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謔話§一日一句~小群落あって~ [俳句]

季語は・・・土筆(つくし)

菩提寺の 土手に土筆の 日の盛り

【去年の今日】費話§電化製品の買い替え
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詐話§狂信の果てに [日常]

物心ついた頃から“狂信”とは無縁な中で生きてきた。それはおそらく、自分の中に、確固とした価値観を持ち合わせていなかったからではないか……もしも中途半端に持ってしまってしたら、あるいは引きずられかねないと考えたからかもしれない。

自分に自信がないゆえに身についた自己防衛なのかもしれない。そう思って見ていると、むしろ自信を持ち合わせている人のほうが狂信に陥りやすいのではないかという、そんな節が見受けられるような気がする。

改めて狂信とは何なのだろう?そして狂信が生み出すものは、決まって破滅という結末ではないだろうか。おそらく“狂信”はわかりやすく、耳にも優しく響いて聞こえるのだろう。そしていつしか気がつかないうちに取り込まれてしまうのだろう。

70年に及ぶ人生の中で、そうした狂信に巻き込まれなかったのは、不思議な危険回避能力があったからだろうか。最初に書いたように、自分自身の中途半端さが功を奏したのかどうかはわからないが、熱狂の渦らしきものに対して絶妙な距離を置くことができたのは、幸運なことだっと思うのだ。

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タグ:日常 政治 宗教
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涯話§なぜ東京に行こうと思ったのか [東京]

去年が上京して五十周年だった。

何の意味もなく、漠然と東京へ東京へと目指すことになったのは、いかなる内的理由があったものかと今さらながら思うのであるが、おそらくは小学校高学年になっていたであろうかつての自分に聞いてみたいものである。

そしてたぶん“東京には何かがある”と、何の確証もなく言い張ったことは間違いない。

結果として我が意志は貫かれて、東京で学び、職を得て、同居人と暮らし、定年を迎え、いずれ遠くないいつかお迎えがやって来る。今、東京に行こうと思い定めた小学生の自分に問うてみたい……君が思い描いていた東京での日々はこういうことだったのか?と。

幼い発想しかなかったにしても、その当時既に、東京にあって地方にはないあれやこれやを敏感に感じとっていたのかもしれないが……。

中央集権の象徴のような東京という都会のメリットを自分なりに享受した。特に文化面においては、その多くを受け留めることができたようだ。実家のあった町を“捨てた”結果として、地方都市の衰退を招くことになったのは本当に申し訳ないことだと思う。

だが、自分で何かを創造することもできず、何物も生み出すことのできない身には、こんな他力本願の生き方しかできなかったのである。

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タグ:東京 日常 私事
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