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謔話§一日一句~頂上の雪は飛んで~ [俳句]

季語は・・・春荒れ

春荒れや 名残りの富士の くっきりと

【去年の今日】滑話§スピアーズ対イーグルス[第12節]
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独話§何ちゃってドイツ語でしたん [ドイツ]

ドイツ語のレベルは……限りなくゼロに近い、と言ってもおかしくはない。大学の第二外国語として2年ほど講義を受けたので、ドイツ語かどんなものであるのか、大雑把な概念は掴んでいるつもりではあるつもり。

“実践”としては、主な海外旅行先がドイツやオーストリアだったので、そこでちょぼちょぼ使うようになったのだ。といっても「こんにちは」や「さようなら」「ありがとう」といった挨拶程度と、あとは食べ物のメニューに何が記載されているかを覚えていて、ドイツ語で口に出す程度ではあるが。

そうして注文する時にドイツ語の食べ物のメニューそのまま口に出すのだがここで最大の問題は、こちらがドイツ語を使えば、当然ながら相手はドイツ語で返してくるわけで、残念ながら大きな弱点としてヒアリングがダメダメだったりするのだ。

そうして、毎回玉砕するのだが、それを懲りもせずにやってしまうのも無謀と言うよりはアホでしかない。

店員の中には、注文を聞くと黙って厨房に行ってくれたりする人もいるので単にこちらが調子に乗って、ドイツ語ができるような錯覚に陥っているだけの話なのだが。

さらに大きな錯覚としては、旅行して数日ほども経った頃に、自分の中でドイツ語が聞き取れるような感覚が生じるような気がするのである。

《ドイツのトピックス一覧》
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泡話§焼酎のおもひで [酒]

初めて焼酎を口にしたのは、尾瀬の山小屋でアルバイトをしていた時のことだった。

同じセクションで働いていた20歳ほど年長の人と、同じ部屋で2か月ほど寝起きした時、晩飯を済ませて後は布団に潜り込むばかりになっていた直前、その人が、焼酎の一升瓶と、やかんになみなみと入れた湧き水、それにレモンを持ちだして一言……

「呑む?」

……と誘ってきた。まだ二十歳そこそこ、それまで焼酎を口にしたことはなく、どう呑んだらいいのかもわからなかったが、注がれた焼酎に湧き水を足してレモンを搾って呑んだら、まるで水の如くで、何の癖もなくスルスルと呑めてしまった。

「う、うまいっすね」と言えば、ボソッと「な……」と短い言葉が返ってきたのだ。

そんなアルバイトを続けていたある日、体調を崩して山から下りていった。夏のシーズンも終わり近かったから、男手は自分一人で何とかこなすことになったが、その人が尾瀬に戻ってくることはなく、肝臓をやられて半年ほどで帰らぬ人となってしまったのである。

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