粘話§イーグルス対スピアーズ[秩父宮] [ラグビー]
これほどの逆転劇をスタジアムで目のあたりにしたのは初めてである。足搔き続けているスピアーズが意地を見せた試合だったといえよう。
寒さが緩んだフライデーナイトの秩父宮に集まった観客は8,910人。
キックオフ2分でスピアーズがペナルティゴールで3点を取った時“いつか来た道”と感じた予感は当たり、前半はイーグルスが3トライで優位に立つことになった。とにかくスピアーズは前に進むことができないのだ。
スピアーズがシンビンで一人少ない状態で後半3分にイーグルスがトライ&ゴールで18点差をつけた時、勝負あった……3トライ&ゴールで逆転する力はないだろうと、ほとんど諦めていた時、逆転劇の幕を開けたのは、24分にスタンドオフ岸岡智樹がゴール中央にトライを決めた時からだ。
そして後半36分にイーグルスがシンビンで一人を欠いたところで、ラインア
ウトからのモールを押し込んでトライを決めたのは、アーリーエントリーで
出場している帝京大学キャプテンだったフッカーの江良颯(はやて)。
そして我々が眼にしたのは、ノーサイド直前の後半39分、自陣中央付近から岸岡が短く蹴ったボールを自らキャッチしてゴール近くまで独走し、パスを繋いで最後は江良からのパスをうけたウィングの根塚洸雅が右隅にトライを決めて劇的な逆転勝利となった。イーグルスも欲しかった勝ち星を逃してしまった。
攻めあぐね攻めあぐねて、もどかしい試合続きで、この日の試合も決して褒められるようなものとは言えなかったが、執念のようなものが15人に宿ったことでラスト20分の逆転に繋がったのだろう。そして再び勝率を5割に戻すことができたのだが、次週は……。
《ラグビーのトピックス一覧》
寒さが緩んだフライデーナイトの秩父宮に集まった観客は8,910人。
キックオフ2分でスピアーズがペナルティゴールで3点を取った時“いつか来た道”と感じた予感は当たり、前半はイーグルスが3トライで優位に立つことになった。とにかくスピアーズは前に進むことができないのだ。
スピアーズがシンビンで一人少ない状態で後半3分にイーグルスがトライ&ゴールで18点差をつけた時、勝負あった……3トライ&ゴールで逆転する力はないだろうと、ほとんど諦めていた時、逆転劇の幕を開けたのは、24分にスタンドオフ岸岡智樹がゴール中央にトライを決めた時からだ。
そして後半36分にイーグルスがシンビンで一人を欠いたところで、ラインア
ウトからのモールを押し込んでトライを決めたのは、アーリーエントリーで
出場している帝京大学キャプテンだったフッカーの江良颯(はやて)。
そして我々が眼にしたのは、ノーサイド直前の後半39分、自陣中央付近から岸岡が短く蹴ったボールを自らキャッチしてゴール近くまで独走し、パスを繋いで最後は江良からのパスをうけたウィングの根塚洸雅が右隅にトライを決めて劇的な逆転勝利となった。イーグルスも欲しかった勝ち星を逃してしまった。
攻めあぐね攻めあぐねて、もどかしい試合続きで、この日の試合も決して褒められるようなものとは言えなかったが、執念のようなものが15人に宿ったことでラスト20分の逆転に繋がったのだろう。そして再び勝率を5割に戻すことができたのだが、次週は……。
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西話§東大阪花園ラグビーの陣[終]旅の終わり [旅行]
[承前]
そして日付変われば最終日。観光らしい観光はほとんどしていない。初日は昼過ぎに着く予定が大遅延で夕方近くになってしまって、大阪三月場所の会場視察に行って晩飯を食べたくらいでしかなかった。
2日目はメインのラグビー観戦だったし、そして最終日は正午過ぎには帰りの新幹線に乗って帰るのだ。
2日目もホテルのビュッフェ朝食。昨日に引き続き何を食べようか迷うが、まあまあ楽しむことはできた。それにしても、朝食付き宿泊にしたのは正解で、別料金でとしたら、眼の球が飛び出るような……とても元など取れるはずもないそんな豪華朝食だったのである。
