SSブログ

暇話§一日一句~酒の肴に~ [俳句]

季語は・・・壬生菜

京老舗 刻み壬生菜を ひと袋

【去年の今日】週話§日曜粛々~好きな色~
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

過話§魚上氷~七十二候~立春 [七十二候]

立春の末候“魚上氷(うおこおりをいずる)”である。

立春も末候になったが、もちろん世間は冬である。

ただ、春の兆しらしきものはあって、それは気温ではなくずいぶん長く日が残ってくれることから感じ取ることができるのだ。

11月から12月にかけては、17時前にすっかり日が暮れてしまうことに比べれば、17時半を過ぎても明るさが残っている今は、春近しを感じさせる。

そして一か月半足らずで桜の花が開くだろう。既に花の蕾は育ちつつあって花開く日を待ち遠しく思っているのだろう。

我々が考える“春”までは、あと一か月だ。

《七十二候のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

懐話§昭和三十年代~電気洗濯機~ [昭和]

[承前]

しかと理由はわからなかったけれど、実家は電気製品の導入が遅かった……経済的に豊かでなかったことは子ども心にもわかっていたが、それにしてもである。

テレビが入ったのは1962年、冷蔵庫は1967年、そうして洗濯機はといえば、1970年代になってからようやくだった。それぞれ、他の家庭より数年くらい遅かった。

その当時の洗濯機といえば、脱水まで行う全自動洗濯機はまだまだ普及しておらず、脱水は洗濯物を二つのローラーの間に挟んで水気を絞るのだった。実に単純な構造だが、それまで手で洗って手で絞っていたことを考えれば、大きな進歩だったのは間違いない。

そういうことが、どうやら我が実家には理解されていなかった節があって、70年代に入っても、洗濯といえば三軒長屋が共同で使っていた井戸場の端で大きなたらいを使って営々と洗濯を行っていたのである。

そうした機器にお金を掛けないことが美徳と思っていたのかどうかはわからないが、そうした空気を吸っていたがゆえに、早々に家から離れてやろうと決めたことは無理からぬことであろう。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog