SSブログ

愉話§一日一句~汚さぬように~ [俳句]

季語は・・・宵宮

宵宮や 稚児の白足袋 白きこと

【去年の今日】暮話§自宅度高い
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

明話§マチネー度高く [クラシック]

本来、マチネー(フランス語)は午前中という意味で、休日の午前11時開演の公演をそう呼んでいた。今でもウィーンフィルの日曜日に行われる定期演奏会は11時開演である。そして元旦のニューイヤーコンサートも11時開演だ。

そんなマチネーという呼称を拡大して、14時開演の午後の公演もマチネーと呼ぶようになったのである。

個人的には、マチネーはありがたい公演で、定年退職このかた、就寝時刻が早まってしまい、21時頃にはベッドに潜り込んでいる。東京の一般的な演奏会は19時開演で21時頃にはお開きだから、最近はいささか辛い。

そんなこともあって、14時開演のマチネーがありがたくなった昨今なのだ。歌舞伎座昼の部は11時開演で、宮仕えの頃は朝早く出かけるのが辛かったが今はむしろありがたい。

出がけに軽く昼飯を食べ、30分前には到着して開演を待つ。コンサートがはねても16時頃。ターミナル駅まで戻ってウィンドーショッピングをしているうち、折よく腹が空いてくれば、どこぞにしけ込んで酒食を楽しんで帰宅。

むしろマチネーのほうが終演後も時間が使えて楽しめるのだが、19時開演で21時終演では、さっさと帰るしかない……まだまだ体力があり余っていた頃は、軽く呑んで軽く食べてなんてこともできたが、何せ東京の郊外住まいのことゆえ、何もせず帰宅しても22時半くらいになってしまっては、我が身にとって、もはや真夜中というしかないのである。

《クラシックのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

能話§他の言語で・・・・・・ [クラシック]

例えばドイツ・リートであったり、英語のミュージカル・ナンバーを他言語の人間が歌おうとするのは実に困難なことである。

実際、日本人がそれらの曲を歌う時の不自然さは、残念ながらこの先も未来永劫変わらないままのような気がしてしまう。



上は、ちょっと前久々に聴いたウィーン生まれのバリトン歌手エーリヒ・クンツが歌う『ウィーン、我が夢の町』だが、実に実にドイツ語は自然に耳に入ってくる……当たり前といえば当たり前なのだが、これが他言語の使い手には手も足も出ない。何とも美しいドイツ語である。

ドイツ語に疎い我が身の耳にも、言葉のほとんどがほとんどすべて耳に入ってくれるのだ。

イギリスのテナー歌手イアン・ボストリッジはドイツ・リートを手の内に入れている歌手だが、彼の歌うドイツ語はなかなかにユニークな印象だとは、何度も聴いた上での感想を持っていて、ゲルマン語系という親戚のような関係の言語を使う人間にしてそうなのである。

さらに手も足も出ないと感じるのは英語のミュージカル・ナンバーで、これはもうアメリカ人、あるいはイギリス人の独壇場としか思えない。それで思い出すのは『ウエスト・サイド・ストーリー』のレコーディングを撮影したドキュメンタリーで、トニーを歌ったホセ・カレーラスを、作曲者にして指揮をしていたレナード・バーンスタインが徹底的に絞りまくっていた映像。

見ながら“そもそも無理筋でね?”と思ったことが記憶に残っている。それほど、英語の歌を歌うのは本当に難しいと思い知ったのだ。

考えてみれば……みるまでもなく、日本人以外の人間が日本語の歌を歌えば奇妙に聴こえることは言うまでもないが。

《クラシックのトピックス一覧》
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog