思話§遠い記憶を遡る [私事]
人生で最初の記憶がいつのことだったのか……どこぞの某小説家のように、産湯に浸かっていたなる大言壮語など言えるはずもない。
薄れる記憶のハードディスクをほじくり返して、辛うじてたどり着いたのは3歳か4歳のあたり。65年も前のことだろうか。
……父親に連れられて、自宅から徒歩10分くらいの知り合いの家に行った時のこと。ふとした気まぐれで、外にふらふらと出て行ってしまった。子どものことゆえ、理由などあるはずもない。出て行った記憶はないが、表の広い通りに出た記憶は残っている。
そこで、自分が迷子になったということに気がついた。泣いた記憶はなく、ベソくらいはかいていたかもしれないが、子ども心に困ったことになったと混乱した頭で、ただただオロオロしていたのだ。
そんな迷子を救ったのは、たまたま道を歩いていたお兄さん2人。彼らに尋ねられた時「本町○丁目」とか言えたようで、大通りを我が家のあたりまで連れて行ってくれたら、たまたま家族が通りに出ていたので、無事に保護されたのだった。
もちろん記憶は切れ切れの飛び飛びだが、今でも子ども目線からの大通りの映像だけは記憶に焼き付いて残っている。
《私事のトピックス一覧》
薄れる記憶のハードディスクをほじくり返して、辛うじてたどり着いたのは3歳か4歳のあたり。65年も前のことだろうか。
……父親に連れられて、自宅から徒歩10分くらいの知り合いの家に行った時のこと。ふとした気まぐれで、外にふらふらと出て行ってしまった。子どものことゆえ、理由などあるはずもない。出て行った記憶はないが、表の広い通りに出た記憶は残っている。
そこで、自分が迷子になったということに気がついた。泣いた記憶はなく、ベソくらいはかいていたかもしれないが、子ども心に困ったことになったと混乱した頭で、ただただオロオロしていたのだ。
そんな迷子を救ったのは、たまたま道を歩いていたお兄さん2人。彼らに尋ねられた時「本町○丁目」とか言えたようで、大通りを我が家のあたりまで連れて行ってくれたら、たまたま家族が通りに出ていたので、無事に保護されたのだった。
もちろん記憶は切れ切れの飛び飛びだが、今でも子ども目線からの大通りの映像だけは記憶に焼き付いて残っている。
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飛話§2年の空白は痛い~海外旅行~ [海外旅行]
遠いところに旅行する……残り時間が少なくなってきた。そこに来て今回のコロナ禍である。
去年と今年、年に一度の海外旅行を断念した。来年にはと考えてはいるが、状況はまだまだ不透明でしかない。
定年退職した6年前に考えたことは“あと10年くらい”で打ち止めだろうかというもので、自分の残り体力と気力を勘案しての見通しなのだった。その残り時間のうち、空白が2年も生じてしまったことは、何とも痛恨である。
つまり、あと10回を予定していたのが、8回(それ以下)の渡航で終わってしまうということなのだ。
確かに60歳を迎えるあたりから、少しずつ旅行する体力がなくなりつつあるとは感じていて、それを経験則で補っていたわけだが、その経験則をもってしてもカバーできなくなる、そんなタイミングでの空白は本当に痛い。
いずれは間違いなく、自分のほうから旅行できなくなる時がやってくるのだが、自分が抗いようもない事情で旅行が終了という理不尽さについては、何とも釈然とはしない。
《海外旅行のトピックス一覧》
去年と今年、年に一度の海外旅行を断念した。来年にはと考えてはいるが、状況はまだまだ不透明でしかない。
定年退職した6年前に考えたことは“あと10年くらい”で打ち止めだろうかというもので、自分の残り体力と気力を勘案しての見通しなのだった。その残り時間のうち、空白が2年も生じてしまったことは、何とも痛恨である。
つまり、あと10回を予定していたのが、8回(それ以下)の渡航で終わってしまうということなのだ。
確かに60歳を迎えるあたりから、少しずつ旅行する体力がなくなりつつあるとは感じていて、それを経験則で補っていたわけだが、その経験則をもってしてもカバーできなくなる、そんなタイミングでの空白は本当に痛い。
いずれは間違いなく、自分のほうから旅行できなくなる時がやってくるのだが、自分が抗いようもない事情で旅行が終了という理不尽さについては、何とも釈然とはしない。
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