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愉話§一日一句~どちらも覚束ず~ [俳句]

季語は・・・笹鳴き

笹鳴きや 子等の唱える 九九聞こえ

【去年の今日】呆話§失われた時~人それぞれ~
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商話§顔を覚える人覚えない人 [記憶]

月に2回か3回くらい買い物に出向く店がある。

レジは、何人かが交代で受け持っているが、その中の一人はいつの間にか顔を覚えていてくれて、店に入った瞬間にこちらの希望の物をさっさと出してくれる。もちろん品物を入れる袋も要らないこと、レシートも不要なことも先刻承知なので、処理が早いこと。

もう一人の店員は、覚えているのかいないのか……多分覚えていないのだろう。なので、店に行くたびに同じ注文を繰り返すことになる。さらに袋は要るか、レシートは?と、毎度変わらぬ塩梅である。別に愛想がないとかそうしたことなどはない。

何軒かの店を出入りしていると、顔を覚えてくれている人とそうでない人と分かれることが顕著だと感じるのは、一人の店員だけが、カードでの電子マネー決済をするのかどうか、相変わらず聞いてくることで、表情を見ていても“ああ、この人は人間に興味がなさそうだな”などと思ってしまう。

別に、顔を覚えていてくれなくてはならぬとか、覚えているべきだなどとはゆめゆめ思わないが、もう少し……とは考えないでもない。ちなみに、人の顔は比較的すぐに覚えるほうで、しばらく見ていない顔でも、記憶の名簿をめくって“ああ、あの人だ”と認識はできるほうなのだ。

というわけで、人それぞれの違いと片づけてしまうしかないことだろうか。

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タグ:記憶 日常 商売
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惚話§我慢~宮仕えの日々~ [私事]

宮仕え生活37年半のほとんどは“待つこと”が仕事で、自分から動いてどうのこうのというケースは稀でしかなかった。

他の人間がフィニッシュした仕事を受け取って先々へと繋げていくポイントにあって、よほどのことがない限りは催促することなどはなく、ひたすら待つのみなのだ。

当然ながら9時半の定時に出社しても、仕事などあるはずもない。それゆえ出勤するのは昼飯を食べてからとなって、仕事が終わるのは定時の17時半の遥か先……何度も書いたことだが、午前様ならいいほうで、朝帰りも珍しくないのだった。

会社の規定で、23時を過ぎたら深夜タクシーを出してくれるから、それで帰宅できたが、朝帰りの時などはタクシーに乗るのも面倒になり、一番電車に乗って帰ったりしたこともあったのである。

仕事の性質上どうにもならない流れで、そんな勤務状況が20年続いたある日のこと、新しいセクションに異動させられて、同じような仕事の内容だったが、これが見事に深夜仕事から解放された。

こうした仕事の流れの差は、いかなる力学によるものか、残念ながら自分自身にはそうした流れをコントロールできるような力を持ち合わせてはおらずだったのだ。

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