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暇話§一日一句~目と目が合って~ [俳句]

季語は・・・春惜しむ

庭愛でて 行き過ぐ人と 春惜しむ

【去年の今日】週話§日曜粛々~一年余が過ぎて~
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暮話§浪人が決まった頃 [私事]

高校に入って半年もしないうちに、落ちこぼれが決定的になってしまった。これはもう本人の不徳以外の何ものでもなく、低空飛行が3年間続いたまま最終学年となり、大学の入試に臨むことになった。

さらに不遜なことに、現役時代に受けた大学は2校3学科というもの。しかも3つとも考えなしの身のほど知らず。2月中に受けた私立2学科の敗北で浪人は確定したようなものである。

3月上旬には高校の卒業式が行われて、証書をもらうべく出席したけれど、ほとんど心ここにあらずの状態だった。

その後、中旬過ぎに国立二期校を受けたが敗戦処理の消化試合でしかなく、結果を見るまでもなく討ち死に……3月初めには、浪人することを見越してさっさと予備校の申し込みをし、下宿探しも始めたりしていたが、そのあたりの時系列は記憶が曖昧である。

いやもうまさに“自業自得”を絵に描いたような高校生活の終わりだった。

一年の浪人生活の結果、まあまあそこそこと言える大学に入りはしたもののその4年間も、必要最小限の単位は確保したけれど、どちらかといえば低空飛行気味で過ごし、適当な会社に就職するだろうと思っていたが、ちょっと意外な結果が待ち受けていたとは……やさぐれていた高校生から浪人生活を送っていた自分には予想できるはずもなかったのである。

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枯話§四月大歌舞伎~仁左衛門と玉三郎~ [歌舞伎]

十二月大歌舞伎は、勘九郎と菊之助の顔合わせで観た『ぢいさんばあさん』を今月はベテランの仁左衛門と玉三郎が12年ぶりにという舞台を観てきた。

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当然ながらというか、若手組が若夫婦の場面を普通に務めていたところ、今月のベテランは、老夫婦になってからの舞台を濃密に描いてみせた。これはもう、どちらが優れているということではなく、役者の年齢とそれぞれで違う舞台になるということである。

とはいえ、12月は彦三郎が務めた下嶋甚右衛門を今月は歌六が務めたが、役者のバランスからすればそういう組み合わせになるだろうが、個人的には歳がいき過ぎかなと感じなくもなかった。

そして気がつけば、我々夫婦も美濃部伊織と妻るんとほぼ同年齢であるということで、そうして舞台を観ると、そりゃあ江戸時代の平均寿命を考えれば六十代の終わりは相当な“ぢいさんばあさん”であろうとは思ったが、まだまだ腰も曲がってはおらず、動作もそこまで緩慢にはなっていないのだがなあと、我が身に引き写して考えてしまったのだ。

というわけで、37年の別離からようやくの再会を果たした後の細やかな芝居をたっぷり堪能できて満足。玉三郎が芸者で踊った15分足らずの『お祭り』はまあ、おまけということで。

行きは渋滞で1時間半ほどを要して歌舞伎座駐車場に入ったが、帰りは首都高も空いていたからか、50分で我が家に着いた……自己記録更新である。

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