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謙話§科学や文化を蔑ろにする政治の不遜 [日本]

いつだったか、自らを“森羅万象”と呼ばわって、大きな失笑を買った恥ずかしい首相がいた。

どうやら、政治家という人種は、自分たちが一番で、それ以外すべてを下に置くという不遜な態度を持つ輩が多いのは、今さらながらであるが、そのことが日本という国全体を劣化へ落とし込んでいるような気がしてならない。

そうなった責任は、間違いなく政治家の不遜に由来する。科学も文化も軽視し、明らかに自分たちより下に置いて、敬意の欠片すらない。

質が悪いのは、科学や文化をろくに知りもしないくせに自分たちに都合よく使おうとする態度である。三権分立と同様に、化学も文化も、政治と同列に置かれて敬すべきもので、それを“俺様が支配する”など、もってのほか!なのだ。

残念ながら、現状においてはそうした輩の声が大きく、考えない民草の多くは、その声の大きさに易々と騙されてしまう。それだからこそ、我々は政治が全てを支配するかような、世迷い言や寝言に左右されない意識を持ち続けなくてはならないのである。

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卑話§間違っているものは間違っている [日本]

今だに“お上にたてつく”とか“お国に反旗を翻す”とかしようものなら、逆族扱いするというのが我が“黄昏の後進国”である。

政府が、政治家が、官僚が無謬であると思い込まされているのか、思い込んでいるのかわからないが、彼らが間違いを犯さないと誰が言えるのか。黒を白だとは、どこをどう屁理屈をこねようが言えるはずなどないではないか。

マイナンバーカードと健康保険のおかしな紐づけこそ、その変な屁理屈付けの最たるもので、国民に不便ばかりでなく事故の危険性まで押し付けようとする暴挙で、到底容認するわけにはいかない。

この国の民は、いったいいつになったら“お上”にダメなものはダメと物が言えるようになるのだろうと思う。

いつだったかも書いた気がするが、こんな状況は独裁国家であり、かつての社会主義国の状況と同じではないか。

繰り返すが、政府が為すあれこれがこれすべて無謬などとは口が裂けても言えることではなく、間違っていることは声を上げて正さないと、そうしたことで不利益を被るのは我々国民の側で、政治家たちはお手盛りで築き上げた多くの特権の上で能天気かつ安穏に過ごしているのである。

蛇足と思うが付け加えておくと、そうした輩が説く愛国心は、本人たちの都合だけでしかない偽愛国心なのだ

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遭話§被害者を叩く人たち [日本]

“被害者が悪い”といったようなニュアンス、もしくはその言葉のままを発して、被害者を責めるような風潮が日本には(日本だけ?)あるようだ。

至極当たり前のことだが、加害者が全面的に悪いに決まっている。ちょっとことをあげつらって被害者にも非があるなどと、どんな理屈なのかと思う。

もちろん、日頃から注意していれば防ぐことが可能な犯罪行為もないとはいえないが、家に帰るために暗い夜道を歩かなくてはならなかったりして……そんな状況でも被害者を責めるのだろうか。

何度も繰り返すが、加害者がすべての責を負うべきもので、被害者には一片の落ち度もないのである。

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タグ:日本 日常 犯罪
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巻話§結婚式の白ネクタイ [日本]

“日本独自”と海外の人が首を傾げるマナーの中に、結婚式に出席する男性が、黒スーツに白いネクタイでというファッションがある。

まずもってそのいでたちだが、西欧の人たちからすれば“マフィア関係者”という認識をされてしまうのだ。そんなマフィア関係者がずらりと居並んでいるがごとくという光景にに、当然ながら日本人は気がつかずにいた。

個人的には白タイに興味も関心もなく、だからごく稀に出席した結婚式でも普通のスーツにちょっと洒落たネクタイで出席していたが、そんな出席者は自分一人しかいなかったのだ。

そんな中に身を置くと……“自分のほうが間違っているんでね?”みたいなことを考えてしまうが、すぐに“いや、これは日本的な慣習でしかない”と自分の判断を是とするのである。

それにしても、結婚式の白タイが、いつの頃からはびこり始めたものか……調べたことがないのでわからないが、第三者的に観察していると、日本人に特有の横並び主義に基づくのではないかという結論に達して、おそらくそれは間違いではないだろう。

そういえば、最後に結婚式に出席したのは定年退職の直前だから……8年前のことになってしまった。

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預話§ゆうちょ銀行の縛り [日本]

先月、ゆうちょ銀行から同居人に宛ててお知らせの郵便が届いた。ゆうちょ銀行のATMからの送金と引き出しの限度額上限は10万円までというものである……これぞまさしく詐欺電話による高額送金防止の一策ということなのだろう。

