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愉話§一日一句~御池から沼山峠~ [俳句]

季語は・・・色なき風

色なき風 バス停車して 欅(ブナ)

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【去年の今日】狂話§マケラ&パリ管弦楽団~マケラ26歳~
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異話§蟋蟀在戸~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の末候“蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)”である。

猛暑日(35度超)とか真夏日(30度超)が一段落したのは、ちょうど秋分の日あたりのこと。とはいえ、その後も30度超えの日々はあったわけだが。

最後にツクツクボウシの鳴き声を聞いたのは、秋分の一週間くらい前のことだったか。団地敷地内ではなく、どこか少し離れた林から寂しく聞こえたのである。

そんな延々と続いた夏のおかげで、すっかり外出する意欲を失ってしまい、酒を呑みつつの外食も、片手に収まる程度でしかなかった。さすがにぼちぼちと外食もしたいものだが……。

ちょうど一年前は、晩秋から冬に向かいつつある尾瀬に行っていた。2泊した朝の2日とも見事な大霜に遭遇できた。

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その頃、東京も20度そこそこで秋の陽気を迎えていたのである。

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歴話§妹背山婦女庭訓~第二部~国立劇場 [歌舞伎]

平日昼間に芝居見物できるのは定年退職者のいいところであるか。かくして国立劇場閉場最後の公演は、通し狂言『妹背山婦女庭訓』第二部であった。そして藤原鎌足を務める予定だった菊五郎は残念ながら休演で代役は時蔵。

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序幕布留の社頭の場
「道行恋苧環」竹本連中
二幕目三笠山御殿の場
大詰三笠山奥殿の場
同入鹿誅伐の場

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第一部『吉野川』での濃密だった舞台に比べると、全体にあっさりとコクに欠けた舞台ではなかったか。

序幕の道行……梅枝の求女、米吉の橘姫、菊之助のお三輪の3人が何とも薄い。年格好からすれば申し分のない座組なのに薄いのだ。女形である梅枝の求女がミスキャストと見えてしまい、個人的には居心地の悪い舞台だったのである。

二幕目、長丁場の『三笠山御殿の場』は、芝翫の鱶七がまずもって際立っていた。長いこと芝翫の舞台には不満を感じていたが、鱶七については文句のない存在感である。これが先々も長続きしてくれればいいのだが。

歌六の蘇我入鹿は無難な出来。時蔵の豆腐買おむら、菊之助のお三輪は一通りといったところ。というわけで『妹背山婦女庭訓』は当分観なくてもよさそうだ。

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……1966年に開場した隼町の国立劇場は閉場となる。

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