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吟話§一日一句~自己防衛の日々~ [俳句]

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転話§鴻鴈北~七十二候~清明 [七十二候]

清明の次候“鴻鴈北(こうがんかえる)”である。

コロナウイルス騒ぎの中、満開に近づく桜を眺めようと、我が家周囲を散策したのは3月下旬のことだった。

川幅数m足らずの用水路の左右に遊歩道があり、用水に向かって桜が豪快に垂れ下がって、なかなかに壮観な様子を楽しんだ。歩く人はちらほらとしかおらず、用水に架かる小橋から流れをのんびりと眺めていたら、鴨が悠々と泳いでいたのだ。

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この鴨が間もなく北に還るのかと考えつつ、清明の次候のネタができたのはありがたいこととほくそ笑んだのである。

散歩の後は、経済支援活動と称して、近くの焼き鳥屋に繰り込んで、陽が沈む前から生ビールを呑み、焼き鳥を楽しんだのだった。

《七十二候のトピックス一覧》
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単話§尾瀬は独りで [尾瀬]

初めて尾瀬を訪れたのは中学の同級生と一緒だったが、それ以降、何人かと誘い合って尾瀬を歩いたことはない。

燧や至仏に登る以外は、比較的平易な道ばかりということと、何をいっても風景を愛でるために行くのだから、時間をかけてあちこちで道草を喰っていきたいので、山小屋でアルバイトをして以来、もっぱら一人で歩いている。

加えるならば、もう30年くらい膝の靭帯を傷めたことで、ガシガシ歩くことはできず、もしも連れ立って出かけるとしたら、何かしら迷惑をかけそうな気もするのだ。

それにやはり独り身が気楽である。誰に気を遣う必要もないし、山小屋に到着する時間さえきちんとしておけば、あとは勝手次第である。ではあるが、基本的なルートを外すようなことはせず、その範囲でのんびり歩くだけである。

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独り歩きの余得といえば、上の写真のような遭遇があることで、これがもし数人のグループで歩いていたら、人間の話し声に気がついて姿を現すことは考えられないだろう。

鹿に遭遇したのは、尾瀬ヶ原から尾瀬沼に向かう段小屋坂の途中で、前後に人は歩いていなかったので、鹿も警戒心を緩めたのだと思う。鹿に遭遇した後、尾瀬沼の沼尻休憩所で前夜同宿だった女性グループ4人に、鹿の映像を見せたら「私ら賑やかに喋りながらだったから鹿が逃げたのかしら」と羨ましがられた……まあ、鹿だったからそれで済んだが、これが熊だったりしたら、まったく洒落にならない独り歩きである。

《尾瀬のトピックス一覧》
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