いわゆる高齢者夫婦なれど、その手の電話が掛かってきたことが一度もないのは子どもがいないということもあるだろうし、リストアップもされていないということか。

もちろん、二人ともボケてなどいるわけでもないし、その手の電話が来るのを手ぐすね引いて待っているのだ。だが“残念ながら”一向に「あ、おじいさん、オレオレ!」と、己が窮状を切々と訴えるような電話が掛かってくることはない。

まあ掛かってきても、その手の輩と関わり合いになどなりたくもないから、即座に切ってしまうことになるだろうし、そうすれば二度と掛かってくることはないのだ。

とまあ、あの手この手の電話に対して、防衛する側もあの手この手を駆使していって、その戦いに終わりはなく、油断をすれば大損害を被ることになるのである。

限度額が10万円以内という縛りがあっても、同居人が一度に引き出すのは、せいぜい一万円札1枚か2枚程度なので、痛くも痒くもない。

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働話§キャリアアップは幻想か~転職サイト~ [日本]

転職エージェントのコマーシャルや転職サイトが賑やかである。転職すれば誰もがキャリアアップできるような甘言が散りばめられていて、夢のような話のオンパレードなのだ。

だが、ちょっと待て!うまい話には裏がある……そうそう誰も彼もキャリアアップが実現するはずなどないだろう。

とりわけ、日本の企業体質は今だに転職を繰り返していくような態勢になっていると思えないのは、37年半の宮仕えからの実感である。いわゆる終身雇用的なものが日本の企業を形づくっていて、それが機能してきたのだった。

もちろん、先々のことはわからない。ただ日本の企業においては、8割以上の従業員が終身雇用で働き、彼らの蓄積で企業が成り立っていると考えられる……もちろん、その態勢が阻害しているあれこれもあることだろうが。

いずれにしても、終身雇用であれ転職を厭わないことであれ、一長一短があるのは言うまでもないが、転職サイトの甘言に乗せられて頻繁に転職を繰り返すなら、外資系企業では当然のことと受け留めても、既存の日本企業であるなら、履歴書を眼にするや「なぜ転職を繰り返すのだろう?」と訝しく思うかもしれない。

ただし、今は中途入社も積極的に募集している企業も少なくはないけれど。

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租話§ふるさと納税に断固反対する [日本]

ふるさと納税という“寄付”をすると、確定申告で住民税から還付を受けることができる。

だが、これが大問題で、寄付をした人間が住む自治体の住民税が減っていくことになるのだ。しかも、そんなふるさと納税のノウハウを指南するところまであるに至っては何をかいわんや!

顕著なのは世田谷区で、およそ97億円が流出していってしまった。これこそ由々しき問題で、こうした状態が頻出するようでは健全な財政運営などできるはずがないではないか。

こうした“からくり”に気がついて以降は、ふるさと納税に関しては断固反対の立場をとってきている。

そして税制の詳細に詳しいわけではないが、この先もふるさと納税を継続したいのであれば、住民税からではなく、国税から還付すれば?という考え方もあるのではないか?いやそれは税制の流れからしておかしいというのなら地方交付税という存在だってあるのだから、税収増に頭を悩ましている自治体に対する救済方法として有効ではないかと思うのだが。

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違話§人間がやることはことごとく [日本]

どれほど優れた性能のパソコンがあるものか想像するしかないが、そのパソコンを使って仕事をするのは人間である。

賢いと思っている人間ほど、自分を恃み、自分を過信して、それが結果的にミスに繋がっているのではないか。

今話題のマイナンバーカードのゴタゴタに関しても、賢い人間たちは、そもそもそんあことあり得ないとでもいったような思い込みとか先入観で判断してしまい、それゆえに今回のような口座重複が起きても、実は何が起こったのかまるで理解できていないようだ……何もかも他人事なのである。

今の施策がどのように構築されていくものかわからないが、今のシステム構築は、ミスをしない前提で作られているのではと思う。

行政訴訟が起きても“我々は誤謬を犯さない”という前提で訴訟を起こした原告と対峙する。時としてそのおかしな前提に裁判所までたぶらかされて、原告の訴えを却下してしまうのだ……裁判所も同じ穴のムジナでしかない。

このまま同じ状態が続くなら、日本の根本的なシステムが金属疲労を起こし崩壊しかねない。それを防ぐためにやるべきことは一つしかないが、それを為そうという意志を日本国民が持ち合わせているものかどうか。

繰り返す。人間はミスを犯すのだ。問題はそれをきちんと認めて、どこをどのように修正していくかなのだ。

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繋話§前橋と高崎~例えば拮抗する二都市~ [日本]

いくつかの県の中に、2つの都市が競合して張り合っているというところがある。例えば長野県長野市と松本市、今は合併してさいたま市となったが、かつての埼玉県浦和市と大宮市といったあたり。

