過話§霞始靆~七十二候~雨水 [七十二候]
雨水の次候“霞始靆(かすみはじめてたなびく)”である。
さすがに寒さの底は脱したのではないかと思われる。東京の日の出は6時18分、日没は17時31分で、特に世間が明けていくのがずいぶんと早くなってきたように感じる……日の出が5時台に入れば、さらに顕著に感じるはずだ。
2月に入ったあたりから、青空の青さが少しばかり薄いと見えるようになって、水蒸気が増えて雲がちになってきたのは、冬型の気圧配置から移動性高気圧が日本上空に足繁くやってきているということか。
今月一杯が雨水の次候で、月が変わるタイミングで末候が始まる。
《七十二候のトピックス一覧》
さすがに寒さの底は脱したのではないかと思われる。東京の日の出は6時18分、日没は17時31分で、特に世間が明けていくのがずいぶんと早くなってきたように感じる……日の出が5時台に入れば、さらに顕著に感じるはずだ。
2月に入ったあたりから、青空の青さが少しばかり薄いと見えるようになって、水蒸気が増えて雲がちになってきたのは、冬型の気圧配置から移動性高気圧が日本上空に足繁くやってきているということか。
今月一杯が雨水の次候で、月が変わるタイミングで末候が始まる。
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管話§ドビュッシーのフルート~シリンクス~ [フルート]
合わせて15年くらいはフルートを吹いていた時期がある。結局はうまくなることもなく終わってしまったのだが。
そんなわけでフルートの“名曲”と呼ばれるいくつかはお約束のように試みて、まあまあ何とかなったのもあれば、まるで歯が立たずだった曲も山のようにあった。
ドビュッシーが作曲した無伴奏フルートのための“Syrinx”という傑作がある。牧羊神パンの持つ葦笛のことで“シリンクス”と発音するのか“シランクス”なのか……フランス語なので、たぶん後者のほうだろうと思われる。
35小節、4分足らずの小曲だが、まさにドビュッシーそのものとしか言いようのない、印象的な音楽で、十代半ばに初めて聴いて以来、心の中から離れていこうとはしない。
ドビュッシーは『牧神の午後への前奏曲』という、フルート独奏に始まる管弦楽曲の傑作もあって、つかず離れず……フルート奏者にとっての憧憬のような作品と言えるだろう。
《クラシックのトピックス一覧》
そんなわけでフルートの“名曲”と呼ばれるいくつかはお約束のように試みて、まあまあ何とかなったのもあれば、まるで歯が立たずだった曲も山のようにあった。
ドビュッシーが作曲した無伴奏フルートのための“Syrinx”という傑作がある。牧羊神パンの持つ葦笛のことで“シリンクス”と発音するのか“シランクス”なのか……フランス語なので、たぶん後者のほうだろうと思われる。
35小節、4分足らずの小曲だが、まさにドビュッシーそのものとしか言いようのない、印象的な音楽で、十代半ばに初めて聴いて以来、心の中から離れていこうとはしない。
ドビュッシーは『牧神の午後への前奏曲』という、フルート独奏に始まる管弦楽曲の傑作もあって、つかず離れず……フルート奏者にとっての憧憬のような作品と言えるだろう。
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