週話§日曜恬淡~三島由紀夫について~ [日本]
『三島由紀夫を巡る旅』という本を読んだ……先々週のことである。三島の小説は10作も読んでいないとは思うが、彼の持っていた思想とは別に、時折気になる存在として現れてくるのである。
毎日新聞記者だった徳岡孝雄と日本文学研究家のドナルド・キーンが“悼友紀行”と銘打ち、三島を辿って、奈良から始まる西日本の旅をした時の文章をまとめたのだった。
ようよう読了して感じたのは、二人の旅人が持つ知性の奥深さで、そうした会話の中で、三島由紀夫という矛盾だらけの存在が、生き生きと浮き彫りにされるのだ。
そんな知性に比べるべくもないが、読み進めながら思ったことは“少しでも歌舞伎に親しんでいてよかった”というもので、それがなかったら、中身の三分の一以上は文章の上っ面を読んで通り過ぎていたのは間違いない。
読み終わって、とりあえず何がしかは身についてくれたのではと思われる。
《読書のトピックス一覧》
毎日新聞記者だった徳岡孝雄と日本文学研究家のドナルド・キーンが“悼友紀行”と銘打ち、三島を辿って、奈良から始まる西日本の旅をした時の文章をまとめたのだった。
ようよう読了して感じたのは、二人の旅人が持つ知性の奥深さで、そうした会話の中で、三島由紀夫という矛盾だらけの存在が、生き生きと浮き彫りにされるのだ。
そんな知性に比べるべくもないが、読み進めながら思ったことは“少しでも歌舞伎に親しんでいてよかった”というもので、それがなかったら、中身の三分の一以上は文章の上っ面を読んで通り過ぎていたのは間違いない。
読み終わって、とりあえず何がしかは身についてくれたのではと思われる。
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