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吟話§一日一句~窘められてもおかまいなし~ [俳句]

季語は・・・サイダー

サイダーや 燥(はしゃ)ぐゲップに 叱る声

【去年の今日】過話§備忘録的な何か~2019年8月7日付~
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転話§涼風至~七十二候~立秋 [七十二候]

立秋の初候“涼風至(すずかぜいたる)”である。

秋の涼やかな風など……吹いてくるはずもないだろう。秋なのかなとわかるのは、地面に落ちている影の色あたりからと思われるが、気がつけば太陽の角度が少しばかり低くなってきていて、6月の夏至の頃に比べれば、日没もずいぶんと早まってきたようだ。

蝉時雨は相変わらずやかましく。夜明けから日暮れまで熱心に鳴いていて、疲れを知らないかのごとくに精力的である。やかましいことはやかましいのだが、自然のことゆえ“そうである”と割り切ってしまえば、耳を塞ぐほどのことでもない。

夕方、蝉の鳴き声がぱたりと止まった時、世間はこれほどに静かだったのかと驚きはするのだが。

《七十二候のトピックス一覧》
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策話§尾瀬は朝の霧 [尾瀬]

中田代十字路の龍宮小屋に泊ったのは一昨年の7月。ニッコウキスゲ目当てで行ったものの、尾瀬ヶ原は鹿が食べまくっていたとかで、ちらほらとしかなく、黄金の絨毯などと、とても言えるような状態ではなかった。

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枕が合わず、よく眠れたとはいえないまま4時過ぎには目覚めて、窓の外を見れば霧。ここまで濃い霧だったら、尾瀬ヶ原名物の白い霧も望み薄なのでさっさと諦めて“霧の朝の尾瀬ヶ原ちょい散歩”と洒落こんだ。

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歩いてみれば、霧に包まれた湿原もなかなかの見もので、青空の下の屈託ない風景とはまた違った屈折の世界が展開していたのである。

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かつて尾瀬で写真を撮っていた時は、極力人工物を入れ込まないようにと考えてシャッターを切っていたが、このところ入れるとか入れないとに拘ることなく、眼で見えたままを切り撮ってやるのだ。

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霧の表情は一瞬のうちに変化するから、同じ場所を同じアングルで撮ってもまるで見え方が違ってくるのがおもしろい。

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そして気がつけば一時間近く、木道を行ったり来たりして霧と戯れていたのだった。空腹を覚えたので時計を見やれば朝食時刻の6時が近づいていた。

《尾瀬のトピックス一覧》
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