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暇話§一日一句~朝のほんのひと時~ [俳句]

季語は・・・草紅葉

霜露は プリズムのごと 草紅葉

【去年の今日】去話§空間換算二畳半
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過話§虹蔵不見~七十二候~小雪 [七十二候]

小雪の初候“虹蔵不見(にじかくれてみえず)”である。

小雪の候である。そしてどんどん年末が近づいている。年賀状も早々に購入したけれど、例年どおりに一か月以上寝かせて、12月になってデザインがようやく決まり、印刷して書きだすのは今から一か月後になる。

こうして、新年から11か月が過ぎようとしていて、似たような営みを何年も繰り返しつつ、こうして人間は歳を重ねていくのだ。

気がつけば、すっかり体力は過去のものとなると同時に、時の流れはいよいよ早まり、窓から季節の移ろいを静かに眺める境遇になってしまった。

コロナ禍も年が明ければ丸三年。マスクを着けたそのままで、この先の生涯を送ることになるのだろうか。

《七十二候のトピックス一覧》
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盛話§平成中村座十一月大歌舞伎~宗五郎~ [歌舞伎]

東京都下から浅草は遠い。この日は平成中村座第一部11時開演で、しかも客席で食事禁止につき、開演前に腹ごしらえをしなくてはならないゆえ、我が家を8時半過ぎに出るという……どこの田舎?状態。途中食料を買って、浅草到着10時。そして浅草寺本堂裏の中村座の外でおにぎりを頬張って入場。

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第一部は三本立てで、若手の『寿曽我対面』に始まり、七之助の舞踊『舞妓の花宴』が続き、勘九郎の新皿屋舗月雨暈『魚屋宗五郎』である。

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『寿曽我対面』は成駒屋三兄弟の橋之助が工藤祐経、福之助が曽我五郎、歌之助が曽我十郎を務めた。言ってみれば“様式の芝居”なので、若手役者がそれを丁寧に演じていると感じた。歌之助の十郎の和事、福之助の十郎の荒事がしっかり核を形作っていた。

虎之介の朝比奈が道化的役割をわきまえて巧みに務め、新悟の大磯の虎の口跡の空気感がいかにもそれらしいと聞こえてきた。さすがに橋之助の工藤祐経は荷が重いと見受けたが、これはしかたない。

友切丸を持って出てくる“だけ”の鬼王新左衛門を勘九郎が“ごちそう”で務めたのである。

七之助が白拍子和歌妙を務めた舞踊『舞妓の花宴』はさしたる盛り上がりのない一幕……相変わらず踊りについては見る目がない。

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さて勘九郎の『魚屋宗五郎』である。評判がいいと聞いていて楽しみにしていたが、評判どおりで楽しめた。呼び物の禁酒を解いた後の酔いっぷりがまた自在で間もよく、磯部屋敷に乗り込んでいく花道の引っ込みの凄味がまた見事な豹変ぶり。そしてすっかり酔いが醒めて借りてきた猫状態の磯部屋敷との対比もまた佳しで、満足の終演。

歌之助の小奴三吉は今一つ。扇雀の女房おはま、亀蔵の父太兵衛、新悟の召使おなぎ、橋之助の磯部主計之助、他。

終演後は観光客で溢れ返った浅草から逃れて地下鉄で新宿まで戻り、夕食の買い物をして明るいうちに帰宅したのである。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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