転話§桃始笑~七十二候~啓蟄 [七十二候]
啓蟄の次候“桃始笑(ももはじめてさく)”である。
大好きな季語に“山笑う”がある。暗く寒い冬が過ぎ去って、明るい山容が姿を現してきた……そんな様子を山が笑ったと表現する。何ともな日本語の表現である。
そして本候の桃始笑を“ももはじめてさく”と読ませるのもまた、春の訪れの喜びを“笑う”という言葉に託しているのだ。
そして咲くのが桃であるのが、それにふさわしいと言えるような気がする。梅とも桜とも違って、それほど自己を主張しているとは思えない桃が咲いてちょっとした陽だまりで微笑んでいるように見える。それで一つの候とした先達のセンスに感心するのである。
《七十二候のトピックス一覧》
大好きな季語に“山笑う”がある。暗く寒い冬が過ぎ去って、明るい山容が姿を現してきた……そんな様子を山が笑ったと表現する。何ともな日本語の表現である。
そして本候の桃始笑を“ももはじめてさく”と読ませるのもまた、春の訪れの喜びを“笑う”という言葉に託しているのだ。
そして咲くのが桃であるのが、それにふさわしいと言えるような気がする。梅とも桜とも違って、それほど自己を主張しているとは思えない桃が咲いてちょっとした陽だまりで微笑んでいるように見える。それで一つの候とした先達のセンスに感心するのである。
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