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謔話§一日一句~思わぬ突風に~ [俳句]

季語は・・・春疾風

勢いに 老いはよろけて 春疾風

【去年の今日】祝話§歌舞伎座が新開場して十年に
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行話§雀始巣~七十二候~春分 [七十二候]

春分の初候“雀始巣(すずめはじめてすくう)”である。

春分である。春分といえば昼と夜の長さが同じと言われているが、以前も書いているとおりで、実は昼と夜の長さがほぼ同じなのは数日前の3月15日。東京の付近の日の出は5時51分、日没が17時51分となっている。ちなみに、今日の日の出は5時44分、日没は17時54分なのだ。

朝は5時半過ぎに明るくなってくれるし、夕方18時過ぎまで明るさが残ってくれるのはありがたい。

辛夷(コブシ)は盛りを過ぎて、世間は桜の季節が始まる。

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跡話§三月大歌舞伎~恐るべし仁左衛門~ [歌舞伎]

日曜日に三月大歌舞伎昼の部を観てきた。それに先立つ3月14日には松嶋屋片岡仁左衛門が80歳の誕生日を迎えていたのだった……80歳である。

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そんな仁左衛門が今月務めたのが『元禄忠臣蔵~御浜御殿綱豊卿~』の綱豊である。しかも真山青果――我が家では真山フルーツと呼んでみたり――の台詞劇なのだ。そんなわけで真山の歌舞伎は苦手なので敬遠しているが、これは観ずばならないと歌舞伎座へ。

果たして、予想した通りの台詞劇……それも、長大な台詞が1時間半の中にぎっしりと詰め込まれていて、それを仁左衛門が淀みなく口にし、演技をしていく。そこには80歳の老いなど微塵も見えず、綱豊(後の六代将軍家宣)の当時の実年齢である40歳の壮年の姿があった。

綱豊に対峙する赤穂浪士富森助右衛門(幸四郎)との息詰まる問答こそ青果が意図した頂点であるのは言うを待たない。幸四郎もまた過不足なく仁左衛門と向き合っていたのである。

とはいえ、さすがに疲れた。こういうストレートプレイを観続ける根気が、いよいよ枯渇しつつあるのだろう。

昼の部は一本目『菅原伝授手習鑑~寺子屋~』が、菊之助の松王丸、愛之助の源蔵、新悟の戸浪、梅枝の千代、他。菊之助初役の松王丸は“ニン”にあるかどうかと思っていたが、これが菊之助?というような口跡に驚かされたが、うーん……意気込みは買うけれど、松王の貫禄は不足していた、ちなみに六代目は松王丸を務めているが、父菊五郎(七代目)は、千代しか務めてはいない。個人的には梅枝の千代がよかった。

二本目は四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言『傾城道成寺』で、安珍清姫を元にした舞踊劇。

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