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漁話§再開発は必要なのか? [日本]

再開発したエリアの完成後の様子を見て“やってよかった”と思うことなどほとんどないような気がする。

一言で言うなら“小ぎれいなだけじゃん”というもので、それまでのごちゃごちゃした雑然かつ猥雑な地域が、すっきりさっぱりとして物足りないことおびただしい。

かつてバブル華やかなりし頃、神保町の古書店街のあちこちに地上げ攻勢が行われたことがあって、半ば恫喝みたいな乱暴な行為が横行していたようだが、靖国通り沿いの古書店街は、地上げに屈することなく、多くの古書店が踏ん張りきった。

神保町界隈での大規模再開発はというとおおよそ20年前、白山通り小学館のビル向かいに、高層ビル2棟が建ったのだ。再開発以前のそのエリアは、小規模な書籍取次の店が何軒となくあったり、編集者が泊まり込むような旅館やら、洒落た喫茶店、さらには界隈で一番うまいと言われているとんかつ屋や出雲蕎麦の店、小肌が滅法うまい寿司屋などがあったのだ。

とんかつ屋は消滅し、寿司屋は銀座に移転、出雲蕎麦屋は町内の別の場所に移ったが、ほどなく閉店。残ったのは、いずこも同じ金太郎飴然とした味気ないビルである。

そして、最も憂いて反対しているのは、外苑前周辺の神宮球場や秩父宮ラグビー場の再開発で、それこそ再開発する意義など微塵も感じられず、単なる公共事業予算争奪の一環でしかなく、再開発後など想像したくもない。

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