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時話§菊花開~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の次候“菊花開(きくのはなひらく)”である。

実家のあった町では、秋になると公園の遊歩道を使って菊の展示会が行われていたのだ。簡単な小屋掛けが建つ中、丹精された自慢の菊花が並ぶ様は、実に壮観なものだった。

展示の番をしていた人の中に父親と顔見知りらしき人がいて、他愛ない世間話をしていた最後に「今日は、徹夜の見張り番をする」と言ったことを鮮明に覚えているのは、それを聞いた時にけっこう驚いた記憶があるからで、今だったら、真夜中によからぬことをする輩がいないとも限らないと、すぐに思い至るが、小学生くらいでは“一晩中菊の番をするなんて……”などと、ちょっと呆れたのである。

そういえば、我が町のあちこちのお宅で、軒先に数鉢の菊を育てているのを珍しくもなく見かけたのは、そうした催しを見据えてのことだったのかと、今さらながらに理解することなのだ。

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