転話§涼風至~七十二候~立秋 [七十二候]
立秋の初候“涼風至(すずかぜいたる)”である。
秋の涼やかな風など……吹いてくるはずもないだろう。秋なのかなとわかるのは、地面に落ちている影の色あたりからと思われるが、気がつけば太陽の角度が少しばかり低くなってきていて、6月の夏至の頃に比べれば、日没もずいぶんと早まってきたようだ。
蝉時雨は相変わらずやかましく。夜明けから日暮れまで熱心に鳴いていて、疲れを知らないかのごとくに精力的である。やかましいことはやかましいのだが、自然のことゆえ“そうである”と割り切ってしまえば、耳を塞ぐほどのことでもない。
夕方、蝉の鳴き声がぱたりと止まった時、世間はこれほどに静かだったのかと驚きはするのだが。
《七十二候のトピックス一覧》
秋の涼やかな風など……吹いてくるはずもないだろう。秋なのかなとわかるのは、地面に落ちている影の色あたりからと思われるが、気がつけば太陽の角度が少しばかり低くなってきていて、6月の夏至の頃に比べれば、日没もずいぶんと早まってきたようだ。
蝉時雨は相変わらずやかましく。夜明けから日暮れまで熱心に鳴いていて、疲れを知らないかのごとくに精力的である。やかましいことはやかましいのだが、自然のことゆえ“そうである”と割り切ってしまえば、耳を塞ぐほどのことでもない。
夕方、蝉の鳴き声がぱたりと止まった時、世間はこれほどに静かだったのかと驚きはするのだが。
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