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暇話§一日一句~朝陽ではかなく融けて~ [俳句]

季語は・・・枯野

大霜は 仮の姿や 大枯野

【去年の今日】事話§面接官になったこと
タグ:俳句 枯野
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顧話§今日の歴史~流言飛語~ [日本]

1973年12月14日、豊川信用金庫事件。

代々木にあった三畳間の下宿に暮らしながら予備校通いをしていた頃の出来事だが、記憶に残ってはいない。

意図的に流されたフェイクニュースではなく、人の口から口へと伝播していく間に尾鰭が付いて大騒ぎになった……インターネット以前に起きた小さからぬ出来事だった。

詳しい経緯はこちらを読んでいただくとして、まさに伝言ゲームの中で話が膨らんでいったことがわかる。

ひとたび流れてしまった“あらぬ噂”の火消しをするのが至難なことであるのは、歴史の中の様々な事象がそうだと示していて、この時は事件が頂点に達するまで一週間、パニックが落ち着くまでに3日ほどを要した。

そうしてお約束のように“陰謀論”を振り撒く輩も現れるから、事態はくすぶり続けることになってしまうが、収束するまでに多くの人間が受ける被害は半端なものではないのだ。

《歴史のトピックス一覧》
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想話§歌舞伎のことなど何一つ・・・・・・ [歌舞伎]

歌舞伎鑑賞歴がようやく20年を超えたのは去年の事。1980年代から90年代にかけて散発的に数回歌舞伎座に行ってはいるが、数の内には入れたくない。そして相変わらずの初心者状態なのだ。

そうして“まじめ”に歌舞伎見物に通うようになったものの、歌舞伎見物の作法やら約束事やら、何一つ知らずに出かけていたのだ。歌舞伎頭が形成されておらず、筋を追うのも精一杯で、時には舞台上の人間関係をまったく把握できず、途方に暮れそうになってしまった。

それこそ『勧進帳』であれば、おおよその筋は把握しているので、何とかついていけるけれど、それが『熊谷陣屋』だったら、最初に観た時はお手上げで、首桶に入っていた首は平敦盛ではなく、熊谷次郎直実の子である小次郎であるという事情を理解することができず、何がなんだかわからなかったという記憶である。

いつぞや、もう10年以上前に『白浪五人男』の通しを観た時、あまりにも人間関係が入り組み過ぎたストーリーに頭がついていかなくなって、河竹黙阿弥のファンタジーの凄まじさに感心したのだった。

時に荒唐無稽に過ぎて苦笑するしかなかったりするのだが、江戸時代の人たちの発想のぶっ飛びさ加減に驚きつつ楽しんでしまうのだ。

それからすると、一か月前に平成中村座で観た宮藤官九郎の新作『唐茄子屋~不思議国之若旦那~』など温い温いと思わざるを得ない。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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