幕話§明治生まれを見届けられるか? [老化]
11月の半ば、1911年(明治44年)生まれの国内最高齢男性が111歳で逝去した。
明治という元号は明治45年(1912年)7月30日で終了するので、現実的に明治生まれの人たちがここ何年かの内にこの世を去っていくのは間違いないだろう。どうやら、昭和前半生まれの我が身は“明治の終焉”を見届けることになりそうだ。
祖母は1900年(明治33年)の生まれで、物心がついたあたりでも明治生まれの人がごろごろと普通に生きていた。
祖母が今の自分の年齢だった時は、思春期の中学2年だったが、ずいぶんと彼女が歳をとった“おばあさん”だったことを覚えている。洋服はまったく着ておらず、頭が痛い時など梅干しをちぎってはこめかみに貼り付けていたような世代なのである。
そんな祖母が亡くなったのは1985年、85歳の時だった。晩年は認知症が進んで、誰が誰だかわからなくなり、時折会いに行った時は、ただただニコニコしていたことを思い出す。
そしてまさに“……明治は遠くなりにけり”を実感しているところである。
《日常のトピックス一覧》
明治という元号は明治45年(1912年)7月30日で終了するので、現実的に明治生まれの人たちがここ何年かの内にこの世を去っていくのは間違いないだろう。どうやら、昭和前半生まれの我が身は“明治の終焉”を見届けることになりそうだ。
祖母は1900年(明治33年)の生まれで、物心がついたあたりでも明治生まれの人がごろごろと普通に生きていた。
祖母が今の自分の年齢だった時は、思春期の中学2年だったが、ずいぶんと彼女が歳をとった“おばあさん”だったことを覚えている。洋服はまったく着ておらず、頭が痛い時など梅干しをちぎってはこめかみに貼り付けていたような世代なのである。
そんな祖母が亡くなったのは1985年、85歳の時だった。晩年は認知症が進んで、誰が誰だかわからなくなり、時折会いに行った時は、ただただニコニコしていたことを思い出す。
そしてまさに“……明治は遠くなりにけり”を実感しているところである。
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拝話§パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマー [クラシック]
パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニーのオール・ハイドン・プログラムを聴いてきた。彼らを聴くのは、シューマン・プロとブラームス・プロに続いて4回目。
交響曲第102番 B-Dur Hob.I:102
交響曲第96番 D-Dur Hob.I:96《奇跡》
~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~
交響曲第104番 D-Dur Hob.I:104 『ロンドン』
[アンコール]
レオ・ヴェイネル:ディヴェルティメント第1番より第1楽章
けれん味が排除され、すっきりと切れよく楽しいハイドンの交響曲三昧の一夜だった。オーケストラも腕っこき揃いで、木管のソロもまた聴き物となってくれた。カンマーフィルは、トランペットやティンパニはピリオド系で、それ以外の木管や金管はモダン。中でもティンパニの刺激的な打音が印象に残る。
かくして、何とも刺激的で切れよく、耳に愉しいハイドンを堪能した。パーヴォの芸風は過去の演奏会でわかっているつもりだったが。ことさらハイドンと相性がいいことが理解できたと思う。
↓ホワイエは既にクリスマス
やはり最後のロンドン交響曲が白眉で、まさにハイドンの音楽の愉悦。個人的には“ここはこう演奏して!”というのがそのとおりになるという予定調和なところも楽しめた理由かもしれない。
アンコールはまったく未知の作曲家ヴェイネルの弦楽合奏。何となく東欧の匂いがするなあと思ったらハンガリーの人だった。しみじみと美しい音楽。
オーケストラのメンバーが下がったところで“一般参賀”あり。
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交響曲第102番 B-Dur Hob.I:102
交響曲第96番 D-Dur Hob.I:96《奇跡》
~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~
交響曲第104番 D-Dur Hob.I:104 『ロンドン』
[アンコール]
レオ・ヴェイネル:ディヴェルティメント第1番より第1楽章
けれん味が排除され、すっきりと切れよく楽しいハイドンの交響曲三昧の一夜だった。オーケストラも腕っこき揃いで、木管のソロもまた聴き物となってくれた。カンマーフィルは、トランペットやティンパニはピリオド系で、それ以外の木管や金管はモダン。中でもティンパニの刺激的な打音が印象に残る。
かくして、何とも刺激的で切れよく、耳に愉しいハイドンを堪能した。パーヴォの芸風は過去の演奏会でわかっているつもりだったが。ことさらハイドンと相性がいいことが理解できたと思う。
↓ホワイエは既にクリスマス
やはり最後のロンドン交響曲が白眉で、まさにハイドンの音楽の愉悦。個人的には“ここはこう演奏して!”というのがそのとおりになるという予定調和なところも楽しめた理由かもしれない。
アンコールはまったく未知の作曲家ヴェイネルの弦楽合奏。何となく東欧の匂いがするなあと思ったらハンガリーの人だった。しみじみと美しい音楽。
オーケストラのメンバーが下がったところで“一般参賀”あり。
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