川染五郎親子がコロナ感染者と濃厚接触者になってしまった
ので、第二部もとんでもない配役変更があった。

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何と第二部メイン『安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)』の
主役青木貞次郎を務める幸四郎が休演となり、その代わりに市川猿之助が務
めるという変化球が飛んできたのだ。しかも何とこの日が代役初日である。

第一部『新選組』の配役変更は、同じ芝居に出演している勘九郎や七之助が
務めたが、猿之助は完全にゼロからの代役で、どう務めるのだろうと思って
いたが、さすがは“負けず嫌い”の猿之助だ。

これまた台詞は完璧に頭に入っているようで、淀みなく芝居は進み、大詰で
は、捕り方数人を相手に立ち回りまでやってみせたのだ。台詞は必死に覚え
ればある程度はこなせるだろうが、立ち回りはいつの間に自分のものにした
のだろう。

……島抜けをした、青木貞次郎(猿之助)と神谷玄蔵(勘九郎)が、最後に信玄
の埋蔵金を前に仇相手の玄蔵と果し合いをするのだが……という、明治初め
に起きた実際の島抜けを題材にしての舞台は、いかにも歌舞伎らしい設えと
なっていて、第一部の『新選組』と好対照を見せていた。

個人的に『新選組』は鮮度の新しい若々しい舞台と感じ『安政奇聞佃夜嵐』
は、いい具合に熟成した舞台と感じたのである。

二本目は澤瀉十種の内『浮世風呂』で猿之助の三助、なめくじは團子が務め
るところ、コロナ感染で休演となり、市川笑野がなめくじを代役で。一本目
とは打って変わった軽やかで陽気な舞踊。

とにかく、土曜日の歌舞伎座で“歌舞伎脳”の凄さを見せつけられたのだ。
終演後は、劇場近くの焼き魚が売りの居酒屋へ。30分一本勝負で帰宅した。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~料理はサボる~ [俳句]

季語は・・・秋暑し

出来合いで 済ます夕餉や 秋暑し

【去年の今日】週話§日曜粛々~ビール・・・・・・少し色々~
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拙話§自動翻訳アプリの日本語 [日本語]

それほど頻繁にというわけではないが、SNSのコメント欄に以下のような奇妙な日本語のメッセージが送られてきたりする……

ハローー

私はローランドです。世界中から友達を探しています。私の基準は、たとえ世界が困難な状況にあっても、シンプルでポジティブな人々です。

私は動物、特に犬が大好きです。私は幸運にも最も素晴らしいペットを飼うことができました。私は自然と深くつながっており、常にすべての人を保護し、尊重することを信じています。

……一読するまでもなく、自動翻訳アプリにかけて出てきた日本語を、そのままコメント欄に貼り付けて送ってきたものである。

自動翻訳ソフトの精度もかなり向上してきたとは思うが、まだまだ日本語しては満足できる水準には達していないと思うのだが……ところが、こんなレベルの日本語でも、コロリと騙されてしまう人がいるというのだから、世の中はわからない。

国際ロマンス詐欺とか言われている、グループなのか個人なのかはわからないが、SNSの書き込みに、せっせと自動翻訳アプリの不出来な日本語メッセージを送り付けるのである。手口は至極簡単だ。だが、こんな低レベルな誘いに乗ってはいけないだろう。

ちなみに、英文の手紙を書く必要があって、自動翻訳に日本語を放り込んで結果を見ると、いくら何でもな英語がそこにあって、修正のかけようもなく、それなら最初から自分で英語を書き始めればよかったと思うのである。

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戯話§八月納涼歌舞伎第一部~手塚治虫の空気~ [歌舞伎]

SHOW Must Go On!

先週はじめから、納涼歌舞伎は大騒ぎである。まず、第一部が15日から17日までコロナ感染者続出で中止となった、加えて第二部と第三部が同じ理由で19日が中止となり、20日から第一部から第三部まで全面再開となったが……

2208_kabukiza.jpg

……以下の写真のように出演者が大幅に変更となった。さすがにここまでの出演者の変更は記憶にない。

IMG-3974.JPG

そんな中、土曜日に第一部と第二部を観てきたが、主力役者の“歌舞伎脳”をまざまざと思い知らされたのだった。まず第一部からまとめておく。二部は次回に。

手塚治虫が1963年に月刊『少年ブック』(集英社)に掲載した『新選組』を歌舞伎化したのだが、若手抜擢で中村歌之助が務めていた深草丘十郎を七之助が、中村福之助の深草丘十郎を勘九郎が、それぞれ代役となり、写真のような玉突き配役となった。

もちろん本役の舞台を観ていないので、比較することは不可能だが、勘九郎と七之助が、舞台に手塚治虫の空気感を呼び込んだようである。しかも代役二日目でこの水準の舞台を見せてもらえるとはと舌を巻くしかなく、むしろ代役のほうが本役ではないかと思ったくらいである。

舞台は、そこここに手塚治虫の小ネタが仕込まれていて、ヒゲオヤジの夜回りやブラックジャック、六地蔵の中にはヒョータンツギが、料亭の場面では鉄腕アトムが踊られ、襖には火の鳥が描かれていたり。

↓手塚治虫ネットから拝借
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まずもって、手塚作品を活かした日下部太郎(歌舞伎役者・山崎咲十郎)の脚本が新鮮なのと、いかにもな大道具が効果的だったと感じた(個人の感想

観るまでは“?”マーク付きだったが、すっかり手塚ワールドにはまっている自分がいた。大事に育てればレパートリーに入る可能性がありはしないだろうかとも思ったのである。

二本目は観るのが二回めの『闇梅百物語』で、前回は何となく気が抜けた舞台だと思っていたのが、今回は勘九郎、勘太郎、長三郎親子の読売が楽しくて吉。

追記:以下に『新選組』の配役変更を書き記しておく。 深草丘十郎:中村歌之助→中村七之助 鎌切大作:中村福之助→中村勘九郎 近藤勇:中村勘九郎→片岡亀蔵 土方歳三:中村七之助→消えました 庄内半蔵:片岡亀蔵→片岡仁三郎 娘八重:中村鶴松→中村祥馬

《歌舞伎のトピックス一覧》
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暇話§一日一句~しぶとい存在~ [俳句]

季語は・・・秋の蝉

深閑の 綻びてなお 秋蝉か

【去年の今日】週話§土曜粛々~定年退職このかた~
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