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愉話§一日一句~火点し頃~ [俳句]

季語は・・・秋爽

秋爽や 暮れて酒場の 暖簾出て

【去年の今日】蹟話§尾瀬冬模様[2]尾瀬ヶ原は晩秋?
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遊話§観光地に行かない旅 [海外旅行]

海外旅行の目的は何かと問われれば、至極単純な話で“そこでなければ体験できないこと”を体験することだと答える……言うまでもない。

広義な意味でなら、名所旧蹟巡りもそのうちに入るかもしれないが、我々のように同じ目的地にばかり出かけている人間にとっては、名所旧蹟巡りの類には興味などなくなってしまうのは当然だろう。

結局、我々が最終的にたどり着いたのはオーストリアアルプス端っこの地域なわけで、そこには日本人が行きたいと考えるような観光地など存在せず、それどころか『地球の歩き方』に紹介されてすらいない場所などだ。

当然ながら、日本人観光客が足を運ぶはずもないそんな場所に通い続けたのは、質の高い室内楽やら歌曲の演奏会シリーズが行われるからである。

まさに“そこに行かなければ体験できない”そのものなわけで、そうするだけの価値があると思ったからこそ、レンタカーを駆って馳せ参じたのだ。

同じ場所に通い続けているなら、そうした目的だけでなく、その地域ならではのあんなことやこんなことへと、体験することが膨らんでいってくれた。

地物のチーズは特筆するべきもので、旅行が終わる頃、いつものチーズ屋で年に一度“爆買い”をしていくのである。買い始めた頃はおずおずと1kgほどを切ってもらっていたが、最後には1kgほどの塊を3つ4つと買い求めたのである。

そんな我々と同じことを、他の人がやって楽しいかどうかはわからない。だがそろそろ、著名といわれる建物などを外から眺めておしまいという作業が旅行の主目的というところから脱却できないものだろうか。

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労話§宮仕えを始めた頃・・・・・・ [私事]

めでたくも大学を卒業し、自分には不釣り合いともいえる望外な会社に職を得て、意気揚々と宮仕えを始めた……と言いたいところだが、実際のところは、不安だらけの“船出”だった。

仕事がスタートしたはいいが、肝腎の中身がさっぱりわからない。何がどうしてこのようになっていくものかが、まったく理解できなかったのである。

それでも、少しずつやるべき仕事は増えていくのだが、中身の理解度は遅々として進まず。半年が経って試用期間が明けて正社員となっても、絶望的に仕事を理解することができないまま。

そうして、1年が過ぎたくらいだったか、遅ればせながらようやく、仕事の何たるかがわかってきたように感じた。

多分に“技術的”な要素の多い職分であるがゆえなのかどうかわからないが職人仕事のようでもあって、人がやっているところを見たり、わからないところは聞いてみたりして、どうにか格好がついたかなと思えたのは3年ほど過ぎた頃だっただろうか。

そうして37年半、同じセクションで過ごしたが、自分的にはやっている仕事の本質を正しく理解したとは思えないまま定年退職を迎えたようである。

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