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暇話§一日一句~寒そうに~ [俳句]

季語は・・・風花

風花が 舞う軒下に 捨て子猫

【去年の今日】頭話§社長なる存在
タグ:俳句 風花
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意話§スパゲッティ・ペペロンチーノ [スパゲッティ]

我々世代において、最初のパスタの記憶は言うまでもなくナポリタンで、その次にミートソースがやってくる。それが1970年代前半までの貧しいパスタの記憶である。

ところが、そんな自分自身のスパゲッティの常識をひっくり返すような出来事があったのは、1970年代半ばのこと。知り合いで生まれついての東京人間が、六本木のアントニオというイタリア料理店に連れていってくれたのだ。

そこで“これを食べるといいよ”と勧められたのがペペロンチーノだった。当時のアントニオでは“にんにくとオイルのスパゲッティ”と呼ばれていたのだが、ややあってテーブルに置かれたのは、スライスされたにんにくや鷹の爪が散らされ、オリーブオイルにまみれた、色そのままのパスタだった。

それに塩と胡椒を適宜振って一口食べた時の衝撃……あまりにもシンプルであまりにもうまい。ものも言わずにあっという間に食べてしまった記憶だ。

ところで日本人は、パスタを焼きそばか焼きうどんと同類と見たてているかのようで、様々な日本風アレンジのパスタを創出している。それを見たイタリア人が眉を顰めるのもおかまいなしなのに、彼の国の人間たちが不思議な日本料理を創り出しているのは見逃せないようである。

追記:六本木にあったアントニオだが、再開発を受けて南青山に移転した。

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懐話§昭和三十年代~年始回り~ [昭和]

[承前]

実家で暮らしていた小学生の頃の正月。2日になると、父親が年始回りを始めるのだった。挨拶に伺うのは、親しい知り合い10軒ほどだったのではと記憶していて、荷物持ちに付き合わされることがあった。

持って行くのは毎年同じで、固形石鹸6個が化粧箱に入ったもの。持ち歩くのはたいした手間ではない。いそいそとついていくのは理由がある。

伺って、挨拶の一言でもすれば「ちょっと待って!」と先方がお年玉を渡してくれる。それが目当てで行くわけで、そんなこともなかったら行くはずもないのは言うまでもない。

60年近く前の話だから、普通は100円玉1枚、時折100円玉が2枚入っていると、心の中でガッツポーズをしていた。

そんな、日本における正月の“贈与”習慣が廃れたように思われるのだが、それはいつ頃くらいからのことだったか、高校生の頃(1970年代)には父親が年始回りに出かけなくなっていたような気がする。

そして東京に出てくれば、行き来するような知り合いもおらず、それゆえに年賀の品物を持って年始回りすることなど当然ながらすることなどもない。
                               [続く]

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