10時過ぎにはチェックアウト。この日は手抜き夕食にするつもりだったので隣接のデパ地下で食料を調達しようという目論見だが、できるだけ地元の食品をと考えて、何とか難波の“薩摩揚げ”や淀川の“焼鳥”を見つけ、京都の豆腐と合わせて格好はつけられたか。油断していると、東京のデパ地下にも出店しているのがゴロゴロあるのだ。
地下鉄難波駅に向かう道すがら、あちこちで幕下以下の相撲取りが大阪府立体育会館に向かっていく様子を見た。この日が初日である。
無事に食料を調達して難波を後に地下鉄御堂筋線で新大阪に向かう。到着した日、難波に向かう地下鉄に乗ったら周囲が女性だらけで、おかしいと見回してみれば“終日女性専用車”で、慌てて隣の車両に移ったことがあった。この日はもちろん確認して乗車。
新大阪に着いたところで、ちょっと冷たいものを1杯飲んで入場。新大阪駅最後の買い物は、551蓬莱の豚まん(チルド)と伊勢の赤福、それに店内で見つけた姫路の喫茶店が作っているアーモンドバターを買ってみた。これがすこぶるうまい。
発車時刻が近づいたのでホームに上がる。あれっと見上げたら、着陸態勢の飛行機が飛んでいった。新大阪伊丹空港(大阪国際空港)の航路上にあるのかと確認できた。
途中、比良山系に始まって、名古屋近くでは木曾御嶽山の勇壮な姿が、そして頂上が雲に隠れた富士山の姿も見ることができたのだ。
定刻に発車したのぞみ20号が新横浜に着いたのは15時前。波乱に満ちた久々の旅行は無事に終わったようである。
[了]
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そして日付変われば最終日。観光らしい観光はほとんどしていない。初日は昼過ぎに着く予定が大遅延で夕方近くになってしまって、大阪三月場所の会場視察に行って晩飯を食べたくらいでしかなかった。
2日目はメインのラグビー観戦だったし、そして最終日は正午過ぎには帰りの新幹線に乗って帰るのだ。
2日目もホテルのビュッフェ朝食。昨日に引き続き何を食べようか迷うが、まあまあ楽しむことはできた。それにしても、朝食付き宿泊にしたのは正解で、別料金でとしたら、眼の球が飛び出るような……とても元など取れるはずもないそんな豪華朝食だったのである。
10時過ぎにはチェックアウト。この日は手抜き夕食にするつもりだったので隣接のデパ地下で食料を調達しようという目論見だが、できるだけ地元の食品をと考えて、何とか難波の“薩摩揚げ”や淀川の“焼鳥”を見つけ、京都の豆腐と合わせて格好はつけられたか。油断していると、東京のデパ地下にも出店しているのがゴロゴロあるのだ。
地下鉄難波駅に向かう道すがら、あちこちで幕下以下の相撲取りが大阪府立体育会館に向かっていく様子を見た。この日が初日である。
無事に食料を調達して難波を後に地下鉄御堂筋線で新大阪に向かう。到着した日、難波に向かう地下鉄に乗ったら周囲が女性だらけで、おかしいと見回してみれば“終日女性専用車”で、慌てて隣の車両に移ったことがあった。この日はもちろん確認して乗車。
新大阪に着いたところで、ちょっと冷たいものを1杯飲んで入場。新大阪駅最後の買い物は、551蓬莱の豚まん(チルド)と伊勢の赤福、それに店内で見つけた姫路の喫茶店が作っているアーモンドバターを買ってみた。これがすこぶるうまい。
発車時刻が近づいたのでホームに上がる。あれっと見上げたら、着陸態勢の飛行機が飛んでいった。新大阪伊丹空港(大阪国際空港)の航路上にあるのかと確認できた。
途中、比良山系に始まって、名古屋近くでは木曾御嶽山の勇壮な姿が、そして頂上が雲に隠れた富士山の姿も見ることができたのだ。
定刻に発車したのぞみ20号が新横浜に着いたのは15時前。波乱に満ちた久々の旅行は無事に終わったようである。
[了]
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