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飢話§食べ物をシェアする [ドイツ]

日本の食事は“シェア”することが日常的に行われていて、誰もそのことを不自然とか考えない、時には「直箸御免」とかいって、皿に盛られた料理を自分の箸でつつきあってということも辞さない。

ドイツやオーストリアを旅行していて、シェアする習慣がないことは、各自が注文した料理を他人に分けるとかはせず、ひたすら自分の前の皿を抱えて食べていることでわかってはいた。

それでも日本人としては、何人かで食事に行った時に、思わずお互いの料理をシェアして食べたくなるのは人情である。というわけで、以前ミュンヘンのビアホールで現地の日本人の知り合いと食事をした時に、シェアしたいと皿を所望したら、やって来たのは小皿ではなくメイン料理と同じ大きさの皿が出てきた……取り皿の概念が存在していないのだ。

ドイツやオーストリアで食事をすると、メニューが10年一日であることがよくわかる。周りにフランスやイタリアといったグルメな国があるのに、それをなかなか自覚せずにあり続けたと思われる。

旅行者の眼から見る限りだが、そんな中、少しずつ異なる料理が入り込みつつあるように感じていて、その一つがスペインの小皿料理タパスではないかと思われるのだけれど、考えてみるなら、ドイツ人の大好きな夏の休暇先がスペインのマヨルカ島で、そこでうまいタパスを食べているはずなのに、学習していないと感じるのは、正しい状況を見ていないからだろうか。

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