中でも最初に挙げた長野市と松本市の犬猿の仲ぶりは他県の我々にまで轟いてきて、何をそこまで張り合わずともと思ってしまわなくもない。それにしても浦和と大宮が“恩讐を越えて”合併したのには腰を抜かした。いかなる計算がそれぞれに働いたものか。

そうして我がグンマー!では群馬県前橋市と高崎市が犬猿の仲、もといライバル関係にある。簡単に説明しておくと、県庁所在地は前橋市にあり、高崎は商業都市として発展してきた。そのあたりは、かつての浦和&大宮と似たところがあって、どちらも県庁所在地ながら、浦和にも前橋にも新幹線は停車しない。

大宮は東北新幹線と上越新幹線が分岐する駅だし、高崎は上毛かるたで“関東と信越つなぐ高崎市”とあるように、今は上越新幹線と信越新幹線の接続駅でもあるし、在来線も数多く高崎を始点、終点とされている。

高崎と大宮はそうした交通の要衝ということを誇りにしている一方、前橋と浦和は県庁所在地という県政の中心地を誇ってきたのだ。

そんな2大都市の“争い”を眼にしつつ、3番手は特に何をするわけでもなく泰然としていたのだが、気がついたら5番手都市まで落ちてしまっていたというのもいとをかし。

さて、そうは言いながら羨ましかったことがあって、それは前橋高校と高崎高校という県一二を争う進学校の雄が毎年“前高高高定期戦”を行っていることで、こうしたところから、いやでも対抗意識が芽生えるのだろうなとは電車で一時間ほどの、当時三番手だった高校の我が身は思っていたことだ。

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週話§土曜枯寂~自己啓発何ちゃら?~ [日本]

世に、自己啓発何ちゃらというものがある。自己啓発セミナーと称して、おそらくは(想像しかできない)前向きな生活が送れるように導いてくれるものらしい(あくまで想像)。

だが、そんな中の多くが胡散臭い中身のようで、主催者の思い込みの激しさ強さによって洗脳されてしまうような人も少なくないと聞いた。中にはまじめなやつもありそうだが、これはもう、百害あって一利なしと考えるしかないようだ。

特に宗教絡みや投資絡みで身動きが取れなくなってしまうようなケースほど始末の悪いものはない。それこそ“人の弱みに付け込んで”甘言を弄して、あれこれ吸い上げてしまおうと目論む輩は掃いて捨てるほど存在している。

性格的に人に頼りがちな人もいるわけで、特にそうした人たちは、自己啓発に引っかかりやすく、一度はまった沼から這い出すのは難しいことだろう。はまり込まないために何が必要か……自己を確立させるしかないのだろうがそれができていれば、そもそも沼にはまることなどないわけで。

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結話§組合の執行委員を務めしことの件 [日本]

宮仕えしていた会社には、当然のように労働組合が組織されていた。何かと組合を悪者扱いする向きがいるようだが、それは政権と財界によるプロパガンダが奏功しているからで、単純に考えても、もう一方の意見を無視するようなバランスでは健全な労働環境など生まれるはずなどない。

というわけで、御用組合というほどのべったりではなかったし、当然ながら是々非々で交渉に臨んでいたし、春夏闘や冬闘の時には組合総会を開いて、きちんとスト権を確立させたりもしていた。

そんな組合の執行委員を務めたことがある。四十代はじめで任期は一年間。賃上げやボーナスの増額要求、そして労働環境の整備などが、会社との主な交渉事で、我々のような下っ端は主要な団体交渉には出席するが、週ごとの事務折衝は、委員長と書記長の幹部が行っている。

社員は自動的に組合員になる“ユニオンショップ”制で、次長以上になると組合員ではなくなる。そして会社は組合の同意がない限り、一方的に社員を解雇することはできない。そういう形で雇用が保証されてもいるのだ。

ただ、自分が執行委員をしている最中に、解雇事案が会社から提示されてしまったのだ。しかも37年半の在職中ただ一件の解雇が、よりによって執行委員をしていた時だったのである。

確か、2日くらいは鳩首協議して解雇やむなしの結論を出したのだったが、人一人の生殺与奪を委ねられたのは後にも先にもこの一度だけだった。

とにかく日本では、組合に対する理解度が明らかに遅れていると感じる。いかにして組合が必要かを周知させなければ、日本社会を支えている働き手たちの人権は守られないではないか。

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声話§天下り・・・・・・ですか [日本]

一般的に“天下り”とは、公務員が出世レースから外れたことで、関連外郭団体や民間企業に職を得てというものである。

もちろん好ましいものなどではなく、体のいい食い扶持探しなのは言うまでもないことだが、つい最近もそうした天下りをゴリ押しするような事例が発生した……国交省の元次官が、航空会社に対して人事を押し付けたのだ。

