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暇話§一日一句~裸足では冷たくて~ [俳句]

季語は・・・花冷え

花冷えの朝 ベランダの下駄冷えて

【去年の今日】週話§日曜粛々~多摩ニュータウン50年~
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々話§転職情報の氾濫 [日本]

昨今、テレビCMであれ、ネット広告であれ、頻繁に眼にするのが、就職&転職会社のものである。

あたかも“転職万能、転職無敵”を謳っているように感じられて、はなはだ不安な気持ちにさせられる。それはおそらく、我が身が37年半を一つの会社で過ごして、それで定年退職したことが大きいことは間違いない。

なぜ、それほど転職させるべく喧伝しているのだろうか。知り合いの中に、外資系を数社ほど転職を繰り返して、その都度ヴァージョンアップした人間がいる。彼は間違いなく優秀な人間であろうし、そうして自分のキャリアを高めていったのだろう。

だが、そういう人間はごくごく一握りでしかなく、大半は転職でのキャリアアップを目論みながら、あえなく失敗して埋没していく人間のほうが多いはずである。

終身雇用についての弊害が多いような言われ方をすることも珍しくないが、いわゆる日本の企業は、雇用を確保保証することで企業体としての安定感を構築してきたのではないだろうか。

もちろん、ある一定の数のサラリーマンが、そうした環境下でも転職を試みているのだろうが、その率は――調べたことはないが――1割か2割、そんな程度と推測される。それがもし、半数に近い人間が転職に走るとしたら、日本の企業は成り立たなくなってしまうだろう。

まあ、この先がどうなっていくのか……数年前に定年退職した人間には想像できようはずもなく、賑やかで明るい転職CMを何とも言えない気分で眼にしているのである。

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奇話§ローエングリン~東京・春・音楽祭~ [ワーグナー]

都心の桜が満開となった先週の水曜日、3年ぶりとなる東京・春・音楽祭のワーグナー・シリーズ『ローエングリン』演奏会形式を“聴いて”きた。

lohengrin2022.jpg

指揮:マレク・ヤノフスキ

ローエングリン(テノール):ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー
エルザ(ソプラノ):ヨハンニ・フォン・オオストラム
テルラムント(バス・バリトン):エギルス・シリンス
オルトルート(メゾ・ソプラノ):アンナ・マリア・キウリ
ハインリヒ王(バス):タレク・ナズミ
王の伝令(バリトン):リヴュー・ホレンダー
ブラバントの貴族:大槻孝志、髙梨英次郎、後藤春馬、狩野賢一
小姓:斉藤園子、藤井玲南、郷家暁子、小林紗季子

管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン

久々に聴く生ワーグナーに満足しての帰宅。とはいえ、演奏会の直前には、SNSで何やらなあれこれが流れてきて、少しばかり不安を抱いて東京文化会館4階席へ座る。

あれこれというほどのことはなく、ワタシ的には(当社比)楽しめたというところだが、幕間には次の幕を必死にさらいまくるオーケストラの音が聴こえてきて……はてこれまでの東京春祭でこれほどに聴こえたことがあったかと思った。

ヤノフスキの指揮は相変わらず速めのテンポで、時にせっかちと感じなくもないが、特に第三幕では拍手が鳴りやまないうちに前奏曲のタクトを下ろしたのは、かつてのクライバーを思わせないでもなく。

歌手では、エルザを歌ったオオストラムがいかにもエルザらしい清純さを表出していて満足。タイトルロールのヴォルフシュタイナーは、最初不安定で大丈夫かと心配したが、徐々に調子を上げて最後の名乗りまで行ってくれたのはよかった。

合唱指揮のエベルハルト・フリードリヒは、ベルリン国立歌劇場の合唱指揮者で、バイロイト音楽祭の合唱指揮者を20年以上続けている。

というわけで、生クラシックを聴くのは去年9月の神奈川フィル以来だから半年ぶりである。

この日もコロナ禍に鑑み、車での往復……行きは首都高の渋滞で2時間ほどかかったが、帰りは1時間10分とサクサク走って、帰宅したのは23時直前。そそくさと風呂に入って何とか午前様にはならず。

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