旨話§うまいのは脂なんですね [B級グルメ]
わがまま偏食だった頃、豚の脂身は超がつく苦手だった。とんかつを食べる時でも、ロースの脂身が生っぽかったりすると、その歯触りに耐えられずということがあった。
それがまあ、あーら不思議……三十代に差しかかったあたりから、歯触りは相変わらず苦手であるにしても、その味が苦にならなくなってくれたのだ。
そのあたりがどうであるかはわからないが、あるいは質のいい脂身を口にしたからかもしれず、まあそれなりに味のわかる舌は持っているようである。
そうして“脂がうまい”ということに気づかされたのだったが、豚の脂身を克服する以前から、焼肉屋の牛カルビは食べていたという間抜けであった。
まあ、若い頃は並カルビだったから、それほど霜降りではなかったから、気がついていなかったのかもしれない。年齢を経て少しだけ余裕ができた頃に上カルビを試してみたのだが、食べながら危険な食べ物であるとは感じていたのだ。
かくして、五十代半ばを過ぎた頃には上カルビから足を洗い、並カルビへと戻っていったのだが。
《B級グルメのトピックス一覧》
それがまあ、あーら不思議……三十代に差しかかったあたりから、歯触りは相変わらず苦手であるにしても、その味が苦にならなくなってくれたのだ。
そのあたりがどうであるかはわからないが、あるいは質のいい脂身を口にしたからかもしれず、まあそれなりに味のわかる舌は持っているようである。
そうして“脂がうまい”ということに気づかされたのだったが、豚の脂身を克服する以前から、焼肉屋の牛カルビは食べていたという間抜けであった。
まあ、若い頃は並カルビだったから、それほど霜降りではなかったから、気がついていなかったのかもしれない。年齢を経て少しだけ余裕ができた頃に上カルビを試してみたのだが、食べながら危険な食べ物であるとは感じていたのだ。
かくして、五十代半ばを過ぎた頃には上カルビから足を洗い、並カルビへと戻っていったのだが。
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世話§ラグビワールドカップ日本2019回顧 [ラグビー]
かくの如き“コロナウイルスの日々”となって3か月……しみじみ、去年秋のラグビワールドカップ日本大会が開催されてよかったと思い返している。
“テストマッチ”なるものを初めて見たのは、1975年9月の国立競技場で、日本対ウェールズの対戦だった。結果は82-6と大惨敗で、彼我の力の差をまざまざと思い知らされたのだった。
それから40年余、2015年のイングランド大会では南アフリカを倒すジャイアント・キリングで、そこからラグビー・ブームが始まったと言ってもいい。
そして2019年秋、ブームは一気に頂点に達した。永遠のラグビー俄かと自称しながらも、周到に準備を重ねた結果、ニュージーランド対南アフリカ戦に始まって、イングランド対フランスは台風で中止になったものの、ベスト8進出を決めた日本対スコットランドまでプール戦5試合と準々決勝2試合の合計7試合を観戦することができた。
我がラグビー観戦歴の中における最初で最後となる圧巻の経験で、この先にこれほどの凝縮された時間などあるはずもなく、満員の観客が発する大歓声をよそに、声にならない声を上げながら、肉体を容赦なくぶつけ合いながら楕円球を負い続ける様をひたすら凝視し続けていたのである。
この3か月、スポーツを始めとしてあらゆるパフォーマンスも中止となり、そう考えると、去年のラグビワールドカップが、ことさら貴重な機会だったと思い知ることになるのだ。
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“テストマッチ”なるものを初めて見たのは、1975年9月の国立競技場で、日本対ウェールズの対戦だった。結果は82-6と大惨敗で、彼我の力の差をまざまざと思い知らされたのだった。
それから40年余、2015年のイングランド大会では南アフリカを倒すジャイアント・キリングで、そこからラグビー・ブームが始まったと言ってもいい。
そして2019年秋、ブームは一気に頂点に達した。永遠のラグビー俄かと自称しながらも、周到に準備を重ねた結果、ニュージーランド対南アフリカ戦に始まって、イングランド対フランスは台風で中止になったものの、ベスト8進出を決めた日本対スコットランドまでプール戦5試合と準々決勝2試合の合計7試合を観戦することができた。
我がラグビー観戦歴の中における最初で最後となる圧巻の経験で、この先にこれほどの凝縮された時間などあるはずもなく、満員の観客が発する大歓声をよそに、声にならない声を上げながら、肉体を容赦なくぶつけ合いながら楕円球を負い続ける様をひたすら凝視し続けていたのである。
この3か月、スポーツを始めとしてあらゆるパフォーマンスも中止となり、そう考えると、去年のラグビワールドカップが、ことさら貴重な機会だったと思い知ることになるのだ。
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