こうした事例は珍しいことではないかもしれないが、明らかにお上意識に基づく権力の濫用ではないだろうか。

そうして結果的に、民間企業や関連団体が官僚の手に落ちることになるのである。

自分について振り返ってみるなら、定年退職後は65歳まで会社に嘱託として残って、別セクションで仕事をすることもできたが、高校同期の人間からの頼まれ仕事を引き受けることに決めた。ところがその彼が急死してしまい、先々続けることを断念したのだ。

その時、先々の生活がどうなるかと考えたが、その時点で受け取る年金類で何とか暮らせると判断して“年金生活”に突入することに決めたのだった。

自分の例は卑小なものだが、いつまでも天下り先にしがみつきまくって、甘い汁を吸い続けようと目論む人間たちに比べれば、はるかにマシだと思っている。

……官僚こそが日本を疲弊させているのだ。

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顧話§今日の歴史~流言飛語~ [日本]

1973年12月14日、豊川信用金庫事件。

代々木にあった三畳間の下宿に暮らしながら予備校通いをしていた頃の出来事だが、記憶に残ってはいない。

意図的に流されたフェイクニュースではなく、人の口から口へと伝播していく間に尾鰭が付いて大騒ぎになった……インターネット以前に起きた小さからぬ出来事だった。

詳しい経緯はこちらを読んでいただくとして、まさに伝言ゲームの中で話が膨らんでいったことがわかる。

ひとたび流れてしまった“あらぬ噂”の火消しをするのが至難なことであるのは、歴史の中の様々な事象がそうだと示していて、この時は事件が頂点に達するまで一週間、パニックが落ち着くまでに3日ほどを要した。

そうしてお約束のように“陰謀論”を振り撒く輩も現れるから、事態はくすぶり続けることになってしまうが、収束するまでに多くの人間が受ける被害は半端なものではないのだ。

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相話§名前で呼びあう~ワレとニシ~ [日本]

尾瀬のほとんどは群馬県片品村と福島県檜枝岐村に属していて、ほんの少しだけが新潟県魚沼市となる。

そんな片品村と檜枝岐村は、人口が約4000人と数百人と小さな地域で、例えば片品村では萩原、入沢、千明といった姓が多く、檜枝岐村では平野、星、橘がほとんどだったりなのだ。

すると、どういうことが起こるかといえば、互いを呼び合うのに姓では不都合で、名前で呼び合うという、欧米のような習慣になってしまう。もちろん欧米の姓は種類が比較にならないほど多いが、表記が名前・姓の順であるために、姓よりは名前で呼び合っている。

それと似たようなことが、おそらく日本の小集落のなかでも起きているということに気がついた。

もう一つ付け加えるなら、平家落人集落と言われている檜枝岐村では、目上を呼ぶのは“ワレ”で年下は“ニシ”と、ドイツ語の“Sie”と“Du”と似たような使い分けをしているのが興味深い。

人を呼ぶこと一つ取っても、それぞれの地域で培ってきた慣習が自然に根付いてくれたということであろう。

というわけで尾瀬に入ると、現地の人に対しては、自然に名前で呼んでいる自分がいたりするのだ。

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丸話§誰も日本を知らない [日本]

ロンドンでオリンピックが行われたのは2012年のことだったか。その時の開会式のハイライト映像を見て、何度ものけぞった。

最初は、エリザベス女王御本人がジェームズ・ボンドにエスコートされて、ヘリコプターに乗って、開会式の会場にパラシュート降下(スタントですよ)するという……まあ、日本で同じことをやろうとしたら「不敬である!」とか何とか騒ぐ冗談のわからない輩が湧いて出てくることだろう。

それから、登場したのはミスター・ビーン(ローワン・アトキンソン)で、電子ピアノに向かって、サー・サイモン・ラトル指揮するロンドン交響楽団と一緒に『炎のランナー』のテーマを演奏……退屈になったビーンが居眠りを始めると夢の中で炎のランナーよろしく海辺を走っていくという場面。

さて、今の日本で、ここまで互角に勝負できるキャラクターが存在するだろうかと冷静に考えても、かくまで世界に轟きそうな知名度の王族や俳優などいないことを思い知る。

去年、歌舞伎の場面が取り上げられていたが、日本以外に名前を知られている歌舞伎役者でなくても、俳優がどれほどいるだろうかと考えると、それはもう絶望的でしかない。

これはもう、小手先の発信力でどうなるものでもなく、息長い広報活動を真摯に展開していかないと、単に“クールジャパン”を自画自賛してばかりいても始まらず、相手が認めて何ぼなのである。

……誰も日本を知らない

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