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真話§ブラウン管のテレビ [テレビ]

何をするにも世間から常に後れを取っていた実家にテレビが入ったのは、本放送開始からようよう9年後の1962年、小学校2年の時だった。

確か14型か16型の白黒テレビで、その時はブラウン管で画像を映していたのだ。テレビ本体の箱の奥行きは数十cmほどもあって、それくらいなかったらブラウン管を納めることができなかったのである。

それから10年足らずでカラーテレビに移行したが、もちろんまだまだブラウン管の天下で、置き場所には苦労していたのだ。

その後、東京で暮らし始めてしばらくはテレビなしの生活が続き、きちんとしたテレビを買ったのは宮仕えを始めてからで、当時評価が高かったソニーのプロフィールと呼ばれるテレビモニターだったが、もちろんブラウン管。

それを10年ちょっと使ったところで映らなくなって、ブラウン管を買った最後が1994年のことだが、こいつが外れで数年使ってオシャカとなり、21世紀に入ったところで液晶画面のテレビに買い替えた。

あろうことかこのテレビも外れだったようで、とうとう2007年に地上デジタル放送の横長テレビを買って、今に至っている。

そんなテレビ遍歴だが、考えるまでもなく、我が家においては、ブラウン管テレビは20世紀の終わりとともに消え去って、21世紀とともに液晶テレビと変わったのだった。

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