時話§菊花開~七十二候~寒露 [七十二候]
寒露の次候“菊花開(きくのはなひらく)”である。
実家のあった町では、秋になると公園の遊歩道を使って菊の展示会が行われていたのだ。簡単な小屋掛けが建つ中、丹精された自慢の菊花が並ぶ様は、実に壮観なものだった。
展示の番をしていた人の中に父親と顔見知りらしき人がいて、他愛ない世間話をしていた最後に「今日は、徹夜の見張り番をする」と言ったことを鮮明に覚えているのは、それを聞いた時にけっこう驚いた記憶があるからで、今だったら、真夜中によからぬことをする輩がいないとも限らないと、すぐに思い至るが、小学生くらいでは“一晩中菊の番をするなんて……”などと、ちょっと呆れたのである。
そういえば、我が町のあちこちのお宅で、軒先に数鉢の菊を育てているのを珍しくもなく見かけたのは、そうした催しを見据えてのことだったのかと、今さらながらに理解することなのだ。
《七十二候のトピックス一覧》
実家のあった町では、秋になると公園の遊歩道を使って菊の展示会が行われていたのだ。簡単な小屋掛けが建つ中、丹精された自慢の菊花が並ぶ様は、実に壮観なものだった。
展示の番をしていた人の中に父親と顔見知りらしき人がいて、他愛ない世間話をしていた最後に「今日は、徹夜の見張り番をする」と言ったことを鮮明に覚えているのは、それを聞いた時にけっこう驚いた記憶があるからで、今だったら、真夜中によからぬことをする輩がいないとも限らないと、すぐに思い至るが、小学生くらいでは“一晩中菊の番をするなんて……”などと、ちょっと呆れたのである。
そういえば、我が町のあちこちのお宅で、軒先に数鉢の菊を育てているのを珍しくもなく見かけたのは、そうした催しを見据えてのことだったのかと、今さらながらに理解することなのだ。
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深話§尾瀬晩秋枯野彷徨[3]弥四郎小屋へ [尾瀬]
[承前]
牛首分岐までやって来た。ここから龍宮小屋まで一時間、そこから弥四郎小屋までは20分ほど。あくせくせず、のんびり歩きである。
↓毎度同じ写真を撮るのは歩行時間チェックのため
ほどよく雲が浮かんでいて、いい塩梅である。これが雲一つない快晴の青空だけだと、何となく取り留めがないように感じてしまう。
↓これもまたいい感じの一枚
振り返ると至仏山がいい形になってくれている。これが上田代あたりだと、左の小至仏が見えず、下田代だと小至仏からの裾野が長く伸び過ぎてバランスが悪い。ワタシ的には、中田代からの至仏山の山容が一番の好みなのだ。
↓一番いい至仏山のバランスはこのあたり
↓衝立のような景鶴山が現れる
↓竜宮尻は最近お気に入りのスポット
というわけで、左に景鶴山の見つつ、竜宮尻を過ぎれば龍宮小屋。明日泊まることにしているが、とりあえず立ち寄って挨拶。コーヒーをいただいて、20分ほど世間話。
↓久々のイワナ遭遇
↓下田代十字路の山小屋群が近づいてきた
下田代に入り、六兵衛堀で魚が泳いでいる様子を撮影すれば、下田代十字路までは10分くらいとなり、ほどなく真正面に建つ弥四郎小屋に到着。およそ4時間ちょっとの歩程だった。
↓まさに黄金の泡清水!
↓軽く夕焼けてくれた
風呂上がりには、我が身へのご褒美にと生ビールを1杯ぐびぐび。そうこうしていると、この日は軽く夕焼けとなったので、恭しく何枚かシャッターを切った。この日の夕食も、7月と同じくとんかつで大満足。かくして初日は終わり、夕景一枚を締めにして布団にもぐり込んだのだ。
↓今回もおいしくいただきました
↓暮れゆく尾瀬ヶ原
[続く]
《尾瀬のトピックス一覧》
牛首分岐までやって来た。ここから龍宮小屋まで一時間、そこから弥四郎小屋までは20分ほど。あくせくせず、のんびり歩きである。
↓毎度同じ写真を撮るのは歩行時間チェックのため
ほどよく雲が浮かんでいて、いい塩梅である。これが雲一つない快晴の青空だけだと、何となく取り留めがないように感じてしまう。
↓これもまたいい感じの一枚
振り返ると至仏山がいい形になってくれている。これが上田代あたりだと、左の小至仏が見えず、下田代だと小至仏からの裾野が長く伸び過ぎてバランスが悪い。ワタシ的には、中田代からの至仏山の山容が一番の好みなのだ。
↓一番いい至仏山のバランスはこのあたり
↓衝立のような景鶴山が現れる
↓竜宮尻は最近お気に入りのスポット
というわけで、左に景鶴山の見つつ、竜宮尻を過ぎれば龍宮小屋。明日泊まることにしているが、とりあえず立ち寄って挨拶。コーヒーをいただいて、20分ほど世間話。
↓久々のイワナ遭遇
↓下田代十字路の山小屋群が近づいてきた
下田代に入り、六兵衛堀で魚が泳いでいる様子を撮影すれば、下田代十字路までは10分くらいとなり、ほどなく真正面に建つ弥四郎小屋に到着。およそ4時間ちょっとの歩程だった。
↓まさに黄金の泡清水!
↓軽く夕焼けてくれた
風呂上がりには、我が身へのご褒美にと生ビールを1杯ぐびぐび。そうこうしていると、この日は軽く夕焼けとなったので、恭しく何枚かシャッターを切った。この日の夕食も、7月と同じくとんかつで大満足。かくして初日は終わり、夕景一枚を締めにして布団にもぐり込んだのだ。
↓今回もおいしくいただきました
↓暮れゆく尾瀬ヶ原
[続く]
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