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枯話§四月大歌舞伎~仁左衛門と玉三郎~ [歌舞伎]

十二月大歌舞伎は、勘九郎と菊之助の顔合わせで観た『ぢいさんばあさん』を今月はベテランの仁左衛門と玉三郎が12年ぶりにという舞台を観てきた。

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当然ながらというか、若手組が若夫婦の場面を普通に務めていたところ、今月のベテランは、老夫婦になってからの舞台を濃密に描いてみせた。これはもう、どちらが優れているということではなく、役者の年齢とそれぞれで違う舞台になるということである。

とはいえ、12月は彦三郎が務めた下嶋甚右衛門を今月は歌六が務めたが、役者のバランスからすればそういう組み合わせになるだろうが、個人的には歳がいき過ぎかなと感じなくもなかった。

そして気がつけば、我々夫婦も美濃部伊織と妻るんとほぼ同年齢であるということで、そうして舞台を観ると、そりゃあ江戸時代の平均寿命を考えれば六十代の終わりは相当な“ぢいさんばあさん”であろうとは思ったが、まだまだ腰も曲がってはおらず、動作もそこまで緩慢にはなっていないのだがなあと、我が身に引き写して考えてしまったのだ。

というわけで、37年の別離からようやくの再会を果たした後の細やかな芝居をたっぷり堪能できて満足。玉三郎が芸者で踊った15分足らずの『お祭り』はまあ、おまけということで。

行きは渋滞で1時間半ほどを要して歌舞伎座駐車場に入ったが、帰りは首都高も空いていたからか、50分で我が家に着いた……自己記録更新である。

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