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吟話§一日一句~おずおずと姿を~ [俳句]

季語は・・・蜥蜴穴を出る

寝惚けてか きょろきょろ蜥蜴 穴を出る

【去年の今日】週話§日曜諸相~春めいて~
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転話§桃始笑~七十二候~啓蟄 [七十二候]

啓蟄の次候“桃始笑(ももはじめてさく)”である。

大好きな季語に“山笑う”がある。暗く寒い冬が過ぎ去って、明るい山容が姿を現してきた……そんな様子を山が笑ったと表現する。何ともな日本語の表現である。

そして本候の桃始笑を“ももはじめてさく”と読ませるのもまた、春の訪れの喜びを“笑う”という言葉に託しているのだ。

そして咲くのが桃であるのが、それにふさわしいと言えるような気がする。梅とも桜とも違って、それほど自己を主張しているとは思えない桃が咲いてちょっとした陽だまりで微笑んでいるように見える。それで一つの候とした先達のセンスに感心するのである。

《七十二候のトピックス一覧》

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懐話§昭和四十年代~高校から浪人生活へ~ [昭和]

[承前]

高等学校に入学したのは1970年、昭和四十年代後半である。3年後に訪れる大学受験も念頭に入れておいたつもりだが、あーら不思議……成績がダダ下がりを始めたのは1年の1学期のことだった。

まず、数学がさっぱりわからなくなった。いや、わかるところもあるが、理解できない、特に代数にはまるで歯が立たなくなってしまったのだ。元々が非論理的人間であったことが災いしちゃったのである。

さーて困った。父親が貧乏公務員ゆえに、学費の安い国立大学を目標に据えていたのが1年の夏休み前に計画頓挫となってしまった。

そして、それ以降は上の空で勉強が身に入らなくなってしまったのだ。この後しばらく呆けた時間が流れ、あっという間に2年生から3年生と歳だけを食って現役の受験期を迎える。

2月、押さえのつもりで私立大学を受験したが、上京直前に風邪を引いてしまって惨敗。後がなくなった3月後半の国立二期校(当時は一期校と二期校)も敢えなく返り討ちにあって浪人決定……3月頭には念の為にと申し込んでいた都内の某有名予備校の世話になることが決まった。

本来だったら、現役合格して文句なく東京暮らしを始めるつもりだったが、不本意ながら一年の浪人生活を送ることになって、少しばかり苦笑いをしつつ、念願の実家脱出が叶ったのだったが、この時1973年(昭和48年)である。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
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