惚話§我慢~宮仕えの日々~ [私事]
宮仕え生活37年半のほとんどは“待つこと”が仕事で、自分から動いてどうのこうのというケースは稀でしかなかった。
他の人間がフィニッシュした仕事を受け取って先々へと繋げていくポイントにあって、よほどのことがない限りは催促することなどはなく、ひたすら待つのみなのだ。
当然ながら9時半の定時に出社しても、仕事などあるはずもない。それゆえ出勤するのは昼飯を食べてからとなって、仕事が終わるのは定時の17時半の遥か先……何度も書いたことだが、午前様ならいいほうで、朝帰りも珍しくないのだった。
会社の規定で、23時を過ぎたら深夜タクシーを出してくれるから、それで帰宅できたが、朝帰りの時などはタクシーに乗るのも面倒になり、一番電車に乗って帰ったりしたこともあったのである。
仕事の性質上どうにもならない流れで、そんな勤務状況が20年続いたある日のこと、新しいセクションに異動させられて、同じような仕事の内容だったが、これが見事に深夜仕事から解放された。
こうした仕事の流れの差は、いかなる力学によるものか、残念ながら自分自身にはそうした流れをコントロールできるような力を持ち合わせてはおらずだったのだ。
《私事のトピックス一覧》
他の人間がフィニッシュした仕事を受け取って先々へと繋げていくポイントにあって、よほどのことがない限りは催促することなどはなく、ひたすら待つのみなのだ。
当然ながら9時半の定時に出社しても、仕事などあるはずもない。それゆえ出勤するのは昼飯を食べてからとなって、仕事が終わるのは定時の17時半の遥か先……何度も書いたことだが、午前様ならいいほうで、朝帰りも珍しくないのだった。
会社の規定で、23時を過ぎたら深夜タクシーを出してくれるから、それで帰宅できたが、朝帰りの時などはタクシーに乗るのも面倒になり、一番電車に乗って帰ったりしたこともあったのである。
仕事の性質上どうにもならない流れで、そんな勤務状況が20年続いたある日のこと、新しいセクションに異動させられて、同じような仕事の内容だったが、これが見事に深夜仕事から解放された。
こうした仕事の流れの差は、いかなる力学によるものか、残念ながら自分自身にはそうした流れをコントロールできるような力を持ち合わせてはおらずだったのだ。
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