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節話§一日一句~背伸びすることもなく~ [俳句]

季語は・・・竜胆(りんどう)

竜胆や 景鶴の嶺 一瞥す

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【去年の今日】週話§日曜恬淡~日本酒の季節かな~
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時話§蟋蟀在戸~七十二候~寒露 [七十二候]

寒露の末候“蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)”である。

今頃のコオロギは“肩刺せ 裾刺せ 寒さが来るぞ”と鳴くのだと、子どもの頃に教えられた。

9月の頃は盛大な虫時雨だったのが、徐々に数も減って音量も小さくなり、一匹がささやくように鳴く音があまりにもか細く、すぐそこに寒さが迫っていると古(いにしえ)の人には聞き取れてしまったのだろう。

そして、間に合わせるべく冬の衣類の補修を始めるのだと思ったのである。そういえば、我が家のあたりではキリギリスを聞いた記憶はない。

いずれにしても、じきに虫の音はなくなり、このあたりもすっかり晩秋の趣きとなっていく。

《七十二候のトピックス一覧》
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吉話§十月大歌舞伎第三部~お土砂~ [歌舞伎]

先週金曜日、第三部を観てきた。二本立てで『松竹梅湯島掛額』から“吉祥院お土砂の場”と“四ツ木戸火の見櫓の場”を。それと六歌仙容彩『喜撰』である。

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“吉祥院お土砂の場”は、いわゆる紅長と呼ばれていて、菊五郎が紅屋長兵衛を務めた。元々が淡泊な芸風に加えて、来年は八十となるベテラン役者もさすがに動きが緩慢となって、喜劇のツボにはまり切れず。

それに比べると、後半の四ツ木戸火の見櫓の場で見せた、尾上右近が務める八百屋お七の人形振りが実に見事なもので堪能した。かつてあったような、いかにも人形人形らしいものとはひと味違った“今様”な人形振りだったのではなかったか。

二本目、芝翫が踊る『喜撰』は、やはりというか最初から最後まで生真面目なもので、もう少し肩の力が抜けてくれれば“らしく”なってくれそうだ。むしろ、孝太郎祇園のお梶の“らしさ”がきちんと見えたような気がした。

《歌舞伎のトピックス一覧》

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