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異話§蟋蟀在戸~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の末候“蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)”である。

猛暑日(35度超)とか真夏日(30度超)が一段落したのは、ちょうど秋分の日あたりのこと。とはいえ、その後も30度超えの日々はあったわけだが。

最後にツクツクボウシの鳴き声を聞いたのは、秋分の一週間くらい前のことだったか。団地敷地内ではなく、どこか少し離れた林から寂しく聞こえたのである。

そんな延々と続いた夏のおかげで、すっかり外出する意欲を失ってしまい、酒を呑みつつの外食も、片手に収まる程度でしかなかった。さすがにぼちぼちと外食もしたいものだが……。

ちょうど一年前は、晩秋から冬に向かいつつある尾瀬に行っていた。2泊した朝の2日とも見事な大霜に遭遇できた。

IMG_4066.JPG

その頃、東京も20度そこそこで秋の陽気を迎えていたのである。

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